6288.ウ軍は形成作戦を完了



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

ウ軍はストームシャドーとHIMARS、親ウ派ロシア軍団などを用いて
、形成作戦を実行している。現状と今後の検討をしよう。
                        津田より

2.ウクライナ戦争の推移
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ウ軍は、形成作戦を行っているようだ。ウクライナは、専守防衛で
はなく積極防衛であり、ロシア領内への攻撃も加速させている。

形成作戦の1つの目的は、ロシア全体を混乱にして、クーデターなど
の体制崩壊を目指すロシア人達を立ち上げらせることである。

そして、もう1つがウ軍は、後方基地の破壊と、突破する地点を見
つけて、そこに一点集中攻撃することだ。

このため、ロ軍占領地の後方基地をストームシャドーで攻撃し、ロ
シア領内には、UJ-22ドローンを用いて攻撃、ベルゴロド州などの国
境地域には、自由ロシア軍団やロシア義勇軍団などの親ウ派軍団を
侵攻させている。

・モスクワ方面
5月30日、32機のドローンがモスクワを目指し、内8機がプーチンが
住むモスクワ市の高級住宅街に飛来した。5機を撃墜し、3機を制御
不能にしたとロ軍は発表したが、2機はレーニン通り内側で爆発した。

この高級住宅街の近くのフラシハには、戦略ロケット部隊の司令部
があり、そこを狙った可能性もある。このドローンは、UJ-22ドロー
ンであり、航続距離は800Kmなので、ウクライナ領内から飛ばした可
能性が高い。しかし、速度は120Km/hと遅いし、載弾量は20kgと少な
い。GPS誘導では、モスクワ近郊はGPSを狂わせる「スプーフィング」
があり、誘導方式でも北斗やグローナス誘導の可能性がある。

このドローンをモスクワまでに発見できないということは、ロシア
国内での防空体制はスカスカのようだ。S-400などの防空システムを
前線に配備しているので、国内では配備がないようである。しかし
、ベラルーシ方向からドローンが飛んでくると、敵認識ができなか
った可能性もある。

これに先立ち、5月3日には、クレムリンに2機のドローンが到達して
、防空体制の強化をプーチンは指示していたにも関わらずに、また
しても、ドローン攻撃を受けたことになる。

プーチンは、「ウ軍はテロ攻撃をしてきた」と述べて、報復を示唆
したが、大量のミサイルやドローンなどのキーウ攻撃は既に行って
いるが、ほとんど迎撃されている。核攻撃以外に報復の手段がない。

しかし、このモスクワ攻撃に対して、ポドリャク大統領顧問は「直
接の関与をしていない」としている。

しかし、5月24日に前回のドローン攻撃を「ウクライナの特殊軍事部
隊か情報部隊が計画した可能性が高い」との複数の米当局者の新た
な分析をしたことが報道されている。この秘密工作の背後にいると
みられているのが、キリロ・ブダノフ国防省情報局長である。

自由ロシア軍団のベリヤ・ポノマリョフ氏は、「最終的には、モス
クワを解放する」としたように、自由ロシア軍団が関与した可能性
はある。そして、ポノマリョフ氏は、「プーチンはキーウに攻撃が
できます。なぜウクライナがモスクワを攻撃することがだめなので
しょうか。(このような西側の要望は)愚かであり、偽善的です」
と述べている。

モスクワ郊外の蒸留所でも火災があり、モスクワ市内でバスなど32
台が火災にあっている。こちらは放火のようである。これにも自由
ロシア軍団が関与している可能性がある。

この自由ロシア軍団には、ロシアで数千人の応募があるという。

・ハルキウ方面
ベルゴロド州ノバヤ・タボルジョンカとシェベキノに親ウ派軍団が
5月22日と同様に6月1日にも再度、侵攻した。シェベキノにある市庁
舎や電子機器や光電子産業のハイテク用途の合成サファイアを生産
するモノクリスタル工場がウクライナ領内からの砲撃で火災になり、
行政府は書類を火で燃やすなど占領された後の対応に追われた。

ロシアメディアによると、14人がけが、そのうち4人が重体だとい
う。その後でも、シェベキノで爆発後大規模な火災が発生している
。ロ軍集結地に打撃を与えたと親ウ派軍団は言う。

攻撃を受けて、シェベキノの住民は、自動車で避難している。また
、ベルゴロド州全体から子供たちの疎開も始めた。

ロ軍は、急遽増援部隊をシェベキノに送り、TOS-1で親ウ派軍団を攻
撃し、全滅させたと述べているが、残存住民も巻き添えにしている
ようで、ウクライナ側が人道回廊を作ると提案している。そして、
シェベキノ地区での列車運行が停止している。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
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