6289.ウ軍の本格攻勢が始まった



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

ウ軍はバフムト、ドネツク西部、ザポリージャ州で、本格的な攻勢
に出た。現状と今後の検討をしよう。      津田より

2.ウクライナ戦争の推移
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ウ軍は、形成作戦を終え、本格的な攻勢のフェーズに入ったようで
ある。3つの地域で攻勢に転じている。バフムト、ドネツク西部、ザ
ポリージャ東部であり、特にザポリージャ東部がメインのようであ
る。

・ハルキウ方面
ベルゴロド州ノバヤ・タボルジョンカとシェベキノに親ウ派軍団が
ウクライナ領に撤退した。

ロ軍は、大規模な増援部隊をシェベキノやノバヤ・タボルジョンカ
に送ってきたことを確認して、撤退した。

この侵攻目的がロ軍の分散を謀ることであり、目的は達したことに
なる。

・バフムト方面
ウ軍はバフムト北西郊外で、M03号線を市内方向に進撃して、ロ軍は
潰走して、市内に向かっている。M03号線の北側にもウ軍は攻撃して
確保している。ウ軍戦車がバフムト方面への攻撃でロ軍を断ち切っ
て前進を続けていると、シルスキー司令官は言う。

ベルキウカ貯水池に向けて攻撃してるウ軍は、ベルキウカ市内に到
達して、市街戦になっている。一部ウ軍部隊は、パラスコビウカに
向けて攻撃中である。

ロ軍はこの地域に増援を送っているが、ウ軍戦車の前進を止められ
ないでいる。

トリボボバシュリフカにいるロ軍は孤立する危険性があり、撤退す
るべきであるが、オリホボバシュリフカに攻撃して、ウ軍に撃退さ
れている。

ベルキウカに向かうウ軍の一部が、ヤヒドネに攻撃をしている。

バフムト市内のロ軍は攻撃なしで、防備を固めている。

バフムト南西のウ軍第24と第3突撃旅団はクリシチウカやアンドリウ
カ方向に攻撃しているが、とうとう、クリシチウカからバフムトの
連絡道路を切断した。このため、ロ軍は、ウ軍攻撃部隊にテルミッ
ト焼夷弾を打ってきたが、野原では効果が薄いようである。

毎日1Km程度の前進をしているので、バフムト包囲が近いようである。

・ボハレダラ方面
ボハレダラ南東のノボドネツクをウ軍は奪還して、オキチャブルス
クに向けて攻撃をしている。もう1つがウ軍はブラホダトネを奪還
している。

そして、ドネツク州の州境に近いヴェリカ・ノボシルカ付近のロ軍
の防衛線が、およそ約20キロが後退したというが、攻撃開始は6月4
日であり、一週間での成果である。しかし、今のところ、ここがメ
インではないようである。

しかし、まだ、メイン部隊が投入されていないことで、まだ、分か
らない。

・ザポリージャ方面
ロ軍陣地が準備している3重構成防御網のザポリージャ東部にウ軍は
攻撃した。このため、大きな損害を出している。
ウ軍のザポリージヤ攻勢に伴い失った兵器は、現在のところ
3x Leopard 2A6 (破壊1 , 放棄2)
4x M2 Bradley (放棄)
1x VAB APC (放棄)
1x Oshkosh M-ATV MRAP (放棄)
であり、防御の厚い所を攻撃するので、損害は出る。まだ、初期段
階で、この被害であるから、今後も大きな損失になることが確実で
ある。

放棄車両は、砲撃でやられた車両のそばを通り、地雷でやられたが
兵員装甲車は、対地雷対策があり、兵士は生存している。最初の部
隊は、地雷原突破で地雷除去後で塊になって進撃中に砲撃を受けた
ことが原因である。しかし、レオパルド2の1両はロ軍戦闘ヘリの
対戦車ミサイルを受けた可能性がある。

攻撃地点の1つが、ウ軍はストジョベを南を進行中で、機甲部隊と
機械化部隊が進撃している。

もう1つが、リビノピリを攻撃中であるが、ロ軍の踏ん張りでウ軍
は陣地を突破できずに、苦戦中。

もう1つが、ノボダリウカの南にウ軍が攻撃して、ロ軍陣地を攻略
中。

もう1つは、ロボティネを突破して、市内に入った。ネスチリアン
カとコパニはロ軍陣地を突破できていない。

もう1つは、ロワコベに入り、夜襲をかけて市全体を奪還した。

最後に、オリヒウから東に向かったウ軍であるが、マラトクマテか
ら南東に向かったが、8日、逆襲に合い、電子戦でレーダーをかく乱
され、無人機を無効化され、ウ軍防空部隊を叩かれて、砲撃着弾点
に入ったところで砲撃に会い、装甲車両を4両、レオパルド2を2両
、地雷除去車2両を失った。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況


コラム目次に戻る
トップページに戻る