6104.新型肺炎ウィルスが自然物か人工物か



武漢ウィルス研究所の女性研究員である石正麗は、新型肺炎ウィル
スが自然物であり、人工物ではないと述べいる。この観点を考察
したい。     津田より

石正麗の論文では、新型肺炎ウイルスと、2003年のSARSウイルス(
SARS-CoV)のDNA配列の一致率は79.5%、雲南キクガシラコウモリに
存在するRaTG13コロナウイルスとの一致率は96%に達しているという。
このため、コウモリが新型肺炎ウイルスの起源である可能性が示さ
れている。

石正麗は、2月2日、微信(WeChat)のモーメンツで怒りに燃えて次
のように反応した。「2019年の新型コロナウイルスは大自然が人類
の愚かな生活習慣に与えた罰だ。私、石正麗は自分の命をかけて保
証する。実験施設とは関係がない。」と。

新型肺炎ウイルスは、ウイルスの「機能獲得性研究」の途中物と思
ったが、そうではないと主張している。

ウイルスの「機能獲得性研究」とは、実験施設の中で病原体が持つ
毒性や拡散の容易性を増強するか、またはウイルスの宿主の範囲を
拡大し、ウイルスの特性を研究し、新しい伝染病として評価する研
究手法で、河岡教授が進めたウィルス研究の1つのテーマである。

インドの生物学者は、新型肺炎ウイルスとSARSウイルスの棘突起タ
ンパク質の配列を比較し、SARSウイルスと比べると新型肺炎ウイル
スの棘突起タンパク質には4つの新しい挿入配列があることを発見
したが、この論文は取り下げになっている。

中国の「財新」は、この新型肺炎は、「機能獲得性研究」から生ま
れたという見解に否定的に記事を書いているが、抗HIV薬が効いて
いることから、増殖のためにハサミ機能のタンパク質があることは、
確実である。

今、人工物か自然物化の議論をすることより、どう直すか、どう広
めないようにするかの議論が重要である。

「機能獲得性研究」の批判者であるリチャード・エブライトは、「
今すぐ感染拡大に立ち向かうのが最も重要です。感染拡大が終結し
た後、法科学調査(forensic investigation)を行い、感染が爆発
的に拡大した今回のウイルスの起源を確定する必要があるでしょう」
というが、この意見に賛成である。

ということで、このコラムでも以後は、この新型肺炎ウィルスの由
来は、考察しないことにする。

そして、もう1つ、気になる情報がある。それは若い人が、サイト
カイン・ストームで死に始めていることである。最初にこの新型肺
炎ウィルスを警告した歯科医師の李さんも、このサイトカインスト
ームで死亡したようである。

免疫暴走であり、花粉症の発祥と似ている。免疫が阻害されていな
いが、この新型肺炎ウィルスが認識出ずに、過剰な免疫物質を出し
て、正常な細胞を破壊していることになる。

ということは、花粉の時期になり、それをこの新型肺炎が流行する
と、こちらの影響を心配する必要もありそうである。

暖かくなり、新型肺炎ウィルスの流行が収まることを期待したい。
花粉症流行と時期が一緒にならないように、祈りしかない。

さあ、どうなりますか?



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