6302.世界動乱の行方はいかに



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

世界的な動乱の時代が開始し、黙示録時代になっているが、どうす
れば、次の世界秩序を構築できるかだ。この現状と今後の検討をし
よう。     津田より

2.世界動乱をどう収めるか
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米国では、民主党知事の州では、警察官を削減し、少額な万引きを
犯罪といないことで、黒人の支持を得ているが、治安に対する信用
を失い、小売業が民主党知事州では、成り立たなくなっている。

都市では、困窮者が多くなり、その困窮者に投票権があり、どうし
ても困窮者に沿った政策になっている。それと、コロナで月30万円
以上も支給したことで、米国民、特に困窮者は、それを期待してい
る。

このため、共和党知事州に、真面な企業や国民は移動している。小
売業も共和党知事州でしか成り立たないことになっている。

このため、米国の秩序は崩壊状態であり、米国政府も米国債を1.2兆
ドルも発行して、社会にばら撒いている。米国債累積高は、32.7兆
ドルになっている。4%金利の負担では、年1.3兆ドルにもなる。日本
円にすると188兆円であり、日本の国家予算より大きい。日本は国債
累積額が1200兆円であるが、金利は1%であり金利負担は12兆円程度
で済んでいる。

米国はバラマキの経済であり、このような急速な国債膨張は、国家
予算の破綻を招くことになる。ドル基軸通貨であれば、国債を他国
が外貨準備として、買うことも考えられるが、ドル基軸通貨制度は
、BRICS+が拒否して、徐々に金をベースする共通通貨に置き換わる
ことになる。

中国やロシアは、米国債を買わないし、買うのは日本ぐらいになっ
ている。

そして、トランプ主義者が、次の大統領になった場合、自国優先の
秩序になる。世界秩序維持には見向きもしなくなる。軍事費も削減
し、米国への輸入品には10%以上の関税をかけることになる。自国産
業を育成し、労働者の雇用を増やすことになる。

トランプ主義者が大統領にならなくても、米国民世論から自国産業
保護政策は取ることになり、世界は自国優先の方向になり、グロー
バリズムから一転、ナショナリズムの方向になる。

その上、ドイツでは、極右政党AfDの支持率が増して、移民排斥やリ
ベラルな考え方を拒否することになる。ここでも自国優先主義にな
る。フランスも同様である。西欧でも自国優先主義になる。

しかし、米国や西欧の退場になると、英国や北欧や日本だけでは、
世界秩序の維持が難しくなる。

中国は、周辺の係争地を軒並み「自国領」にした新地図を発行して
、各国が反発している。中国は自国経済が低迷しているので、国民
の不満を緩和するために、ナショナリズムを前面に押し出している。

米中間の対立や経済規制なども強化されていて、まるで第2次大戦前
夜の排日法の時代と同様になっている。米中ともにその排斥法を強
化している。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況








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