月曜日有料版0章、1章途中までをお送りします。 ドイツへのガス供給削減、サハリン2の接収などと天然ガスと石油 依存経済がおかしくなっている。勿論、ガス供給削減される欧州や 日本も大きな影響を受けるが、原発再稼働などの対応策はあり、乗 り越えることができるが、ロシアはそれができずに収入が減る事態 になっている。この今後を検討する。 津田より 0.米国および世界の状況 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー NYダウは、コロナで2020年3月23日に18,591ドルまで急落したが、 2022年1月4日に36,799ドルと最高値更新となり、6月17日は29,888ド ルと年初来安値になり、24日は31,500ドルで、27日は62ドル安の 31,438ドル、28日は491ドル安の30,946ドル、29日は82ドル高の 31,029ドル、30日は253ドル安の30,775ドル、7月1日は321ドル高の 31,097ドル。 6月5週は、ジグザグとした動きであり、景気懸念で株価が下がるが 、悪い指数が出ると、FRBの利上げが緩和すると株価は上がり、気迷 い相場が続いている。 5月の個人消費支出(PCE)は前月より0.2%増であるが、増加率は過去 5ケ月で最小となり、予想の0.4%も下回った。このため、景気懸念で 30日の株価は下落したが、ISM製造業景気指数は前月の56.1から53.0 と悪化したことで7月1日の株価は上がっている。 景気後退の懸念から長期国債が買われて、金利は2.88%まで下落して 、ドル円は134円台になる場面もあった。 少し前までは、金利上昇で株安になっていたが、今は金利低下で株 安になる展開に変化している。金利上昇による株の現在価値下落か ら、企業業績下落への警戒感からの株安になっている。 29日のECBフォーラムでも、パウエル議長は、明確に経済成長より物 価対応を優先すると述べた。このため、市場も景気後退を織り込む しかないことになる。 このため、業績懸念からPER調整になってきた。このため、大幅黒字 の企業でも株価が下がるということも起きている。 米株が上昇するのは、FRBが利下げに転じてからのようであり、まだ 当分、利上げ方向であり、株価の下押し懸念は続くことになる。 また、NYダウは20%落ちでもないので、底ではなく、1929年の大恐慌 では86.2%下落だし、2007年のリーマンショックでは56.8%下落であ り、まだ道半ばであるようだ。200日線のボリンジャーバンドで、 −5σまで下げた時点が底であろうと現役ファンドマネージャーの 石原さんは言う。 そして、市場関係者は、8月25日から始まるジャクソンホール会議で 、パウエル議長の利上げ終了の発言を期待しているようである。 1.日本の状況 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日経平均株価は、コロナで2020年3月19日に16,358円まで下げ、2021 年9月14日に30,670円で31年ぶりの高値になり、2022年3月9日は 24,717円の底値になり、6月24日は26,491円で、27日は379円安の 26,871円、28日は178円高の27,049円、29日は244円安の26,804円、 30日は411円安の26,393円、7月1日は457円安の25,935円。 6月5週は、週半ばに27000円を回復したが、週末には25000円台まで 下落になっている。米国の株価下落に歩調を合わせている。7月1日 は、全33業種が下落した。 日銀短観では、大企業製造業で前回3月調査から5p下落のプラス9と 2四半期連続で悪化したが、大企業非製造業は、コロナによる行動 制限解除で、4p上昇のプラス13と2期ぶりに改善した。 大企業製造業でも売上げは6.9%も伸びているが、コスト上昇で利益 が7.9%落ちたことで5pの下落になってるが、値上げが追いついてい ないだけである。 そして、3ケ月後の景況感を示す先行きは、大企業製造業が1ポイント 上昇のプラス10、大企業非製造業が横ばいのプラス13と見込んでいる。 以後は、有料版を見てください。 2.ウクライナ戦争の推移