5733.米国は政党再編になる



トランプ大統領候補が、民主党大会でイラク戦争で戦死したイスラ
ム教徒米兵の両親のカーン夫妻がトランプ候補を批判したことで怒
り、それに反論し、さらに母親を侮辱する発言を行ったことは致命
的な失敗であった。

保守層の支持を失い、支持率が大きく落ちている。しかし、その後
も、謝罪もしないために、マケイン議員など共和党主流から批判さ
れて、ブッシュ親子は、共和党であるのに、公式にクリントン支持
を表明した。

これで、今回の選挙はクリントンが勝つことになる。まだ、大逆転
があるかもしれないが、日本や米国の同盟国は一安心であろうか?

しかし、共和党は分裂する。富者の企業経営者、キリスト教保守派
、白人貧者の3つにである。

これと同じような状況が民主党にもある。若い貧者やサービス業非
正規社員と製造業などの給与の良い大企業社員と経営者の2つにで
ある。

そして、米国は2つの政党に分割される。貧者と富者の政党にであ
る。

4年後は、富者対貧者の政党の戦いになる。

当面の安心と4年後が心配である。

さあ、どうなりますか?

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大西宏2016年08月04日 11:26BLOGOS
地雷を踏んでしまったトランプ候補
7月28日の民主党大会でイラク戦争で戦死したイスラム教徒米兵の
両親のカーン夫妻がトランプ候補を批判したことを受け、トランプ
候補がそれに反論し、さらに母親を侮辱する発言を行ったことは致
命的な失敗だと感じます。共和党大会が開催され、クリントン候補
の支持率があがって、それまで勢いに乗っていたトランプ候補がク
リントン候補に逆転されたようですが、この流れをさらに加速しそ
うです。
やはりボロがでたという感じでしょうか。家族が生命を犠牲にした
カーン夫妻が行った批判は、トランプ候補は何一つ犠牲を払って
こなかったというものでしたが、米ABCのインタビューで反応を
求められたトランプ候補が、「雇用創出」という犠牲を払った、「
(雇用した人の)教育などの面倒も見た」と説明してしまったので
す。いくら米国でも、それを犠牲だと感じる人はいったいどれだけ
いるのでしょうか。さらに、母親が発言せず黙って立っていたこと
もイスラム教徒の女性だからと匂わす余計な一言まで加えてしまい
ました。
トランプ候補は、戦死した米兵は英雄で、問題は米兵を殺害した過
激なイスラム系テロリストだと言い訳をしたとはいえ、遺族への批
判を止めなかったことは、保守系市民の支持を失います。しかも余
計なことに、ツイッターでカーン夫妻を標的にする反論をツイート
し拡散してしまったのですから、問題の深さや本質をわかっていな
かったということでしょう。
ジョン・マケイン米上院議員も、トランプ候補支持は撤回しなかっ
たもののこの問題へは辛辣に非難を行い、共和党も「大統領候補の
党指名を与えたが、最も模範的な国民を際限なく誹謗中傷する権限
まで与えたわけではない」とトランプ候補を批判しているようです。
やはり戦地で犠牲になった兵士の方々へは最大の敬意を払うという
のはどの国でも同じですが、戦争政策や失敗した政権を批判するの
ならいざしらず、遺族の家族を批判することは常識はずれで、どの
国でもありえないことです。米国の保守層ではなおさらでしょう。
先週までは、トランプ大統領実現が現実味を帯びる勢いでしたが、
この一件で躓き、トランプ陣営が一発大逆転の秘策を打たない限り
、もう支持率回復は難しくなったのではないでしょうか。



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