6336.報復の連鎖で中東戦争か?



月曜日有料版3章途中までをお送りします。

イランがシリアのイラン大使館報復で、イスラエルをミサイル攻撃
し、その攻撃の報復でイスラエルはイランの空軍基地を攻撃と報復
の連鎖になっている。今後を検討しよう。 津田より

3.中東情勢
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14日の大規模なイスラエル攻撃で、イランは在庫の旧式の弾道ミサ
イルしか使ってないことで攻撃コストを下げているが、一方、イス
ラエルは、アロー防空ミサイルなど最新鋭ミサイルで対抗したこと
で、コストがかさみ、100億ドル以上もかかっているという。
他方、イランは1億ドル程度であると。

そして、イスラエルは、14日のイランからのミサイル攻撃への報復
を計画しているが、米国はエスカレーションを心配して、イスラエ
ルに自制を要求していた。

外交評議会のリチャード・ハース名誉会長が提示していた4つのオプ
ションが1.放置、2.従来の間接的衝突に戻る、3.限定的報復、4.核
施設含め大規模報復であり、その内の3の案で実行したようである。

このため、イスラエルは、19日イランの空軍基地周辺を狙い攻撃し
たようであるが、イス軍はドローンではなく航空機からのミサイル
で、イスファハンにある防空レーダー施設を破壊。今回は核施設を
守る防空レーダーを破壊するだけでやめるようだ。

そして、このイラン攻撃に使われたミサイルはレーダーを回避する
能力があり、イラン側は防空レーダへの攻撃を探知できなかったよ
うだ。

これに対して、イラン国内の報道は「核関連施設は無傷で、小型の
ドローンが来ただけで、全て撃墜した」と報道。

イランは、イスラエルが再び無謀な行動に出れば迅速かつ最大の対
抗措置を講じると述べ、今回の攻撃への報復はしないようである。

イスラエルとイランともに、報復攻撃は自国向けであり、「両者は
現段階では、どれだけ攻撃を大きく見せ、どれだけ被害を小さく抑
えるかを競う状態」であり、抑制が効いている。

そして、バイデン米政権は、イスラエル向けに新たに10憶ドル規模
の新規兵器供給をするようだ。米国の影響力を確保するためにも、
イスラエル支援を行い、ユダヤ系財閥からの選挙資金寄付も多いこ
とも関係している。

イラン、イスラエルともに、旧約聖書のエゼキルの予言を知ってい
るので、直接対決に慎重である。また、米国有識者はヨハネの黙示
録を気にしている。ここがウクライナ戦争とは違う。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1,日本の状況
2.ウクライナ戦争推移
4.中国の動向



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