6283.ドニプロ川東岸に大攻勢か



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

ウ軍の大攻勢が開始しドニプロ川東岸に橋頭保を作ったようである
。しかし、現地は雨で泥濘、まだ装甲車での行動に制限がある。今
後、どうなるのかを検討しよう。    津田より

2.ウクライナ戦争の推移
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ロ軍は、バフムトとアウディーイウカの2拠点の攻撃に絞り、ザポ
リージャ州とヘルソン州は防御の方向になっている。

・バフムト方面
ウ軍はバフムト市から撤退しながら、ワグナー軍とロ軍空挺部隊の
損耗が多くすることに価値を見出している。ワグナー軍は郊外のワ
グナー軍を市内に移動させて、攻撃を市内に絞り、市内中心部を確
保しバフムト駅を占領して、郵便局までどんどん西側に前進してい
る。

北側では、貯水池を抜けて遊園地まで前進したし、南側ではバフム
ト工業大学まで前進し、T0504号線を超え始めている。ウ軍は、撤退
しながら、ワグナー軍が前進した地点を砲撃でビルごと潰している。

このため、ワグナー軍の損耗は激しく、プリゴジンもワグナーは消
えてなくなり、歴史的な存在になると弱音を吐いている。この原因
は弾薬が与えられないからで、このまま弾薬が与えられない場合、
バフムートから撤退するとショイグ国防相を脅した。ワグナー軍が
居なければ、この戦線も維持できなくなる。

郊外ではワグナー軍が抜けて、ロ軍空挺部隊だけで、クロモベ方向
だけに攻撃して、O0506地方道を遮断して、バフムト市内への補給
ができなくなることを狙っている。しかし、ウ軍は、無数の広範な
塹壕陣地により、ここを固く守っている。

他には、オリホボバシュリフカにロ軍が攻撃したが、簡単に撃退さ
れている。ワグナー軍とロ軍では、練度が違い過ぎるので、ロ軍だ
けになった郊外は、ウ軍優勢である。イワニフスクでのロ軍が攻撃
しているが、ウ軍が撃退している。

どうもワグナー軍兵やロ軍空挺部隊兵士は、麻薬を打ち突撃してく
るようだ。この麻薬は長い間眠らずに起きていることができ、恐れ
や痛みもなくなるらしい。そして、砲撃で手足を吹き飛ばされても
、麻薬のために痛みを感じず、歩き続けられるようだ。手足から出
血してるため、血がなくなるまで続けられ、それでも本人は何が起
こっているのかわからないという。ゾンビの正体が分かってきた。

郊外では、ウ軍は、運河を渡河してクリシウカを奪還している。ウ
軍は東部でも大攻勢をするとしたが、どうも、ここを越えて、バフ
ムト包囲作戦をしているロ軍背後に前進して、逆包囲するようであ
る。しかし、報道管制が引かれていて、これ以上は分からない。

ワグナー軍がほとんどの市内を抑えたようであるが、ウ軍が市内を
撤退しているのは、逆包囲作戦を見ている可能性がある。

プリゴジンも、5月にはウ軍が攻撃してくるので危ないと述べるが、
プーチンは、バフムト攻略を諦めないことで、ワグナー軍をウ軍攻
勢阻止に回さないようであり、今回も負けた時点で、対応を取るこ
とになりそうであるが、高練度なワグナー軍はなくなっている可能
性が高い。プーチンの意向が、ロ軍やワグナー軍の足かせになって
いる可能性もある。

・その他方面
アウディーイウカ方面では、要塞にも攻撃しているが、失敗してい
る。セベルネ、プレヴォマイシケにもロ軍は攻撃しているが、ウ軍
に撃退されている。ここのロ軍の攻勢も弱まっている。

その他の地域でのロ軍の攻撃は、なくなっている。

ロ軍は、28日未明ウクライナの首都キーウなど各地を巡航ミサイル
や無人機で攻撃し、集合住宅に着弾したウクライナ中部ウーマニで
は、住民の死者が23名に上った。ウ軍によると、ロ軍が発射した巡
航ミサイル23発のうち21発を撃墜した。

ロ軍は2023年3月以降初めての大規模な同時多発的巡航ミサイル攻撃
を実施したことになるが、冬の間の攻撃と比べて投入されたミサイ
ル数が少なく、攻撃目標はウ軍予備部隊と最近ウクライナに供与さ
れた軍事補給物資を捕捉して攻撃することであったようだ。

・ウ軍の反転攻勢
ウクライナのレズニコフ国防相は28日「ほぼ反攻作戦の準備は整っ
ているため、神の意志、天候、指揮官の決断があれば直ぐ実行に移
す」と明かし、周到に準備を進めて、「ロシア軍との決戦」が近い
ことを示唆した。

以後は、有料版を見てください。

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