月曜日有料版2章途中までをお送りします。 ロ軍が、ウクライナの重要都市ポクロウシクに迫っている。インド のモディ首相がウクライナを訪問、李強首相はモスクワを訪問して いる。中印の和平仲介は、どうなるのかを検討する。津田より 2.ウクライナ戦争推移 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ロ軍の犠牲者が60万人を超えた。クルスクへの侵攻はセイム川の南 側のロ軍が包囲される事態になり、ロ軍はセイム川に浮橋を設置す るが、その橋もウ軍に破壊されている。 セイム川の西側のテトキノを中心とした一帯をウ軍が占領して、今 後、この包囲網を徐々に縮小していくことになる。 このため、ロ軍はへルソン、ザポリージャ州にいる海軍歩兵部隊や 空挺部隊をドンドン送っている。総勢4万人規模になり、近く反撃 を行うという。 ウ軍はロシア領ブリャンスク州にも偵察部隊を侵入させたが、ロ軍 に阻止された。また、ベルゴロド州での越境作戦も中止して引き上 げたようである。ウ軍も兵員不足であり、攻撃を絞る必要がある。 このようなウ軍の侵攻に対して、プーチンは警察がしっかりしない からだという。クルスク州のウ軍によるテロ活動は警察の仕事であ るという。 というように、クルスクのウ軍反撃作戦は、FSBの責任範囲であり、 軍の守備範囲ではないという。このクルスクの奪還は、FSBのボルト ニコフ長官が指揮して、大統領府のディミン氏が調整担当、軍、調 整会議、タスクフォース、軍とFSB部隊など多数の組織が関わる複雑 な組織構成になっている。 そして、プーチンは、クルスクへのウ軍侵攻を語らないことにした ようである。優先は東部戦線であり、クルスク奪還は、東部戦線で ドネツク州を完全支配した後のようである。 また、ウクライナとの間で、ロシア西部クルスク州で捕虜になった 新兵を含む捕虜交換が行われたが、交換の115名のウクライナ兵は、 チェルノブイリ原発を守備していた国家警備隊員、水兵、国境警備 隊員3名を含むマリウポリ守備隊82名、うち50名がアゾフスタリ籠城 組とのことで、交換のロ軍115名全員が徴集兵であり、プーチンにと っては重要なことのようである。 ハルキウでは、ウ軍が反撃を開始して、2kmほど前進したが、ロ軍の 部隊を抽出して、クルスクに回しているので、手薄になっているこ とで反撃のチャンスになっている。それでもロ軍2に対してウ軍1の 兵員数である。 ほかに、スバトボのマキーイウカの北、イボボジャネの対岸にウ軍 が反撃して、一部領地を奪還している。 この中、インドのモディ首相がウクライナを訪問して、「インドは ウクライナの平和に積極的に貢献する用意がある」と停戦交渉を進 めるとゼレンスキー大統領に述べている。先月モスクワを訪問した 際、プーチンにも「問題は戦場では解決できない」と語ったという。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1.日本の状況 2.ウクライナ戦争の推移 3.中東情勢