6275.バフムト陥落か?



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

ロ軍が人海戦術でバフムト包囲完成真近で、ウ軍のバフムト撤退開
始という事態である。今後の戦況を検討しよう。  津田より

2.ウクライナ戦争の推移
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ロ軍は、冬の大攻勢の結果が出ている。バフムト以外の攻撃は失敗
しているようだ。このため、結果的に成果が期待できるバフムトに
ロ軍は兵力を集めていることになる。

・バフムトからの撤退戦か
そして、ロ軍大規模攻勢の成果がバフムトだけで出している。ウ軍
は、バフムトから撤退して、チャンプ・ヤールに新しい防衛線を作
り、その準備ができ次第、撤退なりそうである。

ロ軍は、クレミンアの攻撃要員もバフムトに回した可能性がある。
この方面での攻撃が少なくなっている。人海戦術ということは、人
的資源を集中して、ウ軍の数倍以上の人員を集める必要がある。

ウ軍も大増援部隊を出して、ロ軍の人海戦術に対抗するので、ロ軍
も人員を集める必要になる。そして、人的被害を無視して進撃スピ
ードを上げるしかない。ワグナー軍は巧みに前線を突破してくるが
、その戦術もワグナー軍のマニュアルを鹵獲したことで明らかにな
っている。

ウ軍の陣地正面に多数の10人程度の小隊を突撃させて、ウ軍の機関
銃をその迎撃に向けさせている間に、その外側を機甲部隊がすり抜
けて、後方の陣地を攻撃して、手前の陣地を無力化することで、前
進させるという戦術のようである。

ワグナー軍は、M03号線を超えて西側のベルキウカを占領し、トボボ
バシリフカを攻撃している。そこを超えて、地方道00506線を切りた
いようだ。しかし、今のところ、トボボバシリフもカザリジネスク
の街も、ウ軍が防衛している。

また、ロ軍とワグナー軍は、パラスコビイウカを全面的に占領して
、M40号線を超えてヤヒドリウカも占領した。そしてステプキー駅周
辺も占領した。

ウ軍はスタフカのダムを破壊して、ロ軍の侵攻を遅らせる手段をと
っているが、前進が止まらないことで、とうとう、ウ軍陸軍司令官
のシルスキー大将が、バフムトを訪問して、さらなる増援で撤退戦
の支援をするようである。今までに6個旅団を投入したが、追加で数
個旅団を投入するようである。ヤヒドリウカから攻撃してくるワグ
ナー軍との戦闘にウ軍国際旅団も投入した。

ウ軍機械化部隊は、M03号線を東に進軍したが、ロ軍の装甲部隊に、
パラスコビウカで阻まれた。ワグナー軍とロ軍空挺部隊の混成軍の
戦術は柔軟性に富んでいる。このため、ウ軍装甲部隊は押し戻され
た。

ワグナー軍の歩兵数も少なくなっているが、その穴埋めとして、ロ
軍空挺部隊が参加したようであるが、戦術と指揮はワグナーの司令
官が行っているようだ。戦術の柔軟性が高いので、ウ軍もおちおち
できない。

ワグナー軍の中核は、今や南ア軍退役者になっているようである。
このため、柔軟な作戦指揮ができるようである。ワグナー軍を侮っ
てはいけない。

これにより、メインのM03補給路だけではなく、地方道00506道も切
断される可能性が出てきた。

ワグナー軍トップのプリゴジンは、すでにバフムトを包囲したと豪
語したが、この状況でロ軍は、ワグナー軍の撤退を命令して、バフ
ムトの前線からワグナー軍を排除して、手柄をロ軍だけのものにす
るようであり、プリゴジンは、今ワグナー軍がいないと、前線が崩
壊すると苦言を述べている。

この状況で、ウ軍は当初バフムト撤退を決断したが、ワグナー軍を
前線から撤退させるのかを見るようである。セベロドネツクでの撤
退遅れの過ちをしないように撤退も視野に入れているが、様子見で
ある。

撤退なら、整然と撤退の方向であり、多くの部隊に撤退命令が出し
たが、踏みとどまっているようである。バフムト市内を流れるバフ
ムトフカ川の橋を破壊したことで、バフムト市東部からは撤退した
し、チャンプ・ヤールの東の橋も破壊したが、補給路としてT0504主
要道を取り戻した。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況



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