5649.長期停滞は世界潮流で日本はより悪い状態に



今日、株価は200円安になった。外人投資家が日本株を買わない
し、それを知る日本の個人も手を出さない。買うのは、日銀とGPIF
だけである。

現在の適正株価は、16600円前後であり、115円の円安にな
ると17000円になり、円高の112円になると16600円と
なるようである。

そして、2008年以降は、米国もEUも日本化してきて、長期停
滞に陥っている。この現状は、日本から始まったので、日本化とい
うが、今後長い時期、世界は停滞になることが確実になってきた。

そして、フォーリン・アフェア誌などは、日本も見れば、長期停滞
も良いものである。衰退ではなく、経済規模の維持は、それなりに
快適であると、成長モデルから維持モデルにシフトするようである。

日本は20年間、毎年20兆円規模の財政出動をしてきたことで、
経済規模が維持できてきたが、今後は人口減少で、その維持さえ難
しくなる。

このため、外国人投資家が先に日本売りになってきたのである。

財政問題を蔑ろにはできない。突然の長期金利上昇で、予算が組め
なくなることを、1000兆円の国債発行量では考えなくればなら
ない。最低でもプライマリー・バランスを取ることである。そして
、支出を減らせないなら増税しかない。しかし、消費税の増税でな
くても良いのである。

消費性向の高い人の収入を増やして、低い人から税金を取るでもよ
いのである。今まではトリクルダウンという思想で、金持ちを優遇
したが、今後は消費性向の高い、貧乏人を優遇したほうが良い。

また、労働人口が減少しないように、女性の活躍ができる社会にす
ることであり、育児は社会的な義務とするべきなのである。

長期停滞の日本は、その上に人口減少という重荷が降りかかり、そ
の状態で、どう経済を維持するのかを考える必要があるのだ。

現時点の景気だけを考えて、行動すると長期的な問題では、悪手に
なる可能性があるということである。

株価が落ちるということは、日本に警告していると思ったほうが良
い。経済を維持できなくなる方向に向かっていることを徐々に、世
界の投資家は気がついてきたのである。

さあ、どうなりますか?

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2016.3.30 15:18サンケイ
東京株、終値224円安の大幅続落 円高で1万6800円台まで
後退
 30日の東京株式市場は大幅続落した。日経平均株価の終値は、
前日比224円57銭安となり、1万7000円を大きく割り込ん
で1万6878円96銭となった。午後に円相場が1ドル=112
円台前半と円高ドル安が進んだ影響が出た。
 終値としては今月18日以来の安値水準となった。終値で200
円以上の値下がりも同日以来。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が前日の講演で
、追加利上げ時期に慎重な見方を示したことで円高が進み、東証の
下げ要因となった。
 東証株価指数(TOPIX)の終値は、前日比21.31ポイン
ト安の1356.29。




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