新型コロナ感染症の重症化へのプロセスが分かり始めている。 津田より 50歳台から免疫細胞の内、T細胞が年と共に減少してくる。T細胞は 免疫の司令塔で、B細胞に抗体を作る指示を出す。この指令物質がイ ンターフェロンβであり、このインターフェロンβが出ずに、B細胞 を活性化できず、このため、抗体が作られない。 よって、コロナウィルスは、大々的に繁殖する。そして、血管に潜 り込むと、血管細胞がSOSの伝達物質であるサイトカインを出す。こ のサイトカインを多量に出すので、サイトカインストームが起きる。 そして、B細胞はT細胞からの指示がなく、抗体が作れないので、キ ラーT細胞が自爆攻撃を行い、その自爆攻撃で血栓が作られ、それに より多臓器不全を起こす。となるようだ。 このため50歳代から中等症や重症患者が出て、死亡率が65歳以上 では上がり、80歳以上では死亡率が25%にもなるのだ。 ここまでは、P.0621の有料版で明らかになっていたが、なぜ、T細胞 が、インターフェロンβを出さないのか、なぜ、65歳以上の人に、 出せなくなる確率が高いのか、わからなかった。 この部分が明らかになってきた。 それは自己の持つ抗体の中で、T細胞のインターフェロン発出を阻止 する抗体を持つ人がいて、その抗体を持つ人の確率が、高齢者にな ると増えるようである。 そのため、血液検査をすると、この抗体があるかどうかで重症化す るかしないかが分かるという。 この部分を修正しておく。徐々に、今回のコロナウィルスのメカニ ズムが分かってきている。