世界銀行のバーゼル3の規定がそろそろ固まり始めている。この運 用開始は、2019年からであるが、日銀も検討会メンバーであり 黒田総裁もこの情報を知っている。 バーゼル3では、ギリシャ破綻を教訓として、格付けの低い国債の 保有もリスクとみなされることになる。このため、日本国債の格付 けは下がっているので、大手銀行での国債保有はリスクを見なされ て、準備金を保有国債の数分の1、積み増すことが必要になる。 この条件を満たさないと、大手銀行は世界的な市場に出ていけない ことになる。 ということは、大手銀行は格付けの低い日本国債を保有できなくな るということである。 国債発行ができないことになる。2019年までには、プライマリ ー・バランスを取るか、国債発行を極めて少なくする必要が出たこ とになる。このことが、日本政府に課せられることになった。 このため、黒田総裁は、経済諮問委員会で、このことを述べたが、 オフレコになったようである。政府の議事録にはないという。 しかし、いやな、ストーリーが目に浮かぶ。政府は、景気が悪くな ろうが、どうなろうがプライマリー・バランスを早急に取る必要が 出てきたことになる。 消費税も10%以上、上げる必要になったようである。それも早急 にである。