6141.新型コロナ感染症の構造



新型コロナ感染症の重症化へのプロセスが分かり始めている。
                        津田より

50歳台から免疫細胞の内、T細胞が年と共に減少してくる。T細胞は
免疫の司令塔で、B細胞に抗体を作る指示を出す。この指令物質がイ
ンターフェロンβであり、このインターフェロンβが出ずに、B細胞
を活性化できず、このため、抗体が作られない。

よって、コロナウィルスは、大々的に繁殖する。そして、血管に潜
り込むと、血管細胞がSOSの伝達物質であるサイトカインを出す。こ
のサイトカインを多量に出すので、サイトカインストームが起きる。

そして、B細胞はT細胞からの指示がなく、抗体が作れないので、キ
ラーT細胞が自爆攻撃を行い、その自爆攻撃で血栓が作られ、それに
より多臓器不全を起こす。となるようだ。

このため50歳代から中等症や重症患者が出て、死亡率が65歳以上
では上がり、80歳以上では死亡率が25%にもなるのだ。

ここまでは、P.0621の有料版で明らかになっていたが、なぜ、T細胞
が、インターフェロンβを出さないのか、なぜ、65歳以上の人に、
出せなくなる確率が高いのか、わからなかった。

この部分が明らかになってきた。

それは自己の持つ抗体の中で、T細胞のインターフェロン発出を阻止
する抗体を持つ人がいて、その抗体を持つ人の確率が、高齢者にな
ると増えるようである。

そのため、血液検査をすると、この抗体があるかどうかで重症化す
るかしないかが分かるという。

この部分を修正しておく。徐々に、今回のコロナウィルスのメカニ
ズムが分かってきている。




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