6282.ウ軍の大攻勢開始か



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

ウ軍の大攻勢が開始したようであるが、夏に本格的な攻勢を行うよ
うである。今後、どうなるのかを検討しよう。    津田より

2.ウクライナ戦争の推移
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ロ軍は、バフムトとアウディーイウカ、マリンカの3拠点の攻撃に
絞り、ザポリージャ州は防御の方向になっている。

・バフムト方面
ウ軍はバフムト市から撤退しながら、ワグナー軍とロ軍空挺部隊の
損耗が多くすることに価値を見出している。ワグナー軍は攻撃を市
内とクロモベに絞り、市内中心部を確保しバフムト駅を占領して、
駅西側に前進している。

郊外ではワグナー軍とロ軍空挺部隊が、クロモベ方向だけに攻撃し
て、O0506地方道を遮断して、バフムト市内への補給ができなくな
ることを狙っている。しかし、ウ軍は、無数の広範な塹壕陣地によ
り、ここを固く守っている。O0506地方道に近づいたロ軍を戦車と
戦闘装甲車で撃破している。

郊外では、ウ軍がクリシウカの運河近くのロ軍陣地を攻撃して、奪
還している。ウ軍はここを越えて、バフムト包囲作戦をしているロ
軍背後に前進して、逆包囲する可能性もある。

しかし、ウ軍はバフムト市内を保持しているが、ロシアブロガーは
、ワグナー軍がほとんどの市内を抑えたという。

しかし、ウクライナのマリャル国防次官は、バフムトについて「状
況は緊迫しているが、制御下にある」とウ軍が保持して、ロ軍は「
著しい損失に苦しんでいる」とした。事実、駅周辺でワグナー軍中
隊が榴弾砲の砲撃で全滅している。市内ワグナー軍の戦闘力が、弱
まっているようだ。このため、市内へのロ軍、ワグナー軍の前進が
ほとんどなくなってきている。

・その他方面
リシチャンスク方面でロ軍はリマンペルシーを占領して、シンキフ
カを攻撃しているが、ここはウ軍が撃退しやが、その後はロ軍の攻
撃がなくなった。

クレミンナ方面では、クズミネとディプロバにロ軍は攻撃したが、
撃退されている。

アウディーイウカ方面では、北ではステポボとベルチャにロ軍が攻
撃したが、ウ軍が撃退している。要塞にも攻撃しているが、失敗し
ている。セベルネ、プレヴォマイシケにもロ軍は攻撃しているが、
ウ軍に撃退されている。ここのロ軍の攻勢も弱まっている。

マリンカにもロ軍が攻撃しているが、ウ軍は撃退している。この地
点は、数か月攻撃をしているが、ロ軍は前進できないでいる。

ロ軍は、25日ぶりで4月19〜21日夜間に、キーウ、オデーサ、ポルタ
ヴァ、ヴィニツィア、ドニプロペトロウシク、ザポリージャ、ハル
キウ、チェルニーヒウ各州をドローン47機で攻撃し、ウ軍はドロー
ン29機撃墜と発表した。

逆に、ウ軍は、頻繁にロシア領ブリャンスク州やベルゴロド州など
に無人機で攻撃してるが、ウクライナ国境からモスクワ寄りのクー
ルスク州にも22日に無人機で攻撃して、変電所などが被災した。こ
の攻撃では、20機以上の無人機を使用したようである。ロシア領内
の防空能力は重要地点しかないことが分かる。

ロ軍が無人機で攻撃されると、ウ軍も攻撃する感じになってきたよ
うだ。自爆無人機を大量に供給できるようになってきたことがわか
る。

・ウ軍の反転攻勢
マリャル宇国防次官は、反転攻勢の開始を発表しないが、東部への
ある種の反攻作戦は始まっているとした。司令部にはすでにいくつ
かの攻撃計画があり、そのうちの1つが短時間で、敵がそれに対し
ての準備する時間がないようなやり方で、選択されるだろうとした。

この反攻作戦と思えるのが、バフムト郊外のクリシウカの運河沿い
の奪還であり、バフムト逆包囲作戦の可能性がある。

ドネツク州東部ボハレダラで、ウ軍はロ軍陣地を2ケ所奪還し、ロ軍
戦車を破壊している。ザポリージャ州には総延長800Kmの塹壕があり
、ドネツク州の方が少ないので、ボハレダラからアゾフ海に出る攻
撃も考えられる。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況
3.貧富の差が拡大で世界に異変


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