5829.2016年を振り返る



2016年初めに、予測したことを検証したいと思う。そして、
2016年に起きた出来事を見ようと思う。  津田より

・p.0379で見通した2016年予測を検証する
ことしも、いろいろなことがありました。熊本地震など日本は天災
が多く、東南海の大地震に注意が行くが、関東大地震などの可能性
もあると言われています。この中で、2016年予測として年初め
に述べたことがどれほど当たっているのが検証したい。

T:2017年4月に消費税増税をするが、今後もアベノミックス
  に大きな成功はないとし、衆参同時選挙に反対しているので、
  恐らくないし、参議院選挙は自民党が勝つと予測しましたね。
F:消費税延期は予測とは違いますね。あとは予測通りです。
  将来は1月2日のコラムで述べますが、バーゼル3が2019
  年に発効するので、2020年までには、プライマリー・バラ
  ンスを取る必要になっている。

  日本国債の格付けが今の格付けより下がり不適格となると、年
  金機構などの世界の年金機関、銀行・保険などが持てなくなり
  、日本国債が売れないことになる。この格付けの降下を防止す
  ることが、今後、最優先になるので、今のような予算が組めな
  くなるし、数度の増税をするしかないことになる。

  しかし、トランプ大統領になり米国第一主義を取ると、日本は
  経済面では苦しいことになるので、大変である。2019年以
  降は景気が悪くなる。

  このため、今後もアベノミクスは成功しないことは確実である
  が、民進党にも、それを跳ね除ける経済政策がなく批判しかし
  ないので、当分自民党安倍政権が存続することになる。

  安倍首相は、在職年数が歴代トップになる可能性が高いと見る。
  次に繋がる戦略的な日本のポジションを構築する役割があるよ
  うに感じている。

  しかし、安倍首相としても、BISの基準変更からくる経済的
  苦境はどうすることもできないはずであり、その時までに政権
  を担える野党を準備しておく必要になっているように感じる。
  1月2日のコラムと重複しそうであるが、そう思う。

T:イスラム国との戦いは、ある時点で終結する。空爆や物量が圧
  倒的に違うので、イスラム国を維持し続けることはできないし
  、しかし、テロの脅威は世界に拡散するでしょうと予測しまし
  たね。これはどうですか?
F:これも、当たっている。米国第一主義では、イスラム教国同士
  の戦いには、米国は関与しないはず。しかし、テロは拡散して
  いる。

  テロで大きな打撃を受けるのが、ドイツや欧州諸国でしょうね
  。特にメルケル首相は大変である。EU崩壊の足音が鳴り続け
  た2016年でしたが、来年の方がより大変そうである。EU
  の各国で選挙があり、その選挙によりどうなるかでしょうね。
  これは、1月2日に考察したい。

  イスラム同士の戦いが加熱しているが、シーア派にはロシアが
  付いているがスンニ派に付いていた米国がいなくなり、サウジ
  は中国に支援を頼むことになる。タイなど米国に冷たくされた
  国に対して、中国はすかさず入り込むことが各所で起こってい
  る。この延長上にサウジ支援がある。

T:中国の拡張主義がとどまるところを知らない状態になる。人民
  元の世界的なバラマキで、数年間は中国ではインフレ、海外で
  はデフレを起こることになると予測しましたが。
F:中東戦争に巻き込まれるというのは、まだ実現していないが、
  今までのところ、予測した通りですね。

  日本はロシアとの平和条約締結に向けて動き始めて、ロシアと
  の関係正常化により中国との対決を先延ばししたことは、非常
  に良いと見る。今後、米国と中国の対決的な様相になるので、
  日米英露の同盟関係を構築して、中国孤立化を行うと中国も日
  本との関係正常化を行う必要が出てくる。

T:米国経済はサマーズの長期停滞に陥っているので簡単に景気は
  回復しない。英国もEUから離脱すると予測したが、これはど
  うですか。また1ドル=115円程度になるとしましたが。
F:これらは、ほとんど当たりですね。トランプ大統領になるとは
  見通していませんが、格差が拡大したので、それへの是正が起
  こると思ったので、それが来年も継続しますね。世界は日本の
  平等的な社会に向かっていくはずである。

  1月20日にトランプ大統領になり、米中は危機的な状態にな
  る可能性がある。中国の空母が西太平洋に出てきたようであり
  、米国空母しかいなかった太平洋にもキナ臭い感じが出てきた
  ので、今後が大変そうである。世界が急速に不安定化するよう
  に感じる。

  トランプ大統領と習近平国家主席がともに夢を実現しようと動
  き始めて、夢の実現が両方ともに拡張主義であり、それはいつ
  か激突することになりそうである。

T:平和な時代は終わり、戦争の時代になる。プーチン大統領はヒ
  ットラーの生まれ変わりと思えるほど、似た行動を取るはず。
  独ソ不可侵条約と同様な協定を日本と結ぶことになる。日本も
  中国との関係があり、それを歓迎する。としましたが、これは
  どうですか。
F:これは、継続していますね。特にトランプ米大統領もプーチン
  大統領と同じ思考になり、予測可能な首脳が世界からいなくな
  り、不安定な世界になり、いつもあわや戦争ということになる
  が、それが戦争へと繋がっていく。大変な時代になってきたこ
  とは、確かでしょうね。

  キリスト教、ユダヤ教のエゼキエル書、ヨハネの黙示録の預言
  書の予言が結果的に成就することになる。としましたが、これ
  の継続ですね。日本では日月神示があるが、この予言も参考に
  なる。

  米国と中国との戦争が起これば、これは大惨事になるし、日本
  も参加することになり、日本も大惨事に巻き込まれることにな
  るので、戦争にならないように行動するしかない。

  こうなると、株価も大変動を起こすことになり、乱高下の展開
  になる。戦争になりそうな危機が起こり、株価が下落して、危
  機が収まると株価が上がるという展開が続くことになる。

  さあ、どうなりますか?

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2016.12.25 00:19サンケイ
中国の空母艦隊、西太平洋へ 第1列島線通過、トランプ氏牽制か
 【北京=西見由章】中国海軍の梁陽報道官は24日、中国初の空
母「遼寧」の艦隊が西太平洋での遠海訓練に向けて出発したことを
明らかにした。中国の空母艦隊が「第1列島線」(九州−沖縄−台
湾−フィリピン)を越えて西太平洋で本格的な訓練を行うのは初め
てとみられる。海軍力の象徴である空母を太平洋で誇示することで
、中国への強硬姿勢が目立つトランプ次期米大統領を牽制する狙い
がありそうだ。
 中国軍は今月10日、戦闘機など6機が宮古海峡を通過し西太平
洋に出るなど昨年以降、対米防衛ラインとして設定する第1列島線
を越える訓練を活発化。15日には南シナ海で米海軍の無人潜水機
を強奪するなど強硬な姿勢が目立っている。
 中国国防省によると、遼寧は24日、東シナ海で艦載機の殲(J
)15の離着艦訓練などを実施。これまでは渤海や黄海を駆逐艦や
護衛艦とともに航海しながら「協同運用化と体系化、実戦化」の訓
練を実施してきたという。16日には中国メディアが、空母艦隊に
よる初めての実弾演習を渤海で実施したと報じていた。
 ただ遼寧の実戦能力に疑問を呈する声は多い。艦載機のJ15は
出力不足が指摘されている上、「パイロットの訓練の精度からみて
も複雑な運用は困難だ」(軍事研究者)との声もある。
 中国国防省は10月下旬、遼寧省大連で建造されている中国初の
国産空母について船体の主要部分が完成したことを公表。また上海
でも別の国産空母が建造中とされ、これらは南シナ海や東シナ海で
展開される可能性が高い。
◇
【用語解説】遼寧
 ウクライナから購入した空母「ワリヤーグ」を遼寧省で改修した
中国初の空母。排水量約6万7千トン、全長約305メートル。
2012年9月に海軍への配備が正式発表された。中国は遼寧で得
られたノウハウを継承した国産空母の建造を進めており、来年初め
にも進水する見通し。
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2016年日本の10大ニュース
2016年12月23日 11時04分読売新聞によると、
【1位】熊本地震、50人死亡
【2位】都知事に小池氏
【3位】リオ五輪 メダル41個
【4位】天皇陛下 退位のご意向示唆
【5位】米大統領が広島訪問
【6位】大隅さん ノーベル賞
【7位】北海道新幹線 開業
【8位】障害者施設 19人刺殺
【9位】18歳選挙権施行
【10位】「ポケモンGO」日本で配信開始


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