5823.日本国債破綻の足音



世界銀行のバーゼル3の規定がそろそろ固まり始めている。この運
用開始は、2019年からであるが、日銀も検討会メンバーであり
黒田総裁もこの情報を知っている。

バーゼル3では、ギリシャ破綻を教訓として、格付けの低い国債の
保有もリスクとみなされることになる。このため、日本国債の格付
けは下がっているので、大手銀行での国債保有はリスクを見なされ
て、準備金を保有国債の数分の1、積み増すことが必要になる。

この条件を満たさないと、大手銀行は世界的な市場に出ていけない
ことになる。

ということは、大手銀行は格付けの低い日本国債を保有できなくな
るということである。

国債発行ができないことになる。2019年までには、プライマリ
ー・バランスを取るか、国債発行を極めて少なくする必要が出たこ
とになる。このことが、日本政府に課せられることになった。

このため、黒田総裁は、経済諮問委員会で、このことを述べたが、
オフレコになったようである。政府の議事録にはないという。

しかし、いやな、ストーリーが目に浮かぶ。政府は、景気が悪くな
ろうが、どうなろうがプライマリー・バランスを早急に取る必要が
出てきたことになる。

消費税も10%以上、上げる必要になったようである。それも早急
にである。



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