6272.ウ軍が危機的状態に



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

ロ軍が人海戦術でバフムト北側の高台を奪い、ウ軍補給路の高速道
M03号線を切断される危険的な状態になっている。今後の戦況を検討
しよう。       津田より

2.ウクライナ戦争の推移
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ロ軍の大規模攻勢が始まった。クピャンスク方面、スバトボ・クレ
ミンアの反撃、バフムト包囲の3ケ所である。ホハレダラはロ軍海兵
隊が大損害が出て、頓挫している。このロ軍大規模攻勢には、1800
両の戦車、3950両の装甲車、2700の火砲、400機の戦闘爆撃機が準備
されているという。

ロシアの戦車製造能力は月50両、装甲車製造能力は100両もあり、こ
のため、プーチンも戦争に負ける気がしないようである。世界で一
番、生産能力を持つ国であると、英紙デイリーメールは言うが、本
当であろうか。

もし、本当なら、ウクライナへの戦車、戦闘機、火砲の一層の供与
が必要になる。そうしないと、ウ軍が負ける事態にもなるからであ
る。

・バフムト・ドネツク方面
ロ軍・ワグナー軍はブラホダトネも占領し、ウ軍が撤退したT1503号
主要道の西側までワグナー軍が攻撃して占領した。ここからザリジネ
スクを占領し、直角に曲がり、M03高速道路に向けて、攻撃している。

M03は補給路でもあり、ここが使えないと、補給路は地方道00506道
しかなくなる。

このため、M03を守るために、ウ軍は予備役の第30機械化歩兵旅団を
投入して、ロ軍の前進を止めたが、ワグナーの兵員は技能が高く、
ウ軍の機関銃攻撃をかわして、ウ軍の高台陣地を占領した。

一方、ロ軍も反撃のために、ブラホダトネに兵を集めている。それ
と、ワグナー軍も、バフムトフカ川の渡河に成功して、パラスコビ
イウカに迫っている。このことでM03補給路が占領される可能性が増
している。そろそろ、バフムトからウ軍の撤退を考えるべきである。
しかし、ゼレンスキー大統領は、バフムトからの撤退はあり得ない
という。

現時点でもバフムトに6個旅団を配備しているが、バフムト周辺にも
予備役を入れて、守ることになる。歩兵突撃のロ軍に対して、ウ軍
は陣地戦ではなく、装甲歩兵で回り込み、撃滅した方が良いように
思う。敵に居場所を知られると、砲撃が来ることになる。

もう1つ、人海戦術に対抗する防御戦術を確立しないと、ウ軍も今
後も撤退を繰り返すことになる。

バフムト市東側の工場地帯、住宅地などにもロ軍が侵入しているが
、あまり前進できていない。南側のオプトネから市内に攻めるロ軍
も前進できていない。

どうも、ロ軍は、ワグナー軍囚人兵のような突撃ができずに、攻撃
力が落ちているので、なかなか、ウ軍を突破するのは大変かもしれ
ない。歩兵突撃だけの攻撃では、陣地戦での突破は容易ではないよ
うだ。その点、ワグナー軍はすごい威力である。

以後は、有料版を見てください。

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