6310.イスラエルの苦悩



月曜日有料版3章途中までをお送りします。

国際世論が、ガザの病院への空爆という事態で、イスラエルに不利
な状況になってきた。この現状と今後の検討をしよう。津田より

3.パレスチナ戦争
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ハマスの奇襲攻撃の報復として、イスラエルは、ガザへの空爆を続
けている。このため、空爆でパレスチナ人の死亡者が増え続けてい
る。

特にガザの病院への空爆で500人以上の死亡したという報道で、世界
世論は、イスラエルからパレスチナに向いてしまった。中東各国で
は、パレスチナ応援のデモが起こり、イスラエルへの反発が高まっ
ている。

しかし、この病院への空爆は、イスラム聖戦のロケット弾が不調に
なり、病院の駐車場に落下したと、米国は分析している。

しかし、世界は、停戦の方向に向き、国連でもブラジルが一時停戦
案を安全保障理事会に出したが、米国の拒否権行使で否決された。

ハマスは、即時停戦なら、人質を開放するというが、イス軍は聞く
耳を持っていない。この中、ハマスが米国人人質2名を解放したが、
仲介交渉したのはカタール政府である。ハマスの最高指導者はカタ
ールにいるからだ。

もう1つが、バイデン大統領が述べたガザへの人道支援のトラック
が、ラファ検問所を通過できていなかったが、国連事務局長がラフ
ァで怒って会見したことで、21日にトラックがガザに入った。しか
し、合意できたのは「トラック20台」だけで、国連は「少なくとも
100台必要」と訴えている。そして、20台通過後、検問所は閉鎖した。

この状態で、いつ、イスラエルがガザに侵攻するかを世界はかたず
を飲んで見ている状況である。

しかし、欧米諸国は、人質解放交渉のため、イスラエルにガザ地上
作戦開始を遅らせるように圧力をかけているようである。まだ、米
国人が10名ほど人質にされているようであり、米国はその人たちの
解放を求めている。

ハマスも外国籍の市民や女性、子供を解放する姿勢をみせており、
停戦交渉を有利に進める狙いもあるとみられる。イスラエル人男性
や兵士の人質については、イスラエルに拘束されているパレスチナ
人との「捕虜交換」に使う可能性が高い。

そして、ドイツは、人質解放のための特殊部隊をキプロスに待機さ
せている。英米も特殊部隊をイスラエルに派遣して、人質解放を狙
う。

レバノン国境では、ヒズボラと小競り合いしている。ヒズボラは、
イス軍がガザに侵入したら、本格的な戦闘を開始すると言っている。

このため、米国、英国、ドイツなどは19日までに、それぞれ自国民
に対してレバノンからの退避を勧告した。この3ケ国は親イスラエル
とみられているので、自国民がレバノンでテロにある確率が高いか
らだ。

また、シリアにいるイラン革命防衛隊は、ヨルダン川西岸に入り、
ヨルダン川西岸からイスラエルを攻撃するようである。バイデン大
統領は、シリアに対して、紛争に介入すれば、米軍がシリアに宣戦
布告すると述べている。このため、3000人の米海兵隊を東地中海に
待機させている。

この中、イエメンのフーシ派は、イスラエルに向けて巡航ミサイル
と自爆ドローンを飛ばし、その巡航ミサイルとドローンを米駆逐艦
カーニーが紅海で撃ち落している。

また、イラクの米国基地を何者かが攻撃している。

米国とイスラエルを、イランの手下に攻めさせているようであり、
イランからは手出ししないようだ。

この状況を見て、国連のウェネスランド特使は、紛争拡大のリスク
は非常に現実的で極めて危険だと警告している。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況
2.ウクライナ戦争の推移
4.第3次世界大戦への防止は
5.日本の移民政策をどうするか


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