2766.電気自動車の電源



Fさま、

電気自動車の電源はバッテリーだけでしょうか?
燃料電池という選択肢もあろうかと思います。
この方面は日産の独壇場だったと私は記憶しております。
とはいえ、水素を製造するためのエネルギーをどう捻出したら良い
のか?
という問題については、いろいろな提案があるようです。

アメリカのワールドウォッチ研究所は、各家庭が日光、風力、水力
などの自然エネルギーで360度24時間の自給体制を整えた上で、
まずはエネルギーの完全自給、できることなら、プラスアルファも。
次いで、これらエネルギー完全自給家庭のネットワーク会員制組織
を立ち上げ、少なくとも日常、車で移動する範囲内においては、
金銭もしくは、何らかの物々交換によって相互に利用し、弁済し合
うというイメージを提唱していました。
(ちょっとうろ覚えの話ですみません)

また、核融合炉をゴールにして、当面は原子力発電で乗り切るとい
う提案もあるようです。
たぶん、私が知る以上の様々なアイデアが専門家の間では交わされ
ていると思われます。

電気自動車の一番のメリットと懸念は、ギアボックスにあります。
つまり、私が知る限り、電気自動車にギアボックは不要です。
そして、ポルシェも真っ青な急加速が可能になります。
さらにギアボックスとトランスミッションが無くなる分、
車体が軽量化できます。そしてフラットな床が当たり前になります。

反面、ギアボックスやトランスミッションという日本が得意とする
物作りのアナログな部分、つまりは職人技の技術が完全に絶滅しま
す。このことは、社会とか国家・経済ではなく、「人間もしくは人
類そのものの種の可能性と発展性」とを否定することになるのでは
ないかという私の懸念です。

人生を知れば知るほど、インターネットのハイパーリンクの便利さ
にこそ驚嘆しつつも、もっとも重要なのは人と人とのハイパーリン
クであることを常々実感している私にとっては、目先の便利さ故に
、アナログ本来の本質的な洞察や物凄さに気付かないままでいる人
の多いことにもったいなさと感じているからです。

人間ならではのアナログな職人技は人間(人類)そのものの発展と
可能性を考える上で、致命的ともいえる要素だと思います。
私は、人間は人間自身が考えている以上の可能性を潜在的に持って
いる、持っているからこそ、ここまで生き延び、進化して来れたの
だと考える人間だからです。

今日も、つい長々と書き連ねてしまいました。
もし、私のメールがご迷惑でしたら、
その旨、お伝えいただければ、今後は自重したいと思っております。

A Bee The First拝
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(Fのコメント)
私も人と人の繋がりが重要と思うので、最初の蜂さん、今後もメー
ルでご意見をお願いします。

燃料電池は、水素に不純物が含まれていると電化膜の劣化が早期に
起こり、かつ、燃料電池の値段が非常に高いことで、専門家の間で
は、近々での自動車への実用化は難しいと結論されているようです。

燃料電池はバス、電車、潜水艦や家庭用など大きな容量が許される
場合には有効であるようです。値段的にもいい線になるようです。

電気自動車はギアボックスがないので、素人にも作れることになる。
しかし、エンジンブレーキがないので、回収ブレーキで代用すると
かなどの電気回路上の工夫がいろいろとあり、日本の得意分野も必
要だそうです。

エンジンなど機械系のアナログからコンピュータ制御のデジタルに
なると、断然米国が有利になるようです。日本はアナログが強いが
デジタルになると弱い。IPODなど、このごろAV系もAPPL
Eにやられている。

しかし、電気自動車のメイン部品であるリチュウム・イオン電池は
日本が50%以上を占めているので、日本は有利な位置にいること
は確かです。しかし、世界電気自動車学会には、日本以外の自動車
会社は参加しているが、日本からはEV安全協会しか参加していな
い。ここら辺が日本の問題と見ています。



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