月曜日有料版2章途中までをお送りします。 米国からの弾薬が補給されたことで、ロ軍の攻勢を防ぎだした。米 国、ロシア、中国の今後を検討する。 津田より 2.ウクライナ戦争推移 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ドネツク市北側のロ軍猛攻が止まったようである。オチェレティネ を占領し、その周辺を猛攻撃していたが、やっと、ウ軍も体勢を立 て直してきたようである。軍崩壊の危機を脱したようだ。それと、 やっと155mm砲弾が潤沢に、この方面のウ軍前線に届いたようである。 しかし、歩兵部隊が潤沢なロ軍は、犠牲を物ともせずに、ウ軍を攻 めている。このため、攻撃を止めるだけで、ウ軍も反撃に移行でき ない。 ロ軍は、イランからのドローンや巡航ミサイルも潤沢であり、ウク ライナ各地のインフラを攻撃している。ウクライナ国内の火力発電 所の80%が被害を受けている。 ウ軍は、兵員不足もあり、ウ軍兵の10倍以上のロ軍と戦っているが 、米国からの弾薬と兵器の補給が再開して、何とか持ちこたえてい るという状況である。11日、英国も6億2620万ドルの軍事支援を送る という。 この状況から、ウ軍が攻勢に転換するためには、F-16の多数の提供 と兵員の確保が必要である。 しかし、F-16の提供開始が徐々に遅れている。5月にも提供と言って いたが、現時点では6-7月と述べているし、提供国もノルウェー、デ ンマークとオランダになるが、ベルギーはパイロットの訓練のみで あり、機体提供については2025年以降という。 7月にデンマークが第1弾として引き渡すのは、6機であり、これでは 不足である。最終的には45機になるが、最低でも10機以上は必要で ある。この提供に合わせて、夏までに12人のウ軍兵がデンマークや 英国、米国で10ケ月の操縦訓練を終える予定。 米国はカザフスタンのF-16を全機買取、ウクライナに提供するとい うが、このF-16は整備のための部品どりに使用するもので、飛ばす ことはできない。このため、近代化改修もしない。訓練用に使用す るかもしれないが、実戦には使用できない。 その中、チェコは、F-16戦闘機シミュレーターを提供した。これで ウクライナ国内でパイロットの基礎訓練ができることになる。 この多数のF-16がそろい、兵員が確保され、反転攻勢に出られるの は、米軍高官は2025年以降ではないかという。 F-16と携帯防空スティンガーがウ軍が装備されると、ロ軍の滑空弾 攻撃ができなくなる。F-16の対空ミサイルAIM120Dは150km以上の射 程距離であり、滑空弾射程100kmより長いことで、SU-35を撃ち落と せるからである。SU-35、Su-34を殲滅できる可能性がある。 米国の支援再開で、M113装甲兵員輸送車が400両以上、300両以上の M2ブラッドレー歩兵戦闘車、40台以上のHIMARSなどが提供される。 米国の支援は、EUの支援より桁が違う。多数の砲弾や装備も提供さ れることで、ウ軍の戦闘力は、大幅に拡充されることになる。 それと、スペースXが提供する衛星通信網「スターリンク」をロ軍 がウクライナとの戦争で不正使用していたが、米国防総省はスペー スXとの協力で阻止したという。 この中、プーチンが、5月7日に5期目を始動した。就任演説で「す べての計画を実現させ、共に勝利しよう」と演説したし、核戦力が 準備態勢にあると強調し、西側諸国のウクライナ支援をけん制して いる。そして、戦勝記念日のパレードでは、T-34戦車1台と歩兵輸送 車数台という、かつてない小規模なパレードになっている。ロシア も苦しいことになっているようだ。 そして、ロ軍は、戦車はもちろん、装甲車や中国製電動車(ゴルフ カート)も不足して、今度はオートバイが使われ出した。これでは、 人員の死傷率は確実に上昇する。このため、1日の戦死者数が1,000 人以上の日が増えている。もう少しで50万人の犠牲者になりそうだ 。負傷者も2倍程度は出ているはずで、150万人が戦線から離脱して いるはず。 このような状況で、スイスで6月ウクライナ平和会議が開催して、岸 田首相も参加を表明した。 以後は、有料版を見てください。 1,日本の状況 2.ウクライナ戦争の推移 3.中東情勢 4.中国の動向