トランプ氏はTPP反対を明言した。クリントンも予備選では、 TPPを反対していたが、本選では、自由貿易擁護に変わったが、 米国の民主党は労働組合が支持基盤であり、TPP反対になりやす い。 米国がTPPを批准しないと、TPPは執行できないが、日本は積 極的に推進して、米国が批准しなくても、TPPを行うように他の 国と交渉するべきである。 なぜか?TPP諸国で、工業国家は日米しかない。そのうち、米国 が脱落すると、日本しか工業国はいなくなる。農業産品も高級品は 日本が輸出できるし、工業製品の殆どに関税なしで輸出でき、この TPP諸国での貿易に大きなメリットが生まれる。 米国は、最初、そのメリットで、TPPを始めたが、日本が入って きたことで、そのメリットを享受できなくなり、TPPは有害であ ると、トランプ候補はわめいている。 しかし、そのトランプ候補は、日本に大きなメリットを与えるため に、わめいているようなものである。米国のいないTPPはメリッ トを独占出来ることになる。 さあ、どうなりますか? ============================== トランプ氏、反TPP明言 共和党大会「米産業を壊滅」 2016/7/22 23:23日本経済新聞 電子版 【クリーブランド=吉野直也】米共和党の大統領候補、不動産王 ドナルド・トランプ氏(70)は21日の党大会で指名受諾演説をした 。正式な候補として最初の演説で「グローバル主義よりアメリカ主 義が我々の信条になる」と述べ、米国の国益を最優先する考えを示 した。各国で批准の過程に入った環太平洋経済連携協定(TPP) に反対した。同氏の内向きな政策に産業界や投資家は不安を強めて いる。 トランプ氏は21日、外交・安… ============================== 2016年 07月 25日 11:55 JST コラム:米大統領選、クリントンとケーン両氏は自由貿易擁護 Gina Chon [ワシントン 22日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米大統領選 で民主党候補となるクリントン氏は22日、バージニア州を地盤と する穏健派で自由貿易主義のケーン上院議員を副大統領候補に選ん だ。選挙に向け、このコンビはグローバリズムと自由貿易を守るこ とになる。まずやらなければならないことは、リベラル派や米工業 地帯の有権者を味方につけることだ。これらの有権者層は民主党の 候補指名を争ったバージニア州上院議員のサンダース氏を支持して いた。そして、共和党候補トランプ氏に秋波を送られている。 欧州連合(EU)離脱をめぐる英国民投票でも焦点となったが、今 年の大統領選では、モノやサービス、資本、そして何よりヒトの移 動の自由がやり玉に挙げられた。米テレビCBSと米紙ニューヨー ク・タイムズが共同で7月に実施した世論調査によると、国際貿易 が米国で雇用喪失につながるとの意見は60%に上り、55%が海 外に門戸を開いたことにより得るものより失うものの方が多かった と考えている。 サンダース氏は今月初めに民主党候補指名争いから撤退するまで、 クリントン氏にとって手強い相手だった。環太平洋連携協定(TPP )は米国の労働者にとって損失だと非難。トランプ氏もサンダース と同様の主張で、共和党の候補指名を受けた21日の演説で2度も 、TPP破棄に言及した。 反TPP機運のため、クリントン氏も積極的な支持は控えた。だが 、民主党候補の指名を掴み取ると、サンダース陣営の激しい圧力に もかかわらず、党綱領にTPP反対を明記することは拒んだ。 ケーン氏はTPP交渉で、米議会が持つ通商交渉の権限を大統領に 一任するための法案採決で賛成票を投じた。北米自由貿易協定 (NAFTA)発効20周年に当たる2014年には、演説でメキ シコからの輸入部品の40%は米国産だと述べ、米メキシコ双方に とってNAFTAは有利な状況をつくりだしていると強調した。 ほとんどのエコノミストも自由貿易協定が総じて経済成長や輸出振 興をもたらすとの意見だ。だが民主、共和両党とも、いわゆるブル ーカラー労働者を納得させられるような利益をはっきり提示するこ とができていない。過去15年間で製造業の失業者は500万人に 上る。グローバリズムはもはや止められないもので、たいていプラ スの面が多く経済成長を推進させてくれるものだということを誰も が納得できるように説明するのは並大抵の努力ではできない。これ をクリントン氏は手助けを借りてやらなければならない。