徐々に政権の人事が動いているが、国務長官に、ロムニーの名前が 出てきた。共和党主流派であり、ペンス次期副大統領、首席補佐官 のプリーバス氏、財務長官にジェイミー・ダイモン(JPモルガン ・チェース(JPM.N)CEO)となると、共和党主流派になる。 移民政策、保護貿易主義が心配であるが、安全保障・外交面では、 日米関係の維持と第7艦隊の日本駐留は持続するようだ。米国孤立 主義ではないことが徐々に明確化して来ている。 トランプ候補を大統領にしたのは、自由貿易と移民で仕事を失った 白人労働者たちであり、この期待は実現する必要がある。 米通商代表部(USTR)代表にダン・ディミッコ(米鉄鋼大手ニ ューコア(NUE.N)元CEO)がなるので、保護貿易になる可能性が ある。移民政策についても、強い制限になる方向のようである。 もう1つが、インフラ整備の財政政策が出てくる。 このような政策であると、インフレ拡大政策は景気押し上げ効果が 出て、移民禁止や保護主義になると景気押し下げ効果になり、先に どちらの政策が実行されるのかが、重要になる。 共和党主流は企業の味方であるので、減税、自由貿易で移民受け入 れ賛成で財政出動のインフラ整備反対であり、トランプ大統領の行 いたい政策とは齟齬を起こしている。 株価が高いのは、インフラ整備で財政出動が起きるということに反 応しているからである。しかし、保護貿易になると、世界の貿易は 縮小して、米国企業も利益を落とすことになり、株価は下落する。 日本企業も同様である。保護貿易になると、世界の株価は落ちると 見るが、どうであろうか? 株価1万8000で、為替1ドル=110円まで円安になっている。 さあ、どうなりますか? ============================== トランプ氏、首相とは「素晴らしい友情」 通訳だけを伴い、会談は1時間半に及ぶ 日テレNEWS24 2016年11月18日 アメリカのニューヨークを訪問している安倍首相はトランプ次期大 統領と会談した。終了後、安倍首相は「信頼関係を築くことができ ると確信が持てる会談だった」と語った。ニューヨークから青山記 者が中継。 「どんな人物か分からない」という声も多かったトランプ氏だが、 会談後、安倍首相は今後の信頼関係の構築に自信を見せた。 安倍首相「共に信頼関係を築いていくことができる。そう確信の持 てる会談でありました。2人の都合のいい時に再びまた会って、さら により広い範囲について、そしてより深くお話ししようということ で一致しました」 今回の会談は安倍首相が通訳だけを伴ってトランプ氏の自宅を訪れ る形で実現した。急きょ決まった今回の会談は事前に展開が読み切 れず、官邸関係者は「出たとこ勝負で安倍首相の運び方次第」と語 っていたが、会談が1時間半に及んだことで「話が盛り上がった証拠 だと」胸をなでおろしていた。 トランプ氏もさきほどフェイスブックに「素晴らしい友情が始まっ た」とコメントしている。 一方、安倍首相は日米同盟やTPP(=環太平洋経済連携協定)につい て「基本的な考え方については話した」としているが、まだトラン プ氏が大統領に就任していないこともあり、駐留経費の問題やTPP脱 退の是非など具体的な詰めの話し合いはしなかったものとみられる。 信頼関係の上に具体的な政策で認識を共有し軌道修正を促せるのか 。トランプ氏との新たな日米関係はスタートラインに立ったばかり だ。 ============================== トランプ政権の国務長官にロムニー氏就任か これまでトランプ氏を強く批判していた人物 ロイター 2016年11月18日 [ニューヨーク?17日?ロイター] - トランプ次期米大統領は2012年 大統領選の共和党候補ミット・ロムニー氏と20日に会談し、国務長 官への就任を要請する可能性がある。関係筋が17日明らかにした。 関係筋はロイターに、広範なテーマについて意見交換する予定で、 国務長官のポストについて協議することもあり得ると述べた。 ロムニー氏はこれまでトランプ氏を強く批判し、共和党支持者に別 の候補に投票するよう呼びかけていた。 大統領選でトランプ陣営の選挙対策本部長を務めたケリーアン・コ ンウェイ氏は、トランプ氏とロムニー氏の会談について「(実現に 向けて)取り組んでいる」と述べ、なお調整中であることを示唆し た。 国務長官候補にはジュリアーニ元ニューヨーク市長やボルトン元国 連大使、コーカー上院議員(テネシー州)、サウスカロライナ州の ヘイリー知事らの名前が挙がっており、ヘイリー氏は17日にトラン プ氏と会談した。 コーカー上院議員はCNNに対し16日、候補には入っているが、トラン プ氏は選挙戦で自身に近かった人物を選ぶかもしれないと語った。 コーカー氏は17日に政権移行チームを率いるペンス次期副大統領と 会談した。