6329.NATO軍参戦か?



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

マクロン仏大統領は、NATO軍がウクライナでロ軍と戦う可能性を排
除しないとした。NATO軍とロ軍が激突するのか検討する。
                        津田より

2.ウクライナ戦争推移
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ロ軍は、アウディーイウカを占領した後も、この地域に大攻勢をか
けて、周辺地域も占領している。ウ軍は滑空弾の攻撃で防御ができ
ない状態である。そして、前線の陣地から撤退しても新しい陣地が
できていなくて、後方の陣地ができるまで、野原で防衛線を引く必
要があり、苦戦していた。

このため、長中距離対空ミサイルを前線近くに配備して、SU-34攻撃
機を撃ち落すしかない。2週間で11機のSU-34を撃墜しているが、苦
し紛れの策でしかなかったが、週末にやっと、新しい防衛陣地がで
きて、ウ軍の撤退サイクルは止まった。

このようなウ軍の苦戦に、マクロン仏大統領は、NATO各国の軍のウ
クライナ派遣もありうるとしたが、マクロン仏大統領は、戦闘部隊
である陸軍部隊を送り込むようだ。

すでにポーランド陸軍の一部が後方支援に派遣されているし、英軍
は長距離巡航ミサイル「ストームシャドウ」の訓練や指導と装着等
で派遣されている。仏軍も同様であり、一部の軍は派遣されている。

ドイツが長距離巡航ミサイル「タウルス」を供与しないとしたが、
指導や訓練などで、ドイツ軍を派遣する必要になり、国内の反対を
抑えられないからのようだ。

そして、開戦当初から、作戦指導やデーターリンクなどで、英米軍
は軍人を送り込んでいるし、訓練等で退役軍人を送り込んでいる。

事実、仏ガブリエル・アタル首相は、国境警備や演習、地上防空な
どのために仏陸軍や仏特殊部隊がウクライナに派遣される可能性が
あるとした。ポーランドと同じレベルで、軍の派遣をするようであ
る。

この派遣軍は、後方の補給やロシア国境以外を防衛することになり
、ウ軍は対ロの前線に集中できるので、ウ軍の数個旅団を前線に回
せる。兵員不足も緩和することができる。

これに対して、ドイツのシュルツ首相は、NATO軍の派遣はないと述
べている。バルト三国は、あり得るという。NATO軍ではなく、欧州
のそれぞれの国の判断で送ることになるそうである。

マクロン仏大統領は、ウクライナが負けたら、バルト三国にロシア
は攻め込み、NATO軍との戦いになると見ているからである。もう1
つが、ロ軍のモルトバへの侵攻である。

逆に、プーチンは、NATO軍がウクライナ前線に出てきたら、核兵器
使用も考えるという。プーチンも現時点でのNATO軍との直接対決は
避けたいようである、とうとう、NATO対ロシアという構図と核戦争
という可能性が出てきて、より第3次世界大戦に近づいている。

同様に、米国防総省のロイド・オースティン長官も、ウクライナが
敗北した場合、NATOは「ロシアと戦争」せざるを得なくなると考え
ている。彼はロ軍の進撃を「非常に厄介」だと言う。ロシアは、人
海戦術での攻撃であり、数百万人の犠牲でも攻撃をやめないからで
ある。

量が質を仰臥する戦いであり、戦闘員の被害を最小限にしようとす
る西側諸国軍では、人道主義的な通常戦争で勝つのが難しいからだ。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1,日本の状況
3.中東情勢


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