インド From: 浅山 私事ながら、60年代後半か70年代初期に藤原信也の「インド放浪記」(朝日 新聞刊)が評判になりました、これには事後談があるのですが、やはり当時イン ド放浪中の宮内勝典氏が、ばったりインドで出会った藤原氏と、彼らは美術、油 絵描きとして共通の趣味があり、大いに話がはずみ、帰国後、藤原氏の本に宮内 氏の談話がそのまま引用されていて、友情が途切れたままと。福岡の旅館屋の息 子藤原、薩摩の桜田門外での立ち回り、の首謀の子孫、宮内、さもありなん。 「インド放浪」や「メメントモリ」を読んだ辺りから、インドの時間感覚の日本 人との違いを考えさせられました、最近、やたらインドの数学教育とか言ってイ ンド式二桁九九の計算が一般的?の同国のことがメディアや出版物に登場します が、この時間感覚が、深淵な静寂の宗教・マージャン・トランプ・弦楽器を産み 出した秘密がありそうです。その内、彼らもグローバリズムの時間感覚に取り込 まれてしまうことでしょうが。 日本で鶴見俊輔氏などが提唱している子どもにおける「神話的時間」の必要を咋 今の少年犯罪を聞くにつれ痛切に感じております。先週末、ネパールからの留学 生親子と過ごしましたが、6歳の男の子と父親、母親の交流の様子が今は懐かし い、鹿児島的な甘えの構造(肯定的な意味)で実に生物の親子として自然に思え ました。