5801.トランプ政権での日米同盟の変質



トランプ政権は、日本に対して自立を求めるはずである。自分の防
衛は自分で行うことを要求してくるし、米国が戦場に行くときは、
日本も共に戦うことを要求することになる。もちろん、日本を助け
るための戦費の要求もしてくる。どちらにしても、日本には大変重
い出費になる。

もし、いやなら、日米同盟をやめて、日本も核武装することを容認
するので、日本は勝手に防衛するべきという論法になるはずだ。そ
のときは、中国との同盟も視野に入れていくしかないが。

このことで、防衛費をGDPの3%以上になるし、もし同盟維持なら大
型の空母も持つことを求めてくる。太平洋に配備している空母の1/3
を日本が配備しろと。防衛費は、今が5兆円であるので、15兆円
にもなる。この予算をどう手当するのか、社会保障費を防衛費分削
減することが必要になる。

陸自と海自の予算を平等にしていたら、到底無理。海自の予算を陸
自の3倍以上にして、兵員数も海自中心に増強しないとできない。
陸自の規模は今と同じにして、海自の規模を3倍程度増強を行うこ
とである。

日本は米軍の中で必要なのは、第7艦隊だけであり海兵隊は必要が
ない。米海兵隊は、日本には居ない事が多い。アフガン、イラクな
どに行っている。日本近海は自衛隊が守ることになっているので、
必要がない。

第7艦隊は、自衛隊と協力して、北朝鮮や中国のミサイル防衛上、
どうしても必要である。このため、第7艦隊費用半分を出すことに
して、後の半分は海自が行うしかない。

日米同盟の変質で、日本は強力な軍隊を持つことになるし、憲法を
変えるしかないことになる。できないと、中国の餌食になるだけで
ある。日本は自立することになる。

小国なら、中国と米国の両方にいい顔をして中立にできるが、日本
は大国であるので米国と中国の中間にいることもできない。現在、
米国と中国のG2の世界である。このため、ロシアは現在、中国との
同盟関係を維持している。

選択肢は、3つで、米国との同盟にするのか、中国との同盟にする
のか、米国と中国の中間に位置するかであるが、米国が日本を袖に
するなら、中国との同盟に走り、米国が同盟維持とするなら、米国
との同盟関係になるしかない。

中立はないので、どちらかの陣営に参加することになる。トランプ
大統領が日本を嫌うなら、いたしかなく、中国に行くしかないが、
そうはしないであろうと、今は見ている。

さあ、どうなりますか?



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