6292.プリゴジン反乱後の粛清



月曜日有料版2章ロシア情勢部分をお送りします。

ロシアは、プリゴジン後の粛清で、多くの有能な軍人が消えること
になる。ウ軍は、このチャンスを行かせるかどうかだ。この現状と
今後の検討をしよう。   津田より

2.ウクライナ戦争の推移
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・ロシアの状況
プリゴジンの乱は、ルカシェンコ大統領の仲介で、大きな内戦にも
ならずに終結した。

このプリゴジン氏と密接な関係があるスロビキン露航空宇宙軍総司
令官が拘束されて、尋問されているという。またスロビキン将軍の
副長であるアンドレイ・ユーディン大佐がロ軍から解任された。

プリゴジン氏と関係あるGRUやFSBの関係者も取り調べを受ける可能
性があり、プーチンに忠誠を尽くすジョイグ国防相を中心に、取り
調べを行うようであり、国防省とFSBやGRUとの関係も緊張した状態
のようである。

ロシア大統領府と緊密な関係を持つ政治コンサルタントのセルゲイ
・マルコフ氏は「大規模な調査が始まった」とし、「プリゴジン氏
やワグナーと関係のあった全ての軍幹部、当局者は聴取されるだろ
う」と語った。

このため、ジョイグ国防相を辞任させようとする動きもあり、政権
内での緊張が大きくなっているようだ。第2の反乱が起きる可能性も
ある。

ロシア国内には、重装備のロ軍がいないことも、この反乱で判明し
た。ということは、ロ軍内で反乱がおきて、モスクワに向かうこと
になると、阻止するのは、軽装備の国家親衛隊や治安維持警察隊や
チェチェン軍しかいないことになる。

このため、次の反乱で、前線に近い重武装部隊の反乱がおきると、
ロシアは継戦能力を失うことになる。前線部隊をモスクワまでの道
に配備する必要があり、ウ軍との戦闘をする余裕がなくなる。

この中、ウ軍ブダノフ情報総局長は、ロ傭兵集団「ワグナー軍」の
戦闘員は今後、ウクライナで戦闘を行わないと発言した。ワグナー
軍は解体されて、一部はベラルーシに移り、多くはロ軍と契約や退
役になるのであろう。ロ軍の戦闘能力の低下にもなっている。

以後は、有料版を見てください。

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