6332.ロシアの負けは確実だ



月曜日有料版5章途中までをお送りします。

ロシアの敗北は確実になってきた。経済力の差が大きいので、短期
奇襲戦争での勝利はあるが、長期戦争の勝敗は経済力で決まる。
この事実を検討しよう。         津田より

3.ウ・ロ戦争の予想
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2年以上もこの戦争は続いている。ロシア経済は2.24兆ドルで世界8
位の経済力。日本の経済力は4.23兆ドルと世界4位、米国は23.32兆
ドル、欧州全体では17.1兆ドルだ。

ウクライナのGDPは、1555億ドルであり、ロシアはウクライナの15倍
の経済力である。

このため、単なるウ・ロの戦争では、ウクライナが負けることにな
るが、現時点では、欧州のドイツ、フランスなどの経済大国がウク
ライナを支援しているし、米国も支援していた。こうなると、ロシ
アは経済力で18倍の敵と戦うことになる。

欧州だけでも、7.6倍の敵と戦うことになる。

このような経済力の格差があると、長期戦は無理である。長期にな
れば、なるほど国力が疲弊してくる。短期戦や奇襲戦では、戦争を
準備していた側が勝つことがあり、1年未満の戦争でロシアは停戦に
持ち込めば、勝てたかもしれない。

その上、西側諸国は「平和の配当」として、軍事産業を縮小させて
いたからロシア、中国、イラン、北朝鮮ような常在戦時国家で、軍
事産業を増強している国から、戦争を仕掛けられると、準備不足が
露呈する。

しかし、ロシアからの侵略戦争に直面して、当初、米国に頼りきっ
ていたが、トランプ氏がウクライナ支援打ち切りと発言したことで
、欧州での「ウクライナ支援疲れ」を乗り越えて、戦争準備をし始
めた。

これにより、ウ軍は砲弾を世界から手に入れて、その間に欧州での
砲弾生産を増強して、ロシアに対抗できるようになる。この戦いは
長引けば長引くほど、ロシアが不利になる。まるで、第2次大戦での
日本のようである。開戦当初はゼロ戦などの活躍で、勝っていたが
、2年を過ぎる頃から、徐々に負け始めた。この状況に、今、ロシア
はなっている。山本五十六司令長官が言った2年程度は勝てるが、そ
れ以上の戦争になると負けるとの言葉通りである。ロシアも同じだ。

このため、ウ・ロ戦争の終わらせ方が、問題になっている。
1つは、ロシアが負けそうになり、核戦争まで発展して、ロシア人
全滅まで行くが、欧州も核被害になる場合。

2つには、ロシアがウクライナ領土から撤退して、ロシア自由軍団
が、ロシア領内から撤退する場合

3つに、ロシアが今の占領地域で停戦をする場合

であるが、3の案はウクライナが拒否しているので、1か2の選択
になる。この2つの案のどちらになる分からない。2案になること
を目指して、どう終わらせるかを協議しないとダメだ。

ISやコーカサスなどでのロシア内戦の危機になったら、事態の収拾
ができなくなる可能性があり、プーチンの失脚も視野に入れた終戦
になって欲しいものである。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1,日本の状況
2.ウクライナ戦争推移
4.中東情勢
5.中国の動向



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