2609.日本市場が世界株安を止めるか?



東京市場で株安が止まり、かつ円高も止まった。  Fより

日本の個人小金持ち(退職者)が海外に円を流出させている。円高
になると金利差と為替益でより得なので円売り・ドルやユーロなど
の他通貨買いに走る。この個人小金持ち達が非常に多いのが日本で
ある。

欧米ファンドの動きは円キャリー取引の巻き戻しであり、それに対
応して、そのファンドをあざ笑うかのように小金持ち達が一斉に円
を売り始めた。114円近辺になると円売りが多くなるという神話
は今回も成立したようである。世界のファンドを押し返すような凄
いパワーである。

この小金持ち達が欧米ファンドも読みきれない動きをして、日本市
場や世界市場で欧米ファンドの動きを止めるようである。小金持ち
達の資金は1400兆円の2分の1で、700兆円と円キャリー取
引総額より大幅な量であり、十分対抗できる分量である。日本の小
金持ち達がファンドに対抗しているようにも見える。

日本の小金持ち達よガンバッテください。欧米ファンドの円買いを
相殺する効果があるようだ。ここでも日本の投資家を無視しては世界
経済は読めないことになっている。日本の資金は凄いことを見せ付
けたようですね。

さあ、どうなりますか??
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東京円、円高の進行にいったん歯止め(ASAHI)
2007年03月06日13時08分
 6日の東京外国為替市場では円を売ってドルを買う動きが強まり
、円高の進行にいったん歯止めがかかった。午後1時時点では、前
日午後5時時点より1円11銭円安ドル高の116円42〜47銭。 

 株価の下げ止まりで、低金利の円を調達して高金利の外貨などで
運用する「円キャリートレード」の資金逆流が一服。逆にドルの買
い戻しが目立っている。「市場の不安定な状態は変わらず、今後の
方向感は見えにくい」(大手行)という。 
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東京株式市場、反発 世界同時株安の影響に歯止め(ASAHI)
2007年03月06日13時07分
 6日の東京株式市場は、東京外国為替市場での円安進行と、株価
下落の反動で取引開始直後から買い注文が広がり、6営業日ぶりに
反発。午前中の日経平均の上げ幅は一時190円を超えた。東京市
場は2月27日の中国・上海市場を発端に始まった世界同時株安を
受け株価の大幅下落が続いていたが、とりあえず歯止めがかかった。 

 午前の終値は東京証券取引所第1部全体の値動きを示す東証株価
指数(TOPIX)は前日比19.29ポイント高い1682.00。
日経平均株価は同131円73銭高い1万6773円98銭。午前
の出来高は15億5000万株。 

 午後1時では、TOPIXは同25.98ポイント高い1688.69、
日経平均は同187円84銭高い1万6830円09銭。 

 日経平均は前日までに5営業日続落し、合計の下げ幅は1573
円に達した。円高進行に一服感が出て、「企業業績は堅調に推移し
ている」(大手証券)との先行きへの期待感が再燃。割安感の出た
電機、自動車、鉄鋼株などの銘柄に買い注文が集まっている。 

 一方、朝方の外資系証券の売買注文動向は5営業日連続の売り越
しだった。昨年末から東京市場の相場上昇を支えてきた外国人投資
家の売り姿勢が変化していないことから、市場では先行きに慎重な
見方も根強い。 



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