6293.ウ軍は遅いが着実な前進



月曜日有料版2章ロシア情勢部分をお送りします。

ウ軍は、バフムト、ザポリージャ、ヘルソンで前進している。プリ
ゴジンの反乱で勝機がウ軍に傾いたようである。この現状と今後の
検討をしよう。   津田より

2.ウクライナ戦争の推移
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・ロシアの状況
プリゴジンの乱は、ルカシェンコ大統領の仲介で、大きな内戦にも
ならずに終結したが、プリゴジンはベラルーシには居ないで、サン
クトペテルブルグにいると、ルカシェンコ大統領は述べている。
この件を質問したが、ロシア大統領府のペスコフ報道官は6日、事実
の認否を避けた。

そして、衝撃的な発言があった。ポドリャク大統領府長官顧問は、
「私の理解では、計画したのは(創設者)プリゴジン氏ではない」
「軍参謀本部の将校らが計画したと思う。(大統領の)プーチン氏
が連邦保安局(FSB)などに賭けて失った物を、取り戻したかったの
ではないか」と話し、FSBの情報を信じてウクライナ侵攻に突き進ん
だプーチン氏への反発が軍の将校らにあった可能性を指摘した。

ロシア軍事ブロガーは、ロシア政府の兵器増産努力について、主力
の戦車工場が2022年秋から完全3交代制の24時間操業になるなど、生
産力を増強しているという。しかし英国国防省は「ロシアの戦車生
産は増えていない」と評価するが、弾薬使用量を見ると、ロ軍の砲
撃数は、落ちていない。イランからの輸入もあるとは思うが、軍需
企業の生産は増加しているようである。

ウ軍の後方破壊で、食糧や弾薬が不足している上に、給与も6ケ月も
未払いで、前線の部隊交代もなしで、ロ軍の部隊では戦闘作戦への
参加拒否の数が増加している。例として、ザポリージャ州のロジウ
カ地域では、約20人のロ軍兵が前線での戦闘任務の遂行を拒否した。 

ベラルーシ駐留ロ軍動員兵も、年初は最大1万8千人いたが、1ヶ月
前には2千人になり、現在は、ほぼ「戦術核」要員以外ゼロとなり、
前線での兵員不足を隠しきれない状態になっている。

ここでも負け戦の様相をロ軍は呈している。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況


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