月曜日有料版0章途中までをお送りします。 今の世界秩序が崩壊する危険な状態になり、米国はトランプ氏の大 統領選挙での勝利が確実視されている。この先、どうなるのか検討 をする。 津田より 0.米国と世界の状況 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− NYダウは、コロナで2020年3月23日に18,591ドルまで急落したが、 2024年5月17日は40,003ドルで過去最高となり、7月5日は39,375ドル で、8日は31ドル安の39,344ドル、9日は52ドル安の39,291ドル、10 日は429ドル高の39,721ドル、11日は32ドル高の39,753ドル、12日は 247ドル高の40,000ドル。 先週、株価は400ドルの上昇になっている。9日にパウエル議長は、 インフレは鈍化しているとの認識を示していたが、11日発表の6月米 消費者物価指数CPIが前月比0.1%減で、予想0.1%増や前回0.0%より 低く、パウレル議長のいう通りとなり9月利下げの可能性が増した。 このCPIをトリガーとして、ナスダックが364Pも下落した。ハイテク 株へのロング・ポジションの解消売りが出たようである。この市場 動向を見て、神田財務官は為替介入に踏切り、161円台から157円台 まで円高にした。 しかし、12日発表の6月卸売物価指数PPIは前月比の上昇率0.2%増と なり、前日と違って、株価上昇になり、NYダウは4万ドルを回復した 。卸売物価指数は、最終的には消費者向けの物価にも影響するので 、9月利下げがなくなる可能性も意識されたようだ。 それと、米議会予算局は最新の予測で、米連邦政府の債務が対国内 総生産比で昨年の97%から、年間2兆ドル以上のペースで増加すると し、2034年には116%へと上昇し、第2次世界大戦時よりも高くなる と警告したが、実際の見通しはもっと悪そうで、金利に関する市場 の現在の見方を織り込むと、債務残高の対GDP比は34年に123%ま で上昇する。イエレン米財務長官も2月に、「財政赤字を減らし、財 政的に持続可能な道を歩む必要があると考えている」と述べている。 米国家債務が35兆ドルになり、金利4%であると、年間利払い費が1.2 兆ドルになる。金利を下げるか、債務を解消するしかない。ちなみ に、日本の債務は対GDP比200%であり、このため、金利を2%以上に上 げられない。1000兆円債務で、20兆円の利払い費である。 バイデン大統領は、NATO首脳会議でもウクライナのゼレンスキー大 統領をロシアのプーチン大統領と呼び間違えたり、ハリス副大統領 をトランプ副大統領と呼ぶなどで、大統領選挙への出馬辞退の声が 大きくなっている。 バイデン大統領の言語能力や情勢認識機能が失われているように見 える。ということで、全体的印象は軽い認知症があるとみる。早く 候補者を交換しないと、選挙に負ける。民主党の支持者もバイデン 氏の大統領選撤退まで支援金9000万ドルを凍結した。このままであ ると、トランプ氏の当選がほぼ確実な状態である。 その上、13日ペンシルベニア州バトラーでの集会で拳銃で撃たれ、 けがをしたが死ななければ、共和党は一本化されて、確実度は一層 上がることになる。これで勝負があったとみる。 このような状態であるので、世界は真剣にトランプ対策、対米外交 の見直しが必要になる。恐ろしい変化が来ることになる。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1,日本の状況 2.ウクライナ戦争の推移