月曜日有料版2章途中までをお送りします。 ロ軍が、ウクライナの重要都市ポクロウシクに迫っている。ウ軍は クルスク州への攻撃に戦力を取られて、ドネツク市北側の防衛が危 機的になっている。今後、どうなるのかを検討する。津田より 2.ウクライナ戦争推移 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ウ軍の主力がクルスク州侵攻をしている間に、ロ軍は主力をドネツ ク市北側に集中投下して、侵攻速度を上げている。 とうとう、ドネツク市北側では、ノボフロジウカを占領して、リシ ウカに向けて前進し、交通結線にある重要都市ポクロウシクまで8km まで迫っている。 もう1つが、ロ軍はボウチャ川沿いを南下して、クラスノホリウカ 方向に向かっている。ウ軍は包囲される可能性が出ている。 さらに、クピャンシク方面でも、ロ軍は攻勢に出ているようです。 ステルマヒウカで、ウ軍防衛線を突破して、市内に入った模様で、 今後、市街戦が始まる。ウ軍はセレベッツ川の西側に撤退して、そ こで対峙することになる。 ウクライナ国内でもクルスク州への侵攻より、ポクロウシクの防衛 を優先するべきだという不満が出てきて、ゼレンスキー大統領も、 クルスク州から主力部隊をドネツク市北側に向けるようで、クルス クでは進撃より陣地構築を急いでいるようだ。しかし、間に合うか でしょうね。 このクルスク侵攻でも、米国はATACMSのロシア領内への使用を許可 しないし、イタリアのメローニ首相もイタリアからの兵器をロシア 領内での使用を禁じている。英国はストームシャドーをロシア領内 での使用を許可したが、特許を持つ米国が許可しないことで使用で きない。 このため、ウクライナは、自国開発の「パリャヌイツイア」小型巡航 ミサイルを使用して攻撃するようである。巡航距離は700km程度であ り、弾頭として30-50kgを積むことができる。 この巡航ミサイルでオムスクの石油精製所を攻撃したようである。 この巡航ミサイルは、もちろん、モスクワも狙える。 ウクライナがテストしていた国産弾道ミサイルは、射程1,000kmの Hrim-2で、最終段階に来ているという。この弾道ミサイルができる と、確実にモスクワを狙えることになる。 もう1つ、ロシアはウ軍がクルスク州に侵攻したのに、戦術核兵器 使用の脅しをしていない。戦術核攻撃の第4段階までの演習をしてい たのにも、かかわらず、戦術核の使用を言わないことに不思議さを 感じている。 噂では、ウ軍がロ軍の戦術核兵器を演習中に核兵器と車両ごと、奪 ったというのである。これにも疑問符が付くが、可能性としてはあ るかもしれない。 このため、ロシアは核兵器も使えないことで、11月トランプ氏が米 大統領になるなら、停戦になる可能性がある。ハリス氏になれば、 ロシアは敗戦の可能性も出てくる。 ロシアも戦力的には枯渇しているし、ドローンやミサイルで石油備 蓄設備や精油精製所を爆撃されて、日々、国の経済が枯渇している。 人手も枯渇して、モスクワの火事も消火できずであり、災害に対し ても脆弱になっている。 兵員不足で、ロシア傭兵をアフリカ・ブルキナファソから急きょ帰 国させて、クルスク防衛に充てるようである。ロシアの海外プレゼ ンスが大きく落ちていくことになる。 このため、停戦交渉を始める必要が、ロシアにもある。プーチンが 死ねば、即始まるはずである。この戦争自体がプーチンの妄想から 始まっているので、プーチンがいなければ、他の人では戦争を続行 できない。 この状況でプーチンは、モンゴルを訪問する。「シベリアの力2」 パイプライン建設をして、経済枯渇の状況の打開が必要な状況にな ったからである。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1.日本の状況 2.ウクライナ戦争の推移 3.中東情勢