月曜日有料版3章をお送りします。 国際裁判所ICJは、イスラエルに対して、ラファーへの攻撃停止命令 を出した。しかし、イスラエルはラファーへの攻撃を止める気配は ない。アラブ連盟は、アラブ諸国が一致した行動をとる方向だ。 今後を検討する。 津田より 3.中東情勢 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ICJがイスラエルに対して、ラファー攻撃停止命令を出したが、イス ラエルは、ラファー攻撃を止める様子がない。 イスラエルの世論調査でも、62%がラファ攻撃よりも人質解放優先を 支持し、ユダヤ系だけでも56%であり、中道と左派は約8割以上が人 質解放優先であり、右派リクード支持者でも半々に分かれる。しか し、ラファ攻撃を強硬に支持するのが宗教極右の支持者で8割である。 しかし、ネタニアフ政権の構成が、右派リクードと極右派との連立 政権であり、宗教極右の意見に引きずられていることで、ラファー 攻撃になっている。 このラファー攻撃で、パレスチナ国家を承認する国家が増えていて 、イスラエルの味方は米国のみという状態になっている。 これに対して、イスラエルは、パレスチナ自治政府への税収送金を 停止した。これに対して、米国もイスラエル政府を非難し送金再開 を要求した。 アラブ連盟は16日、ガザでハマスと戦闘を続けるイスラエルに対し 、攻撃の即時停止と軍の撤収を要求している。イスラエルがラファ ー攻撃を続けると、アラブ連盟諸国は一致した行動に出る可能性が あり、世界の世論も敵に回したイスラエルは大変なことになる。 19日にイランのライシ大統領がヘリコフター事故で死亡したが、こ の葬儀にアラブ諸国は、こぞって参加しハメネイ師と会見。ハメネ イ師が反イスラエルでの連帯をアピールしている。全体の"空気"が 、「悪のネタニヤフとバイデン」vs「正義のハメネイとエルドアン」 になっている。中東戦争が心配な状況である。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1,日本の状況 2.ウクライナ戦争の推移 3.中東情勢 4.中国の動向