月曜日有料版2章途中までをお送りします。 ウ軍大攻勢が始まり、まずは東部バフムトでの反攻作戦が開始した ようである。現状と今後の検討をしよう。 津田より 2.ウクライナ戦争の推移 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ウ軍は反転攻勢に出て、バフムトやアウディーイウカやボラレダラ などで、威力偵察や本格的な反撃をおこなっているようだ。特に、 本格的な反転攻勢に出たのがバフムトであり、ロ軍の弱い所を攻め ている。 また、ザポリジャー州やヘルソン州などの複数地点でも偵察に出て いるし、攻撃準備をしている。 ・バフムト方面 ウ軍はバフムト郊外で本格的な反転攻勢に出ている。ウ軍の攻撃は 諸兵科連合軍作戦であり、前線部隊にもパッドでウ軍全体の動きが わかるようにして連携を取る。これでロ軍は対応できない速度で攻 められている。 郊外のクロモベのO0506道路の近接地域のロ軍陣地をウ軍第92機械化 旅団が攻撃・奪還し、ロ正規軍は後退している。この方面には、ワ グナー軍はいないという。ロシア国防省も12日「(バフムート北の 部隊は)防衛ラインの安定性を高めるためベルヒフカ貯水池周辺の 有利な位置を保持している」と後退を認めた。この方面では、ロ軍 が総崩れの状態になり、立て直するかが問題である。 イワニフスクでもウ軍第24突撃旅団がロ軍陣地を攻撃して、ロ軍を 後退させている。ウ軍の戦車が至近距離で砲撃し制圧、その後歩兵 がBMP-1から下車展開して、塹壕を掃討している。歩兵だけでは、戦 車に対抗できないし、RPGは持っているが、戦車に当てるのは難しい ようであり、ジャベリンのような優れた対戦車ミサイルをロ軍は持 っていないようだ。これでは、戦車で蹂躙されるだけである。 もう1つが、ウ軍第3突撃旅団が、運河を渡河してクリシチョウカ方 向に攻撃して、進撃中であり、ここを守っていたロ軍第72自動車化 狙撃旅団の2個中隊が壊滅して、第72自動車化狙撃旅団全体が2Kmほ ど後退した。取り残されたワグナー軍の500人も全滅したが、第72自 動車化狙撃旅団がワグナー軍に撤退の連絡もないことで、孤立した からだとプリゴジンは言って、側面のロ軍旅団は、戦わずに逃亡し たと、怒っている。 しかし、第3突撃旅団とはアゾフ連隊のことで、そこの指揮官は「真 っ先に逃げ出したのはワグナーの兵士達で第72旅団の兵士達は包囲 され降伏を受け入れるまで懸命に戦っていた。プリゴジンは嘘つき だ」と述べている。 ウ軍第3突撃旅団の一部は、クリシチョウカ市内に到達しているよう である。このため、イワニフスク近郊の第72自動車化狙撃旅団全体 は、既に包囲されている状態になっている。数千名のロ軍兵は、絶 体絶命の状態である。ウ軍第3突撃旅団は、戦車T64や装甲車M113な どで構成されている。 ここまでで、今年の2月に、ロ軍が手に入れた地域が、たった1日で 取り返されたことになっている。ロ軍の弱さや装備のなさが、どう しようもないレベルであることがわかる。ロ軍が3ヶ月かかってとれ た土地も、後数日で取り返される運命にあるようだ。 以後は、有料版を見てください。 0.米国と世界の状況 1.日本の状況