2703.日本の政治対応は?



日本政治対応のあり方が問われている。その検討。   Fより

日本の選挙を追っていくと、どの党がより国民の意向に近いかを争
う様になってきている。なぜかというと、組織選挙、利益誘導型選
挙が、政治資金規正法や談合の取締りが厳しいこと、かつ国の公共
工事が激減しているために、組織利益を誘導できないことになって
、組織がその構成員を1つの政権党支持にまとめることができなく
なっているためだ。

浮動票が多くなった理由でもあるが、この浮動票は森元首相が言う
ような無関心層ではなくて、政治に非常に関心を持っている層でも
ある。特にネットが発達して、自由にいろいろな意見が充満してい
るネットにいる時間が長い若者は、特に関心が高い。

このため、国民のサイドに立つという印象が重要になっている。
この国民の立場に立つという天才的な能力を小泉前首相は身に着け
ていた。自民党の田中派を敵として、国民を味方につけた選挙をし
たために、国民に不利な政策を国民が見ることはなかった。

特にニートやフリータという無党派層に希望を与え、かつ日本の若
手が右展開していることを見て、中国と敵対した対応をして支持を
広げた。

敵とした自民党の田中派が年金資金や郵貯資金を大蔵省資金運用部
を通じて、田中派の資金として地方にばら撒き、その金が不良債権
となって、現在、国民にしわ寄せがきている。年金資金がどうなっ
ているかを政府が公表できない理由でもある。

この田中派の政治工作の過程で政治家は悪であるという印象を国民
は深く思ったのだ。赤城農相に不信感を抱く原因は、田中派の乱脈
な国民の金をばら撒いたことによる政治家への不信感が原因だ。
よって、説明が中途半端では国民は納得しない。そして、そのよう
なことが何回も続いたことが安倍政権への支持率低下の原因だと見
ている。

そして、その自民党を追われた田中派はどこに言ったかというと、
民主党に集まっているので、民主党にも国民は真を置いていない。
特に小沢さんは田中派の番頭をしていた人である。そして、どうも
また、ばら撒きをするのではないかという不信感を持っている。

しかし、身近な年金問題を取り上げたのが民主党であり、このよう
な経緯から、戸惑っているのが国民ではないかと見る。

このような構図で自民も民主も不信感があるために、その他の党と
いうことになると、社民党・共産党はイデオロギー的に受け入れる
ことができないし、与党である公明党は創価学会の信者の党である
し、投票ができそうなのが国民新党しかないことになる。

国民新党は都市の政党を捨てて、田舎の政党として、格差の問題を
中心に取り上げている。やっと、都市と農村の格差問題が日本経済
が復活したことで、取り上げられる政策の重要なテーマになってき
ていることが追い風になっているようだ。

しかし、小泉さんの政治スタイルは日本の自民党を含めて継承でき
るものではない。国民のサイドに立つという印象をどう付けるかが
必要であるが、国民が何を望んでいるのかを知るアンテナが必要に
なる。小泉さんは、そのアンテナを備えていたから、高い支持率で
政権を維持できたのだ。

さあ、どうなりますか??


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