2734.「2729.仏教とその可能性を考える」を読んで



仏教とその可能性を考えるを読んで

仏教とその可能性を考えるを読んで、なかなか面白い文だと思いま
した。

五木博之氏の作品は実にタイミングが良く、サンカや浄土真宗、日
蓮宗などの読者を引き付ける商売の美味い作品を気を見て敏なりと
思っていました。

自力宗と他力宗について。一般的にはさして知識がないようにも思
います。

小渕首相の時代、ニューズウイーク日本版で石原慎太郎が、絶対他
力を掲げる浄土真宗について他力本願とかけて揶揄し、浄土真宗信
徒から猛反発をうけ雑誌インサイダー編集長高野氏から諭されたこ
とがありましたが、では 、石原慎太郎が信徒の霊友会、息子伸照
が信徒の立正佼成会、自身が名誉会長を勤める“明るい社会つくり
運動”は立正佼成会の外郭団体なわけで、この霊友会や立正佼成会
は自立宗かと言うと、やはりこれも他力宗に属する。

一般的に禅は難行道(なんぎょうどう)の自力宗、念佛は易行道(いぎ
ょうどう)の他力宗と言われていますが、そうした話の前に違う角度
から話を進めましょう。

日本企業の海外進出は日本型忠誠心の輸出として行われてきた、と
トヨタ自動車などの海外工場進出の時代から言われて来ました。

2001年の11月衆議院憲法調査会で、衆議院議長の推薦で答弁に
立った石原慎太郎は、ローマ帝国の滅亡の理由を紐解いて鎖国を主
張していました。

今年の都知事選挙で、その石原慎太郎が候補者討論番組で福祉など
を含めた分野で、海外からの労働力を受け入れるべきだという主張
を行い、180度主張をひっくりかえしたことがあります。彼の主張に
ついて少し考えて見ましょう。

それについては、過去から触れていますので、ここではBLOGの
過去ログから紹介します。Cigarの見る風景 
 http://cigar.blog.drecom.jp/monthly/200704/

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=すべて道はローマに続く=
有名な言葉である ヨーロッパの発展と広がりはローマにあると言っていい
それは宗教的広がり インフラという意味での古代最高の建築文化を形作った
フランスはブルゴーニュ シャンパーニュなどの有名なぶどう園地域を持つ
が この水路はローマ時代に建造された水路が現在も使われているところが
ある程だ 同様のものはヨーロッパ全域に広がる

様々なヨーロッパの文化 産業を含めたその基幹となるものを様々な地域を
問わず広げた訳で それゆえ 上記の =すべての道はローマに続く=

パクス・ロマーナ から 時代は経て 現在は パクス・アメリカーナの時
代である

どの世紀を通じてもパクス・ジャポニカと言われたことはない
だが 日本が近代史に残してきた足跡と役割は 非常に大きかったといわざ
るを得ない

これについては 過去ログでも散々語ってきているので割愛したい
基礎研究分野では やや引けを取るかもしれないが 現在までのTVや自動車
がこれほど安く 早く世界に普及したのには日本抜きでは考えにくい

自動車に関しては このBLOGの過去ログ 日本考(経済 3) 
[2005年06月14日(火)] http://cigar.blog.drecom.jp/archive/58

あたりの前後を読んでほしい
1960年代の本田技研工業のオハイオ進出以降 トヨタのGMとの合弁会社ヌ
ーミーを経て1985年のケンタッキー進出以降 本田はイギリス 日産はス
ペイン トヨタはフランスなどに工場進出 1980年代 トヨタインダスト
リーシステムをはじめとする日本のライン生産を非人間的生産方式としてECは
その採用を批准しない条約を締結したヨーロッパをはじめ 南米 アジアと
日本の自動車メーカーの工場進出は進み ブラジルのGMの工場では 上記過去
ログを読むと詳しく書いてあるが トヨタと同じカンバン方式その他がそのま
ま採用され 制服にラジオ体操まで行われている

その他 様々な日本企業の海外への進出は 日本型忠誠心の輸出と言われてき
たし その指摘は間違ってはいない

建築でも いい例えなので言うと 建設直後は世界一の高さを誇った マレー
シアのペトロナスツインタワーは 建築に関しては日本の建築会社ハザマがタ
ワー1を、韓国のサムスン物産建設部門がタワー2を、それぞれ建設した

現地の評判はハザマのほうが 遥かに良かったのである
韓国との比較は分かりやすいのだが 日本企業は世界に工場を上記のように建
てている これは工場の運営に必要な金は円建てではなく 世界の通貨に換え
るという意味をあらわす 韓国の場合 韓国製品はほとんど韓国から輸出して
いる これは利益をウォンに換える必要がある そうしないと韓国内の工場が
機能しなくなる このためウォン買いが多くなる それは ウォン高を示すと
いうことでもある

日本企業は世界に工場を建てるために円売りをするために ますます円安にな
るという現象を生む 製品の品質や労働力の質は現在 日韓ではさほど変わら
ないだろう
ただ 日韓では異なる企業戦略を取っているということは言える
日本は企業イズムの輸出と 富の分配へのアプローチを行っているとも言えよう

これを考えてみた場合 実はローマを私は少し思い起こしていたのだ 冒頭に
書いたことを思い出してほしい(読み返してもいいのだが)

だが 国内に目を向けた場合どうか? 高齢化は進み 先日も週刊ダイヤモン
ドの“四人の一人が65歳という社会の衝撃“という社会シュミレーション電
車広告が地下鉄内で踊っていた 海外からの逆の意味で資本 人 物 金 の
流入はどうなのか?空洞化しつつある日本を感じない人は少ないと思う 
(私が日本の高齢化及び小子化の逆ピラミッドのシュミレーションを問題にし
たのは24歳の時 今から20年前だ それは加速的にその原因を含めて今日
の問題は見事に当たってしまった)

かわぐちかいじ氏の漫画で “太陽の黙示録“というのがある 現代が舞台で
あるが 大地震で国土が二つに分断され アメリカと中国という二つの大国に
引き裂かれた日本が描かれているが 実はこれはフィクションというより 
現実の社会の表層以上に深いところでリアルに浸透している現実とも言える 
この漫画で大地震が起きた当時の総理大臣は 石原慎太郎を模した 石原首相
になっているが 日米 アジアとの距離感とすぐ隣人の様々な人種の狭間で 
石原首相に向かってこういうシーンがある ”ここはもう あんたの知る日本
じゃないんだよ“

実は 若者文化 風俗 思考 行動様式をはじめ すでに団塊の世代どころか
 私の世代でも知らないことが多い 一部で問題視されたNIKEのカンバン広告
 “ノーブレーキ 問題なし” これは まさに “あんたの知る日本じゃな
いんだよ” を暗に明示するようなキャッチとコピーだった 現実にそれ以降
 この手の自転車は加速的に増えている

かつて 日本は円高による空洞化を懸念する時代があった 日本は今後どこへ
向かうのだろうか? その不安を誰もが抱えている

先日 ロッキー・ザ・ファイナル をまだ燃え残りのある 50代や団塊世代
に見て欲しいと書いたが 主な理由は 昨今の老いと高齢化社会だけではない
 ライブドアが当初出てきたときに彼らのシンパになったのは 団塊の世代だ
った それは学生運動の時代を経て ヒヨッタ自分の人生への燃えカスを感じ
たためだろう

だが ここで言いたいのはそういうことではない ロッキー・ザ・ファイナル
を見て感じてほしいのは “俺達は 果たして子供達をきちんと育ててきただ
ろうか?”ということなのだ  激動の時代は また 断絶の時代でもある  

ローマを語るに もう一つ有名な言葉がある
ローマは一日にして ならず

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日本ブーム!?そうした風の実態はどれほどのものだろうか?それを真摯に考
えなければならないでしょう。歌舞伎がニューヨークに進出して公演を行った
のは、大いなる危機感ゆえ・・・いかに日本の文化に関心を持ってもらい日本
を訪れ、その精神性に触れてもらうか?・・・

これに関しても、過去ログから引用します。日本の空洞化をどうするか?

第二話 建築とは 都市とは何か? 人は何故建物を作るのか?
 [2007年04月25日(水)] http://cigar.blog.drecom.jp/archive/267

*第一話から続けて読むと、さらに分かりやすくなります。

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放送大学の授業のほうでは建築意匠として授業を進めていくが 大学院の都市
デザイン学'06では 彼の日本の現状に対する危機感が浮き彫りとなっていく

日本は長い間 海外から美しい憧れの国として見られてきたが 今日の醜く歪
み海外から訪れる魅力すらない都市となってしまった 日本がいつから魅力の
ない国になってしまったのか?を懸命に問い掛ける 

日本がいかにすぐれた芸術文化面で国際的に影響を与えてきたか?を最初に述
べているが
例えば 近代化がかなり進み随分変化した後ではあるだ20世紀初め 旧帝国
ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトは 日本を見てシカゴに比べると
 未だ美しい調和と秩序が残っていると言わしめている ここで思い起こして
欲しい このBLOGの過去ログ国際的潮流と日本の高層ビル化(ミッドタウ
ン オープン) [2007年04月01日(日)]

で下記のようなことを書いた この内容は放送大学や大学院授業内容ではないが
1) 国際的な高層化への街づくりへの取り組み
70年代初めアメリカニューヨークで行われたWTCB(日系人 ミノル・ヤマザ
キ建築士 設計)などの開発の波は 同時期(60年代〜70年代初めにかけ
) ボストンのガバメントセンター シティホール バルチモアのチャールズ
センター や ロサンゼルスなど全米で行われ こうした街作りに 都市工学
的 あるいは近代建築として国際的に影響を与えたのが シカゴである ドイ
ツからアメリカへ移民したニース・ファンデルローエ建築家の手によるレイク
・ポイント・タワーは70F建てを誇り ミシガン湖を望んでシカゴはギャン
ブル トサツ場等のイメージを大きく変えていった こうした建築物はサリバ
ンをはじめシカゴ派と呼ばれ ルーツは日本の帝国ホテルの設計を手がけたフ
ランク・ロイド・ライトから続くものである

ある意味 シカゴはその後フランク・ロイド・ライトの流れを汲んで国際的に
魅力ある街に再生され 現在に続くと言ってもいいだろう
話を戻そう さらに現代に近づいた1930年代日本を訪れたドイツの建築家
 ブルーノ・タウトは日本の町並みの美しさを見て ドイツに逃げ帰りたくな
る さらには日本独自の文化性と芸術精神性を保持していたと言わしめさせて
いる

そうした文化面 さらには様々な蓄積されたものはすでに失われてしまったの
だと氏は語る 日本への観光客が年間600万人 それはパリの六分の一 ア
ジアではシンガポールの三分の一にしか過ぎない 訪れるに値しない魅力のな
い街になったと・・・

それを語るのに 建築や都市計画に携わる人間の必読の書として アレックス
・カーの本を紹介している(GWに購入して読んでみようと思っている) 
アレックス・カーは日本で生まれ育ち 日本を愛するゆえにこの本を著してい
る現代日本を見るバイブルであると

彼の一冊の本は翻訳され LOST JAPN (失われた日本 の意)
そして国際的な反響を呼んだ この数年後の2004年にさらに様々な分析と
思考を繰り返し “犬と鬼”を書いた この翻訳本のタイトルは
“Dogs and Demon”で副題が”The Fall of modern japan” つまり近代日本
の滅亡という意味である

出だしは 土建国家日本の背も凍る戦慄 で 背も凍る戦慄を感じたければ日
本にくればいいと書いている 彼の友人のニューヨークタイムズの記者の回想
を織り交ぜながら・・・“広島から東京まで車を走らせたとき 効率性という
無味乾燥な繰り返される風景を眺めることは苦痛以外でなく トンネルに入る
とホッとしたほどだ”と

この本のなかでカーは日本の国土がいかに破壊されてきたのか?を説いている

いかに政策や制度が空虚で 今日の官僚制度が堕落し 政治と結びついた土木
建築の仕組み 誤りだらけの都市計画の法規や制度 実のない空虚な建築シス
テム 技術者の誤り さらには著名建築家の迎合らが書かれている 氏は熱を
持って必読の書であると 繰り返し語っているのである

実は このBLOGの過去ログでも日本の都市再生のプロトタイプとして品川
について2000年前後に私が語っていることを簡略して再掲しているが 
21世紀を迎える前に私が建築に関して語ってきたことと この大学院の授業
内容はまさに一致するのである

そして 都市はエネルギーを大量に消費する共同体でもあり 環境問題政策の
面からも今国際的に大きな曲がり角にあり 現在日本は超高層化を今だに進め
ようとする数少ない国の一つであるとその方向性に警鐘を鳴らしている

ルイス・カーンが世界の都市つくりに影響を与えた一枚のスケッチを提示し 
都市 町とは何であるべきか?高齢化を迎える日本において 安心して老後を
迎えられる街とは何か?を語っている

このスケッチにカーンはコメントをつけている
The Street is a Room by agreement A community・・・
It’s ceiling is the sky
道は部屋であり・・・
その屋根は空である

考えてみよう 日本の世界が憧れと憧憬を頂いた風景と文化性が失われてしま
った今日 子供を外で安心して遊ばせらることの出来ない社会が 安全と水は
ただ と言われた日本において出現して久しい そんなことは遠い昔のことだ
 とどのつまりそういうことなのだろう

人の存在するスペースを作り出す建築と都市 そのスペースは人間の最小の尊
厳と安息を約束するものでなければならないはずが 盗聴行為などは横行し 
年間3万人が自殺(100人/日)し あまつさえ 自殺へ追い込めというカル
ト宗教が横行し 子供は小学高学年から小遣いほしさに売春し 中学生が学校
で麻薬を売買する そんな社会は世界を見渡しても何処にもないのだ

客員教授として放送大学で教鞭をとっている東京大学名誉教授の香山氏は 
この授業を建築に携わる人々のみならず一般の人々に聞いて欲しいと語っている

氏の事務所と同じレイアウトをスタジオに用意し ゼミで学生に話かけるのと
同じように情熱を持って語りかけるように講義を進めていく かなりの力の入
れようだ それも誰もがTVを通して視聴できる放送大学の授業で懸命に語ろ
うとしている

そして建築に携わる人のみならずに多くの人に見て欲しいと・・・さらに 
人々の生活と秩序を形どる都市が美しい風景のとき 政治はその力を発揮し 
都市が混乱し醜く歪むとき 政治は腐敗するとまで言っている

日本の多くの民は 地位や権威でなければ耳を傾けないし自ら物を考える能力
を持たない  東京大学名誉教授の地位にある人間が 日本の現状への危機感
を的確に理解し 私がこれまで言ってきたこととほぼ同じ目線で 必死になっ
て語ろうしていることに 日本の建築や日本の未来に希望が感じられたのであ
る 多くの人にこの講義は受けて頂きたいし 放送大学のゆとり教育期間では
毎週の講義が二週間ほどで連続して放送されることもあるので DVDに録画
することも容易くなる 時代の非常ベルを鳴らすのは ハメルーンの笛吹きの
ように見られる危険性もあるが 聞く耳を持つ人間にはしっかり届いているも
のなのだろう それはパンドラの箱を開いた後に 最後に小さくか細い声で答
える 希望 のように

ps 先日(4月11日) 建築家 安藤忠雄の東京大学出版会企画の特別講
演を聞いてきたのだが(安藤氏の著書 東京大学大学院で学生に講演した内容
を本にしたもの 20万部突破記念)実は非常に近い危機感を安藤忠雄も持っ
ていた講演の最後10分位

日本民族の優秀性を海外の視点から説き この日本民族(日本という国)を亡
くしてはならないと講演の最後に述べた “まあ 最近の若い人を見ると 滅
亡してもいいかなぁ と思うこともあるのですが・・・”と付け加えながら 
この一説のとき会場で大笑いしたのは私一人だけだった ここは笑うところな
のだが それが聴衆には理解できていない

この話の後 安藤忠雄がまとめとして映し出したスライドは世界中の様々な民
族の子供たちの顔である そして その子供たちを日本が受け入れることが出
来るか?それが日本が生き延びる唯一の道だとマトメテみせた ことを付け加
えておこう

安藤忠雄 プロフィール 権威に弱い人向け
 1987年、イェール大学客員教授に就任する。 
 1988年、コロンビア大学客員教授に就任する。 
 1989年、ハーバード大学客員教授に就任する。 
 1997年、東京大学工学部教授に就任する。 
 2002年、南カリフォルニア大学客員教授に就任する。 
 2003年、東京大学を定年退官して、名誉教授となる。 
 2005年、東京大学から特別栄誉教授の終身称号を授与される。

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 こうした問題に大きく関係性があるのが、宗教でありくだんの創価学会は
その最たるものの一つと言えるでしょう。

しかし、そうした他力宗にすがらなければ生きていけない人々の多さ、それを
有機的に機能させてきたシステムの疲弊とそれが機能出来なくなった理由、
そうした視点を持つ必要があると思われます。

常に矛盾のなかに答えはあります。例えば、日蓮正宗の十界論の地獄界では、
障害を持って生まれた人が含まれます。

創価学会が日蓮正宗とともに福祉に大きく関わって行ったのには、そうした
人間の愚かさへの矛盾があります。もっともそうした弱者を虐げ悲惨な扱いを
行うのが、実は日蓮正宗や創価学会にすがる弱い人間達なのです。ですが、
その人間達に福祉に重きを置いていると自らを思わせることで、それを抑止す
ることが出来るという矛盾です。

ですが、それだけに日本の福祉はデンマークなどとは大きく異なり自立とは程
遠い、甘えと施し、福祉を食い物にする障害者厄介者として隔離し、食い物に
するケースが多く見られます。

また、創価学会等の問題は下記に書いていますので、そちらの問題も考える必
要があるでしょう。
合気道に見る社会再生のヒント [2007年05月06日(日)]
http://cigar.blog.drecom.jp/archive/274

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先日 合気道について少し触れたが 今回は少しこれを掘り下げて見たい
(と言っても 今回の話も合気道の話同様 昔から言ってきたことの一つである)
合気道を一度でも体験された方は ご存知だと思うが 最初に教わるのは 
“言葉には力がある”いわゆる【言霊】のような話だ

つまり 思念がいかに体に影響を及ぼすか?という話である
こういう話はご存知だろうか?有名な話なので聞いたことのある人もあると思
うが轟々と燃え盛る火烈 その上に敷かれた鉄板 鉄板はその熱を受けすでに
高熱に達している・・・と思い込む・・・そう 実は最新の断熱材と火も見た
目ほど高熱でないよう調節されている だが この鉄板に例えば あなたが 
むりやり手を押し付けられると 本当はこの鉄板は熱くも無くなんの身体的影
響を与えるはずもないにも関わらず あなたは 子牛の焼印や鉄板でやく焼肉
などを その 熱さを連想思い込むことで 実際に火傷してしまうのである 
人間の精神と肉体の因果関係は摩訶不思議としか言いようがない

合気道の最初に これに似た 思念の肉体への影響について “言葉には力が
ある”ということから教え始める
で ここで日本という社会を見渡すと 特に現代において “生きていけない
ようにしてやる”や“膝まづけてやる” などのターゲット相手に繰り返し様
々なロケーションやシチュエーションで繰り返し行われるインプリメント
(くわしくは“ひちれん系ストーリー”参照)が 社会にどういう悪い“気”
を廻らせ いかに悪い影響を与えているか?ということを考えなければならない

“気”というものは 気が散る という言葉があるように 周りに飛び影響を
与える(大元は集中出来ないという意味ではない)

心理学的側面から言うと 三人の人間から同じことを聞くと情報としてインプ
リメントされると言われるが 主に日蓮系在家団体(創価学会等)がしかけた
 様々な嫌がらせや民事暴力 (創価学会解剖 アエラ編集部編 朝日新聞社
出版 1997(文庫本あり) などによると当初 選挙によって単独政権による
政権樹立により 池田大作君を首相指名することを目的に作られた公明党 
とこれに伴う創価学会の様々な活動 だが 既存仏教勢力や共産勢力など様々
な猛反発にあい 頓挫)は敵対勢力も同様の活動によってこれを抑止したこと
は人の世の常である 結果としてこうした活動が社会に蔓延することとなる

いかに バブル期によりのぼせ上った このレベルの人間達が社会に悪影響を
与えてきたか? 全国に200万人の引きこもり 年間3万人が自殺するとい
う 世界でも例を見ない社会現象を見れば一目瞭然であろう

“生きていけないようにしてやる”や“膝まづけてやる”を呪文のように仕事
やプライベートで つまり生への絶対卑下と口汚い野次を言う繰り返し言うこ
うしたカルト信者自身  が 人間的に成長するはずもなく (言葉には力が
ある 悪い思念は悪い影響を自らの身体や精神にも与えるわけで) 何ゆえ?
日本が一人当たりの生産性が低く?サービス残業による残業時間が長いのか?
という 問いかけの一因として答えることも出来る

言葉に力がある ということを実際に体験する方法が身近にあるので紹介しよう

一つはここで述べた 合気道などで紹介するほうほうだが 先ず直立して立つ
 そして 右手を前方に突き出すようにして肩に水平にまるまで上げる 身体
を横から見ると体幹部に90度で腕が突き出ている感じ・・・ここで 誰かに貴
方の手を下に下げるように上から力をかけてもらう この時1)出来る!
(肯定的言葉を言う) 2)無理 (否定的言葉を言う)と二つの言葉を言っ
てみて欲しい

出来る!と発した場合のほうが 抑える力に対して強く抵抗することが出来る
のが実感できるだろう

二つ目は 実は数年前 報道ステーションで古館氏もこれに触れているが 
水生の一輪挿しの 植物に毎日 1)元気に話しかける 2)やじる 汚い言
葉をはきかける 3)一切無視する の三パターンでそれ以外は同じ条件で 
一番最初に腐るのはどれか?を調べる

一番最初に腐るのは 3)の無視する 次が 2)汚い言葉をなげかける 最
も長くもつのが1)の元気に話しかけるなのである 身近で明日からでも確認
できるだろう

あなたの日常で コーヒーショップや居酒屋 会社や様々なところで “無視
することにした”“生きていけないようにしてやる” などと卑下た顔つきで
話している人間を見かけることはないだろうか? 日本の悪い気をめぐらせて
 社会を悪くしているのは そうした人間達なのである

あなたの周りを見回してみるといい ほとんどの男が “うひゃひゃひゃひゃ
”や“ヒッヒッヒ”と薄笑いを浮かべた 実に中身のない貧相で餓鬼な顔つき
ではないだろうか?

この辺りは このBLOGの過去ログで1960年代後半のウッドストック世代の
フォークブーム時の泉谷しげるの“乱乱乱”という曲や 吉田拓郎の“ひらひ
ら”という曲についての解説でも述べているとうりである ひらひら という
 タイトルは ヘラヘラ でも良かったように思うが・・・

しかし 現実を見てみると 上記のような“生きていけないようにしてやる”
や“膝まづけてやる”という言葉は 企業などにおいては 自分の手は汚さな
い ある一定の地位についた人間の指示によって 上位下達の形で 達する下
の者は責任を勿論を取らない 指示者は無関係を主張できる形で 進められて
いる 組織において存在するのは責任を自分のことは棚にあげた 上記 ヘラ
ヘラマン のみである 

桶川ストーカー殺人事件以降 犯罪被害者の人権が見直され 法案成立にまで
数年を要したが この間には都庁で知事の石原君や警視総監を呼んで 犯罪被
害者全国支援フォーラムなども行われた このなかで 1)忍従を強いる社会
 2)人権意識の希薄さ などが指摘されているが こうして考えて見ると 
日本という国の悪い気流を作り出しているのは政治や企業でこうした活動をし
ているカルト陣営ということも出来る

社会に いい運気を廻らせ 地域 人々に活気を蘇らせるに 何が必要か?実
は合気道を始め日本の武道には 様々なヒントが隠されている

***********************************
仏教としての広がりと可能性を考えるのは、中々に奥の深いものだと思ってい
ます。

ryouma@野村

ARITAさんから
ニートは国を滅ぼすか? 第2弾

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