6282.ウ軍の大攻勢開始か



ウ軍の大攻勢が開始したようであるが、夏に本格的な攻勢を行うよ
うである。今後、どうなるのかを検討しよう。    津田より

0.米国と世界の状況
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NYダウは、コロナで2020年3月23日に18,591ドルまで急落したが、
2022年1月4日に36,799ドルと最高値更新となり、10月10日は29,202
ドルで2022年年初来安値となり、4月14日は33,886ドルで、17日は
100ドル高の33,987ドル、18日は10ドル安の33,976ドル、19日は79ド
ル安の33,897ドル、20日は110ドル安の33,786ドル、21日は22ドル高
の33,808ドル。

先週、株価は少し下落した。企業の決算発表で減益や将来の売上げ
減を見込企業が多かったことによる。それと、5月0.25%利上げを見
込むが、それで終わり、年後半には利下げに転じると、市場は見て
いる。金利水準は高く、企業の資金繰りが心配な状況である。

この状況でも、株価が維持で来ている背景には、大統領直轄のPPTが
ある。株価下落防止の委員会であり、バフェットも出席している。
このPPTが投資銀行に、特定銘柄の先物の買いを指示しているともい
う。このため、株価が上昇したのは、8銘柄から20銘柄しかない。

それに伴い、ショートポジションの買戻しも大きいようである。

そして、4月の米非製造業PMIは53.7で、製造業PMIは50.4と景況感指
数が50を上回っているので、リセッション入りは少し遅れることが
わかるし、そのため5月0.25%利上げを行うことは確実になった。よ
って、景気後退は少し遅れることになる。

しかし、イエレン財務長官は、暗に利上げを中止するべきであると
述べている。これは、銀行の資金流出が続いているからで、貸し渋
りが起きて、景気を冷やすためだ。しかし、株式市場は超楽観的で
ある。

そして、F&Gインデックスも66で欲望のレベルにいる。ハイイールド社債
ETFは下落していているが、VIX指数も16.77と低い。

米国市場はぬるま湯に浸かって、市場から出られない状況のようで
ある。

世界は米国離れが進んでいる。ドルから金にシフトする動きが活発
化してきた。

1.日本の状況
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日経平均株価は、コロナで2020年3月19日に16,358円まで下げ、2021
年9月14日に30,670円で31年ぶりの高値になり、2022年3月9日は
24,717円の底値になり、4月14日は28,493円で、17日は21円高の
28,514円、18日は144円高の28,658円、19日は52円安の28,606円、20
日は50円高の28,657円、21日は、。

先週の株価は少し上昇した。28500円台をキープしている。日本株は
強い。その理由がバフェット氏の日本株推奨が大きい。海外投資家
が1兆円の日本株買越になっている。ドル円相場で134円台と円安で
あること寄与している。

しかし、米国の景気後退観測があり、日本も景気後退になる可能性
があり、注意が必要である。

もう1つ、5月始めのゴールデンウィーク中に、時々大幅な下落など
を起きている。日本市場が長期に休んでいる時におこるので、対処
できない。

それと、公明党の北側一雄副代表は衆院憲法審査会で、自民党が憲
法改正原案の4項目のうち、自衛隊を明記する憲法9条の改正案につ
いて「賛成できない」と述べた。自公連立与党として、憲法改正が
反対なら、自民党は憲法改正賛成な維新の会や国民民主党との連立
に切り替えて、憲法改正をする必要になる。

早く憲法を改正して、普通の国にしないと、日本は戦争の時代を生
き抜けないよ。

2.ウクライナ戦争の推移
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ロ軍は、バフムトとアウディーイウカ、マリンカの3拠点の攻撃に
絞り、ザポリージャ州は防御の方向になっている。

・バフムト方面
ウ軍はバフムト市から撤退しながら、ワグナー軍とロ軍空挺部隊の
損耗が多くすることに価値を見出している。ワグナー軍は攻撃を市
内とクロモベに絞り、市内中心部を確保しバフムト駅を占領して、
駅西側に前進している。

郊外ではワグナー軍とロ軍空挺部隊が、クロモベ方向だけに攻撃し
て、O0506地方道を遮断して、バフムト市内への補給ができなくな
ることを狙っている。しかし、ウ軍は、無数の広範な塹壕陣地によ
り、ここを固く守っている。O0506地方道に近づいたロ軍を戦車と
戦闘装甲車で撃破している。

郊外では、ウ軍がクリシウカの運河近くのロ軍陣地を攻撃して、奪
還している。ウ軍はここを越えて、バフムト包囲作戦をしているロ
軍背後に前進して、逆包囲する可能性もある。

しかし、ウ軍はバフムト市内を保持しているが、ロシアブロガーは
、ワグナー軍がほとんどの市内を抑えたという。

しかし、ウクライナのマリャル国防次官は、バフムトについて「状
況は緊迫しているが、制御下にある」とウ軍が保持して、ロ軍は「
著しい損失に苦しんでいる」とした。事実、駅周辺でワグナー軍中
隊が榴弾砲の砲撃で全滅している。市内ワグナー軍の戦闘力が、弱
まっているようだ。このため、市内へのロ軍、ワグナー軍の前進が
ほとんどなくなってきている。

・その他方面
リシチャンスク方面でロ軍はリマンペルシーを占領して、シンキフ
カを攻撃しているが、ここはウ軍が撃退しやが、その後はロ軍の攻
撃がなくなった。

クレミンナ方面では、クズミネとディプロバにロ軍は攻撃したが、
撃退されている。

アウディーイウカ方面では、北ではステポボとベルチャにロ軍が攻
撃したが、ウ軍が撃退している。要塞にも攻撃しているが、失敗し
ている。セベルネ、プレヴォマイシケにもロ軍は攻撃しているが、
ウ軍に撃退されている。ここのロ軍の攻勢も弱まっている。

マリンカにもロ軍が攻撃しているが、ウ軍は撃退している。この地
点は、数か月攻撃をしているが、ロ軍は前進できないでいる。

ロ軍は、25日ぶりで4月19〜21日夜間に、キーウ、オデーサ、ポルタ
ヴァ、ヴィニツィア、ドニプロペトロウシク、ザポリージャ、ハル
キウ、チェルニーヒウ各州をドローン47機で攻撃し、ウ軍はドロー
ン29機撃墜と発表した。

逆に、ウ軍は、頻繁にロシア領ブリャンスク州やベルゴロド州など
に無人機で攻撃してるが、ウクライナ国境からモスクワ寄りのクー
ルスク州にも22日に無人機で攻撃して、変電所などが被災した。こ
の攻撃では、20機以上の無人機を使用したようである。ロシア領内
の防空能力は重要地点しかないことが分かる。

ロ軍が無人機で攻撃されると、ウ軍も攻撃する感じになってきたよ
うだ。自爆無人機を大量に供給できるようになってきたことがわか
る。

・ウ軍の反転攻勢
マリャル宇国防次官は、反転攻勢の開始を発表しないが、東部への
ある種の反攻作戦は始まっているとした。司令部にはすでにいくつ
かの攻撃計画があり、そのうちの1つが短時間で、敵がそれに対し
ての準備する時間がないようなやり方で、選択されるだろうとした。

この反攻作戦と思えるのが、バフムト郊外のクリシウカの運河沿い
の奪還であり、バフムト逆包囲作戦の可能性がある。

ドネツク州東部ボハレダラで、ウ軍はロ軍陣地を2ケ所奪還し、ロ軍
戦車を破壊している。ザポリージャ州には総延長800Kmの塹壕があり
、ドネツク州の方が少ないので、ボハレダラからアゾフ海に出る攻
撃も考えられる。

それと、ザポリージャ方面での複数個所に威力偵察部隊を出して、
ロ軍陣地を偵察しているし、防空部隊を強化していることや、メル
トポリのロ軍補給センタや基地をHIMARSで攻撃しているなどである
が、ザポリージャ方面の行動は、ウ軍の報道管制のために、よく見
えない。というように第1段階は始まったようだ。

しかし、米国の機密情報漏れで遅れた可能性もあるが、最大1ケ月の
ようだ。

しかし、4月中旬から6月までが、反攻作戦で機動部隊が動ける時期
であり、6月からは梅雨であり、泥濘になり、7月から秋までが次の
機甲部隊が動ける時期になる。ということで、今の時期か夏に反攻
作戦ができることになる。第2段階は、アゾフ海まで進軍することで
あり、第3段階南部解放作戦、第4段階クリミア孤立作戦の順に攻め
るようである。

メインは南部であるが、ザポリージャ州には、ロ軍兵が2万5千人い
る。ヘルソン州にはロ軍兵は1万5千人と少ない。このため、ヘルソ
ンから攻める可能性もあるようだ。事実、ロシア側情報筋によると
、ウ軍がヘルソン州東岸に展開拠点を構築したという。

もう1つが、ポパスナを奪還して、ルガンスクとドネツクを分断する
方向に行く可能性もある。ポパスナは高地であり、この地域全体を
見渡せるので、ここを取ると、周辺地域の奪還が容易になる。

ウクライナへの軍事支援を話し合う米国主催の会議が21日、ドイツ
西部ラムシュタイン米空軍基地であり、オースティン米国防長官も
言っていたが、米国のエイブラムスM1A1戦車31両は5月中旬から下旬
にドイツに到着し、ウ軍兵士への訓練を始めるが、訓練は最大10週
間かかるので、秋口しか戦闘に参加できない。

また、レオパルト2は20両程度しかウ軍に渡っていないし、チェレン
ジャー2は14両程度であり、レオパルト1は数両程度で、兵器が揃
っていない。しかし、6月までにドイツは、レオパルト1約80両を引
き渡すという。

もし、4月後半に機甲部隊が動くとすると、PT-91やT-72などの戦車
部隊しかない。ブラッドレー戦闘装甲車などの装甲車両は1000両以
上あるので、機械化歩兵部隊が動くことになるが、攻撃力は弱い。

ということで、本格的に動くのは夏以降になるとみる。そして、秋
には動けなくなるので、後半の作戦は来年に持ち越しであろう。

そして、ドイツはウクライナに配備された戦車を修理するための拠
点をポーランドに設立するという。

もう1つ、欧米製戦闘機が、まだ供与されていない。攻撃力自体が
物足りないような気がする。攻撃力は諸兵科連合の総和で決まるが
、航空優勢を取ることが最重要である。そのためにも欧米製戦闘機
は必要である。

ウ軍パイロットも長距離ミサイルが必要という。MIG29は、50-60Km
先のロ軍機しか攻撃できないが、Su-27ロ軍戦闘機では、150Km先の
敵の攻撃できる。このため、150Km以上先の敵を攻撃できるミサイル
が必要だという。このため、MIG29に長距離ミサイル搭載可能にする
改造をしたようである。

ウ軍攻勢は、短期で終わる可能性がある。ロ軍正規兵の装備が貧弱
であり、弾薬等もなくなってきている。もう1つが、この戦争を陰
で支えているのが、英米などの特殊部隊であり、特に英国の部隊で
ある。英国は50人も送り込んでいる。米国は17人であり、非常に多
い。

この部隊が各国から来る衛星写真などを基に、ロ軍の状況を見て、
作戦を判断しているようである。その中心に英国がいる。

そして、ピストリウス独国防大臣は、ウ軍がロシア領内に攻撃する
ことを容認するとした上で、「ウクライナは戦争に勝たなければな
らない。ロシアの侵略を成功させてはならない。」と明言した。ド
イツは、ウクライナを最後まで助けるようである。

同時にドイツは、ロシア外交官の大量追放を決めたようで、その報
復として同規模のドイツ外交官をロシアから退去させるようだ。
露独の敵対関係が明確化した。

ラムシュタイン会議では、ストルテンベルグNATO事務総長も「ウク
ライナが今度こそ、さらに多くの領土を解放できると確信している
」と述べ、オースティン米国防長官も、「ウ軍は戦果を上げ続ける
ことができる」と述べた。

独国防大臣の決意は、日本も台湾が中国の侵略を受けたら、今のド
イツと同じように最後まで、台湾を助けなければならないことにな
る。という意味では、日独は同じ環境にある。

ヒットラー予言の中に、将来、日本とドイツは同盟を結び、お互い
が世界に貢献するとしたが、今のことのようである。現在は、英独
日同盟ですかね。

一方、米国は、早期に戦争を終わらないと、2024年の米国大統領選
挙でトランプ氏が当選すると、ウ軍への軍事支援がなくなり、ウク
ライナにとっては不本意に戦争を終結するしかなくなる。米国の動
向が気になる。日本にも世界にも、安倍元首相を失ったことが大き
な痛手にならないことを祈るしかない。

勿論、トランプ氏の再選がないように民主党は工作しているし、共
和党内も分裂する。富裕層の党から昔を懐かしむ田舎の貧困層の党
になる。富裕層は民主党に鞍替えになる。都会政党と田舎政党とい
う色分けになるようだ。しかし、貧富の差が拡大し、米国の民衆は
、革命を望んでいる。

トランプ氏の草の根運動は、意外な結果を持たらす可能性もある。
このため、ウクライナも早く戦争目的を達しないといけない。

それと、イスラエルが提供する早期警戒システムが稼働するようで
ある。このシステムとパトリオットで、キーウを守るようだ。

反攻前に、ストルテンベルグNATO事務総長は、訪宇して、ウクライ
ナのNATO加盟を後押しするとした。戦争終結後にしか加盟できない
ので、まだ先ではある。

また、ウクライナ政府が年内に、日本やカナダなど11カ国による環
太平洋連携協定(TPP)への加入を申請する意向である。すでに
、戦争後の経済復興をウクライナは考えている。

・ロシアのウ軍攻勢対策
バフムト攻略で活躍できているのは、ワグナー軍しかいないために
、プーチンもプリゴジンのいうことを聞き始めた。動員兵の一部を
ワグナー軍に割り当てて、ワグナー軍の損耗の補充を行うことにし
たようである。

プリゴジンのこのままでは負けるとの小論文の効果があったことに
なる。この言いたいことはワグナー軍を強化しないと、今のロ軍で
は負けるということを言いたかったようである。

事実、バフムト以外では、ロ正規軍の攻撃で、ウ軍の陣地を突破で
きていないからである。実績値でもワグナー軍が優位に立っている。

プーチンは、ゲラシモフ総参謀長とパトリシェフ安保会議書記が、
この戦争を早期に終わらせようとしていることを知り、プリゴジン
という対抗勢力を作る必要になっている。

プリゴジンも、プーチンの信頼を得ているという自負があり、プー
チンを全否定するイゴール・ガーキンとは一緒にならない。ペスコ
フ報道官の息子もワーグナーPMCに参加したという。ワグナー軍が優
等部隊であることを証明しているようだ。

逆に、イゴール・ガーキンとその派閥は、プーチンとプリゴジンが
、2024年の大統領選挙を考慮して「ウクライナとの停戦」を図って
いると見て、停戦を主張する者たちを批判・攻撃しているようだ。

しかし、そう簡単に停戦できないので、ウ軍反転攻勢に対して、ワ
グナー軍を前面に立てるしか、防御もできないと見ているようであ
る。

逆に、ウ軍もなるべく多くのワグナー軍将兵を排除するために、バ
フムトで戦っているのである。

しかし、そろそろ、バフムトの戦いは終わり、ウ軍の反転攻勢に移
ることになる。

ウ軍攻勢で攻撃地点に送り込まれるのが、ワグナー軍になる可能性
が高い。このため、ワグナー軍の増強が必要になって、動員兵の一
部をワグナー軍に送り込んだのである。

ウ軍の最新兵器やウ軍工兵の機械などを見ると、塹壕や陣地、龍の
歯だけでは、防御できない。攻撃的な防御行動が必要である。ワグ
ナー軍は、ウ軍の攻撃方法に順応した対策をすぐに打ってくる。そ
のよい例が、ウ軍撤退後のビルに攻め込むと、ビルごと破壊すると
いう遅滞防御に対して、ビルにすぐに攻め込まなくなった。

ワグナー軍は、柔軟に作戦を変えることで、ウ軍の攻撃をかわす術
を知っている。ロ軍は柔軟性がなく、硬直化した攻撃しかできない
し、守れない。

もう1つ、ワグナー軍は、アフリカの鉱山からの収入があり、特に
、スーダンの準軍事組織RSF支配地の金鉱山の収入を得ている。
鉱山防衛とRSFの戦闘訓練などを請け負っている。このため、RSFが
国軍に統合されると、その収入がなくなる。少し前に、プリゴジン
が、アフリカ経営に力を入れるというのは、スーダンの支援のこと
であったようだ。

このため、RSFにミサイルなどを送り、統合されないようにしている
し、それと、リビアではワグナーの支援を受ける反政府のハフタル
将軍が国土の広い部分を支配する。ワグナー軍はアフリカの多くの
国で影響力を持っていることがわかる。

このように、ワグナー軍は海外で収入を得ているので、ロ軍と違い
、国家予算を効果の割には使っていない。

このことで、プーチンは民間企業の中に民間軍事会社を作り、国庫
とは別の収入で運営する軍事組織を多数、作ろうとするのである。

ロシアの権力闘争にも、その複数の軍事組織が関係することになる
とみる。ロシアはFSBが支配しているが、この支配体系に変化が起こ
る可能性も出ているようだ。

一方、ロ軍の戦闘爆撃機SU34が20日、ロシアの都市ベルゴロド上空
を飛行中に「航空用弾薬の緊急投下」に迫られ、市中心部で大規模
な爆発が起こった。このように航空機の整備状況が良くないことに
なっている。中国製半導体の補給があり、兵器製造は可能になった
が、航空機などの整備に必要な機器の整備がなく、精度の問題を起
こしているようだ。

また、5月9日のロシア戦勝記念日に「不滅のパレード」は中止にな
り、赤の広場の軍事パレードがどうなるかでしょうが、徐々に戦時
下の色が濃くなっている。しかし、2024年の大統領選挙を行う方向
であり、戦時色をなるべく出したくない。

インドは、ルーブルでの決済を拒否し、ロシアは米ドルやインドル
ピーでの決済を拒否したことで、ロシア製兵器の輸入を停止した。
こんご、インドの兵器は欧米製になるようだ。ロシアはまたも武器
輸出先を失ったことになる。ロシア兵器を使うのは、アフリカだけ
になりそうである。

・中国の動き
中国は、ロシアに半導体や電子部品を供給して、今までの欧米製半
導体から中国製半導体に置き換えつつある。このため、自爆ドロー
ンや誘導兵器などが生産できるようになっている。

ロシア製兵器やミサイルに使われている半導体は、古いので、十分
中国製半導体で置き換えられるようだ。特に重要な欧米製半導体を
中国は、すべてパクっているので、簡単に中国製半導体に置き換え
ることができる。

この見返りとして、濃縮した核物質を受け取り、核ミサイルの量産
体制を引くことになる。中国は核ミサイルを早期に米国と同程度に
して、今後の米中対立に備えるようである。

秦剛外相は、「台湾は古来より中国の不可分の領土であり、台湾海
峡の両岸は同じ中国に属するというのが台湾の歴史であり、台湾の
現状である。中国はいったん国土を取り戻したなら、二度と失うこ
とはない」と台湾併合に向かうことを宣言している。

この準備のために、中国はロシア太平洋艦隊の実力を示してほしい
と依頼した。このため、ロ軍は2.5万人と軍艦167隻、戦闘機やヘリ
など89機で、上陸作戦を北方四島で行った。

しかし、中国の核増産の動きに対して、ロシアのグリゴリー・マシ
ュコフ特使は、「本質的に、われわれはミサイル軍拡競争を目の当
たりにしており、これには予測困難な結果が伴う。ミサイル技術の
改良に数百億ドルも投じられ、このプロセスは制御不能な性格を帯
びている」と指摘。中国のミサイルシステムの急拡大や、イスラエ
ル、インド、パキスタンの核能力について言及した。ロシアが核大
国から普通の国なることが口惜しいのであろう。

ということで、米欧日対中ロの世界の分断が益々、大きくなる方向
である。それと、中東やアジアでも核戦争の危機に直面する可能性
がある。

このため、イタリアのメローニ政権も一帯一路からの離脱を検討し
ているようである。欧米サイドか中ロサイドかの選択を迫られるこ
とになる。フランスのマクロン大統領は、中立の位置を希望してい
るが、それと許さないことになると思う。

もう1つ、米国は、同盟国とともに、ロシアへの全面輸出禁止を提
案している。これが通ると、日本の中古車の輸出もできなくなる。

3.貧富の差が拡大で世界に異変
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今の米国はおかしい。シカゴでは10万円以下の万引きは、犯罪では
ないという。このため、犯罪が増加して、中間層もシカゴから出て
行っているし、企業もシカゴから出て行っている。犯罪が多いのは
大衆の不満が溜まっているからだと米下院議員は言う。

カナダでも大規模なストライキが起こり、フランスでは年金受給開
始を遅らせる法案に反対する大規模なデモが起こるなど、世界的に
貧富の差拡大からくる不満が出ている。

米国では、2024年に選挙があり、貧富の差拡大で米国民は不満解消
の方向であり、トランプ氏当選のチャンスもあると見る。

日本も同じで社会保険料の増額で収入に占める政府関連の天引きが
50%にもなるという。昔の悪代官が「百姓は生かさず殺さず」と年貢
を5割にしたという状況と同じになってきた。

日本の予算支出の削減を行わないと、益々天引き率は高くなる。

このような状態であるのに、まだ日本国民は不満を持たないように
見えるが、どうなりますか?

日本でもインフレが高止まりして、生活に困窮すれば、トランプ氏
のような人が出てくる可能性はあるとみる。

日本は何かの施策を捨てる段階になり、何を捨てるかの議論をしな
いといけないと思う。高齢者施策、小規模農家維持政策、広範な交
通体系の内、地方道の一部放棄など。公的業務の縮小をすることで
、少子化予算を生むしかないとみる。

このような事態から、日本だけではなく、世界的に大きな変革を必
要としているようである。戦争の時代だけではなく、革命の時代に
もなって来たようだ。

さあどうなりますか?


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