6297.ウ軍・ロ軍ともに消耗戦に突入



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

ウ軍は、諸兵科連合作戦を放棄して、消耗戦に路線を変えた。ロ軍
の防御と反撃の作戦も大きな損耗になっている。この現状と今後の
検討をしよう。 津田より

2.ウクライナ戦争の推移
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ウ軍は、諸兵科連合作戦が行えないようである。ウ軍の下士官の多
くがロシア式の訓練を受けているので、諸兵科連合作戦の指揮がで
きずに、欧米で訓練してきた兵員のいうことが理解できないようで
、作戦実行が無理のようだ。

このため、ロ軍と同様な消耗戦での戦い方になっている。砲兵戦で
、敵の砲兵を叩き、その後、敵陣地の砲撃を行い、その後地上部隊
を前進させて、敵陣地を攻略する手法である。

ロ軍は、砲兵戦で負けて、砲撃での敵陣地の消耗ができないことで
、航空攻撃にシフトして敵陣地への空爆を行い、その後地方部隊を
突入させる方向になっている。

ロ軍には誘導弾もないので、無誘導弾での空爆になり、低空飛行を
行っている。もし、スティンガーがあれば、撃ち落せするが、東部
戦線にスティンガー携帯ミサイルが配備されていないようである。

どちらも消耗戦へのスタイルになってきた。ウ軍に機甲部隊の電撃
戦を期待したが、それはできないことになっている。

・クピャンスク方面
ロ軍はシンキフカに攻撃したが、撃退さえている。その東のペルシ
ョットウブネバ付近では、南に前進している。

また、ロ軍はペトロパブリフカとキシリフカのウ軍陣地に空爆を行
っている。

・スバトバ方面
ロ軍は、カジマジニフカでゼレバッツ川を渡河し低地帯を占領した
が、ウ軍は高地から低地の露軍を砲撃し、そこ後、ウ軍増援部隊が
低地に攻撃して、ロ軍をゼレベッツカ川の西側から完全に追い出し
た。

しかし、ロ軍はノボセリフカの市内に攻撃して占領した。

・クレミンナ方面
ロ軍は、ディプロバの南からセレブリャンスキーの森方向に空爆後
地上部隊で、ウ軍陣地を突破して、ドネツ川に到達したようだ。

逆に、ウ軍は、ディプロバの西で攻撃を行い、わずかに前進してい
る。どうも、ロ軍は先に地上部隊の攻撃をせずに、空爆後の攻撃に
シフトしたようである。

・リシチャンスク方面
ロ軍は、激しく空爆をビロホリフカの北側に行い、その後、地上部
隊の攻撃で、高台にあるウ軍陣地のいくつかを占領したようである。

ロ軍の攻撃パターンができつつあるようだ。もう1つ、ロ軍はテル
ミット焼夷弾から白リン焼夷弾に切り替えたようであり、構造の簡
単な白リンの方が製造が楽なのであろう。

このため、ウ軍は、ロ軍空爆を阻止する必要になっている。英国は
ASRAAM空対空ミサイルをトラックに搭載した急造対空兵器をウクラ
イナに供与することで、ロ軍空爆を阻止するようである。

・バフムト方面
市内南側では、ウ軍は、クリシチウカ付近や線路の西側一帯からロ
軍は撤退した。代わりに、この一帯にロ軍は激しい砲撃を行ってい
る。アンドリウカ付近のウ軍は、線路の東側に偵察隊を送り、ロ軍
砲兵の位置を見つけている。

クデュミウカは市街戦になって、西側をウ軍、東側をロ軍という配
置で攻防戦をしている。

ウ軍は、北西方向の攻撃部隊を南に回して、南で攻撃を加速してい
るようである。ロ軍も同様に南に予備兵力を回して、防御するよう
である。

・ドネツク市周辺
ロ軍は、アウディーイウカ要塞とプレボマイスクを攻撃したが撃退
されている。
ロ軍は、マリンカに攻撃したが、ウ軍に撃退されている。

ウ軍は、ミキルスク付近、ノボミハイリフカの南、ボロデミリウカ
の北、ボハレダラの南で攻撃を開始している。この付近のロ軍は、
予備兵力をベルアノボシルカ軸やオリヒウ軸に取られて、手薄にな
っていることを、ウ軍が突き止めて、攻撃を開始したようだ。

・ザポリージャ州方面
1.ベルカノボシルカ軸
中央では、ロ軍は、スタロマイオルスクとウロジョイナのウ軍を攻
撃したが、事前に分かり、待ち伏せて反撃したことで、ロ軍に大き
な損害を与えたようである。

2.オリヒウ軸
ウ軍は、ロボティネの東側一帯を奪還して、ベルポベ方向、ノボポ
クロフカ方向に進軍して、この地域の地雷原が除去し、マリャル国
防次官によると、この地域のロ軍の第1防衛線を数カ所で突破したが
、ロ軍は、主要な高地にコンクリートの要塞を建設し、これ以上の
ウ軍の突破が難しいという。しかし、ウ軍は、ロ軍の弱点を見つけ
たようだ。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況


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