月曜日有料版1章をお送りします。 中国の経済はバブル崩壊で苦境にあるが、中東のパレスチナの分裂 するハマスとファハタを仲直りさせるなど、世界秩序を変革してい る。その結果がどうなるのかを検討する。 津田より 1.中国の状況 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 中国は「三中全会」で、バブル崩壊への対応処置をほとんど示せな かった。地方政府の税収権限を拡大で、地方政府の財政崩壊を食い 止めることに主眼をおいていることがわかるだけだ。もう1つの柱 である世界指導国の中国という方針は進んでいるようだ。 ウクライナ、中東のいずれにおいても中国が仲介の姿勢を示してい るのは、米国と西側中心の秩序に自らが取って代わる存在とする狙 いがある。世界の指導国中国である。 このため、訪中のウクライナのクレバ外相「ロシアと対話の準備あ る」として、ゼレンスキー大統領も11月の平和サミットにロシアも 代表団を送るべきだと発言した。 これを仲介をするのが中国であるが、王毅外相はロシアを含む和平 交渉の開催を提唱しているが、交渉の機はまだ熟していないという。 ロシアは戦争に負けるとみていないことによる。 中東では、イスラム組織ハマスと自治政府主流派のファタハが、中 国の仲介で北京で協議し、ガザ地区で続くイスラエルとの戦争の終 結後、占領下のヨルダン川西岸とガザ地区に暫定的な「国民和解政 府」を樹立することで同意した。この和解でイスラエルとの紛争解 決に中国が乗り出すようである。中東戦争の可能性が増している。 フィリピンと中国は、南シナ海のセカンド・トーマス礁にあるフィ リピン軍の拠点への補給活動をめぐり、今月21日に発表された中国 側との暫定的な取り決めを実行に移していくとした。これで、中比 紛争が当分安定化することになる。その上、日中韓とASEANでの平和 会談をしている。 それと、中国とインドも紛争拡大を防止する方向で協議をしている 。これも中国が主導している。中国は中東に狙いと定めた可能性が ある。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1.中国の状況 2.日本の状況 3.ウクライナ戦争の推移 4.中東情勢