6248.ハリキウ州のロ軍崩壊



月曜日有料版2章途中までだけをお送りします。

ウクライナ戦争はウ軍がクピャンスク市やイジューム市を奪還して
、ロ軍は総崩れの状態である。今後を検討しよう。 津田より

2.ウクライナ戦争の推移
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ウクライナ独立記念日の8月24日後の29日から南部ヘルソン州のドニ
エプル川西岸地域と9月6日から東部ハルキウ州のクピャンスク市の
奪還に向け、ウ軍は総反撃を開始した。

ウ軍は、ドニエプル川のヘルソン市とノバ・カホフカまでの全域で
ロ軍の連絡線を途絶させる攻撃を継続し、カホフカ橋を完全に破壊
したし、各所のポンツン・フェリーとタグボートを破壊した。アン
トノフスキー橋にロケット弾を多数打ち込み、船橋も破壊している。
インフレット川のダリフスキー橋も再度破壊した。ヘルソン市の造
船所付近のポンツン・フェリー乗り場も砲撃した。補給の途絶を継
続的に実施している。

そして、ウ軍は南部ヘルソン州で、3方向で反撃していた。
1軸は、ヘルソン市の北からロ軍に占領されたブラホダトネを奪還
し、高速道路M14のキセリフカで激戦になっているが、ロ軍の抵抗が
激しく、現状ではキセリフカはロ軍が確保しているし、ロ軍の反撃
も強い状態が続いているために、前進できないようだ。

2軸は、ヘルソン州中北部のロゾベの橋頭保からロ軍を攻撃する軸
であり、スクイー・スタボクを奪還し、ベジメンネも奪還、T2207号
線を南下して、両軍が激戦中である。しかし、ロ軍陣地を迂回で、
前線突破した。

このため、ウ軍はダビド・ブリッドに向かわずに、メイン道路を避
けて、ロ軍がいない地方道を進んでいる。こちらもロ軍の反撃も強
くなってきた。

3軸は、ヘルソン州北東部では、アルハンヘルスク、オリヘネを奪
還して、ビソコピリアも奪還した。徐々に南下している。ノヴォヴ
ォスクレセンスキも奪還したようだ。

しかし、ロ軍の精鋭部隊がいるので、南部ヘルソン州ではロ軍の配
備立て直しもあり、ウ軍は苦戦を余儀なくされている。逆に言うと
ロ軍の精鋭部隊を南部ヘルソン州に貼り付けている。

このため、ウ軍も無理をしないで、攻撃から守備になり、東部にメ
インの戦車部隊とM270MLRSを回したようである。逆に言うと、陽動
作戦であった可能性もある。結果的にみるとだが。

東部地域を奪還するために、あたかも南部ヘルソン州で大反撃を行
うような振りをして、ロ軍の東部の戦力を南部に持ってこさせてい
たということもできる。

このような準備の上、ウ軍は奇襲攻撃して、東部ハルキウ州のクピ
ャンスク市奪還を目指し、ウ軍機甲部隊が戦場の主役となって、1日
30kmの猛スピードで進軍している。この奇襲に匹敵するのは、44年
のアルデンヌか、73年のゴラン高原などのようだ。

それと、ウ軍がロ軍の防衛線を戦術的な越境にとどまらず本格的に
突破したのは、戦争開始以来で初めてのことである。

このクピャンスクは、ロシア・ベルゴルドからの鉄道とロシア・バ
リイキからの鉄道の結合点で、ここから鉄道でイジューム方面へ物
資を送る補給の要衝であるが、ロ軍はクピャンスクを失った。

以後は、有料版を見てください。

0.米国および世界の状況
1.日本の状況


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