6341.イスラエルにICJがラファー攻撃停止命令



月曜日有料版3章をお送りします。

国際裁判所ICJは、イスラエルに対して、ラファーへの攻撃停止命令
を出した。しかし、イスラエルはラファーへの攻撃を止める気配は
ない。アラブ連盟は、アラブ諸国が一致した行動をとる方向だ。
今後を検討する。 津田より

3.中東情勢
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ICJがイスラエルに対して、ラファー攻撃停止命令を出したが、イス
ラエルは、ラファー攻撃を止める様子がない。

イスラエルの世論調査でも、62%がラファ攻撃よりも人質解放優先を
支持し、ユダヤ系だけでも56%であり、中道と左派は約8割以上が人
質解放優先であり、右派リクード支持者でも半々に分かれる。しか
し、ラファ攻撃を強硬に支持するのが宗教極右の支持者で8割である。

しかし、ネタニアフ政権の構成が、右派リクードと極右派との連立
政権であり、宗教極右の意見に引きずられていることで、ラファー
攻撃になっている。

このラファー攻撃で、パレスチナ国家を承認する国家が増えていて
、イスラエルの味方は米国のみという状態になっている。

これに対して、イスラエルは、パレスチナ自治政府への税収送金を
停止した。これに対して、米国もイスラエル政府を非難し送金再開
を要求した。

アラブ連盟は16日、ガザでハマスと戦闘を続けるイスラエルに対し
、攻撃の即時停止と軍の撤収を要求している。イスラエルがラファ
ー攻撃を続けると、アラブ連盟諸国は一致した行動に出る可能性が
あり、世界の世論も敵に回したイスラエルは大変なことになる。

19日にイランのライシ大統領がヘリコフター事故で死亡したが、こ
の葬儀にアラブ諸国は、こぞって参加しハメネイ師と会見。ハメネ
イ師が反イスラエルでの連帯をアピールしている。全体の"空気"が
、「悪のネタニヤフとバイデン」vs「正義のハメネイとエルドアン」
になっている。中東戦争が心配な状況である。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1,日本の状況
2.ウクライナ戦争の推移
3.中東情勢
4.中国の動向



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