月曜日有料版４章途中までをお送りします。 中国の経済的苦境が明確化してきている。習近平独裁を維持するに は、何かの功績が必要になっている。それが台湾統一である。そし て、世界戦争に突入する可能性もある。この現状と今後を検討する。 津田より ４．中国の現状と日本の役割 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 中国の不動産バブル崩壊で、今年の全人代で、このバブル崩壊への 対処施策が出てくると思いきや、今年度の5%成長という目標が出て きたが、その具体策がない。というより、不良債権が膨大な量にな っていて、正常化の方法がないとみる。不良債権企業の倒産を全人 代後に認めるとしたが、今後は金融危機になる可能性が出る。 また、李強首相の全人代後の記者会見もなくなり、政府施策につい ての質問もできないことになった。政策がないし、危機の脱出方法 もないので、質問に答えることができないことによる。 一方、軍事費は7%強の予算増になり、軍備拡張は続くことになった。 この軍備拡張で、兵器のAI化や電子部品の高度化が推進される懸念 が出て、米国は、中国が汎用半導体部門に集中的に投資しているこ とを懸念しており、このまま汎用品でグローバル市場を席巻し、西 側諸国の半導体産業を駆逐していくという可能性を見ている。 このため、米国だけではなく、日本やオランダにも、中国への汎用 品チップを作成できる半導体製造装置の輸出を止めるように、圧力 をかけてきた。 事実中国は、270億ドル規模の半導体ファンドを用意して、中国国内 での半導体製造に意欲を持っている。 このため、米議会下院は、ＴＩＫＴＯＫ禁止法案を可決した。米国 の中国に対する経済制裁は、強化されることはあっても、緩和する 方向ではない。 米中対決のムードが徐々に拡大して、中国は軍事費が増強され、か つ軍内部の汚職を追及して、その効率性が上がると、軍事力は西太 平洋上では、日米豪などの戦力より上になる可能性がある。 その上、中国は、全人代で台湾を統一するという。今までは平和的 統一と言っていたが、今回から、単に統一としている。これは武力 統一でしかない。 また、西側諸国は、平和であったことで、軍事費を減らした咎が出 て、現時点で戦争になると、弾薬不足になることは間違いない。 1日1万発以上も打ち、戦死者大でも無視して戦闘をする独裁国に対 して、在庫を含めて3万発もない、かつ人権重視の西側諸国は、当分 、太刀打ちできない。韓国やインドなど紛争を抱える地域しか、弾 薬の備蓄を真剣にしていない。 それをウ・ロ戦争は教えている。日本も第2次太平洋戦争に備える必 要がある。中国の戦力を過小評価してはいけない。 ・日本の役割 日本は、第2次世界大戦で敗戦したが、結果的に欧米の植民地政策を 破棄させたことになっている。日本は平和国家であることが、徐々 に世界に知れ渡ってきた。 多くの民族を受け入れて、日本人のDNAは複雑な混合になっている。 D1a2aという縄文人のDNAは、古い民族であることが分かり、この縄 文人と近いDNAは、D1a2bのアンダマン諸島のジャラワ族やオンゲ族 しかない。1万6000年前に海に没したスンダランドから来た可能性が ある。 4万5000年前にスンダランドからサフル大陸（豪大陸）にスンダ人は 移動してポリネシア人になったが、それと同時期に東に向かった人 たちがいる。そして、3万8千年前には、日本に到達している。 以後は、有料版を見てください。 ０．米国と世界の状況 １，日本の状況 ２．ウクライナ戦争の推移 ３．中東情勢