トランプ政権は、日本に対して自立を求めるはずである。自分の防 衛は自分で行うことを要求してくるし、米国が戦場に行くときは、 日本も共に戦うことを要求することになる。もちろん、日本を助け るための戦費の要求もしてくる。どちらにしても、日本には大変重 い出費になる。 もし、いやなら、日米同盟をやめて、日本も核武装することを容認 するので、日本は勝手に防衛するべきという論法になるはずだ。そ のときは、中国との同盟も視野に入れていくしかないが。 このことで、防衛費をGDPの3%以上になるし、もし同盟維持なら大 型の空母も持つことを求めてくる。太平洋に配備している空母の1/3 を日本が配備しろと。防衛費は、今が5兆円であるので、15兆円 にもなる。この予算をどう手当するのか、社会保障費を防衛費分削 減することが必要になる。 陸自と海自の予算を平等にしていたら、到底無理。海自の予算を陸 自の3倍以上にして、兵員数も海自中心に増強しないとできない。 陸自の規模は今と同じにして、海自の規模を3倍程度増強を行うこ とである。 日本は米軍の中で必要なのは、第7艦隊だけであり海兵隊は必要が ない。米海兵隊は、日本には居ない事が多い。アフガン、イラクな どに行っている。日本近海は自衛隊が守ることになっているので、 必要がない。 第7艦隊は、自衛隊と協力して、北朝鮮や中国のミサイル防衛上、 どうしても必要である。このため、第7艦隊費用半分を出すことに して、後の半分は海自が行うしかない。 日米同盟の変質で、日本は強力な軍隊を持つことになるし、憲法を 変えるしかないことになる。できないと、中国の餌食になるだけで ある。日本は自立することになる。 小国なら、中国と米国の両方にいい顔をして中立にできるが、日本 は大国であるので米国と中国の中間にいることもできない。現在、 米国と中国のG2の世界である。このため、ロシアは現在、中国との 同盟関係を維持している。 選択肢は、3つで、米国との同盟にするのか、中国との同盟にする のか、米国と中国の中間に位置するかであるが、米国が日本を袖に するなら、中国との同盟に走り、米国が同盟維持とするなら、米国 との同盟関係になるしかない。 中立はないので、どちらかの陣営に参加することになる。トランプ 大統領が日本を嫌うなら、いたしかなく、中国に行くしかないが、 そうはしないであろうと、今は見ている。 さあ、どうなりますか?