5635.川越に行ってきた



昨日は、川越を探索した。江戸時代の商家が軒をつらねて存在する
のは、江戸東京たてもの園の展示よりすごいし、壮観である。そし
て、街道から一本入った所には、大正レトロな建物が軒を連ねてい
る。時の鐘は、耐震工事で下のほうが覆いで見えないが、景観にマ
ッチしている。

駄菓子屋横丁には、駄菓子の店が並んでいる。昔の駄菓子屋ではな
く、駄菓子の卸のために、1袋で売っているので街を歩きながら食
べるような感じではない。

そして、川越城本丸御殿に行ったが、ここの見学は、それほどには
感動しなかった。城というより、大きな家という面持である。

その後に喜多院に行った。写真を撮っていると、40歳代の男性に
声をかけられた。この灯篭は増上寺から持ってきたもので、家光の
菩提のためにものであり、なぜ、ここにあるのかを調べているとい
う。この灯篭は撮ったほうが良いともいう。

あまりによく知るので、「あなたは歴史をよく知っているようです
が、どういう人ですか?」と尋ねると、「私は東北大学の史学科の
教授です。」という。「これから川越にある江戸城内にあった東照
宮の建物を見ようとしている。」というので、「私もご一緒に連れ
て行ってください。」というと、「いいですよ」と。

「ところで、津田さんは三大東照宮は知っていますよね」と聞かれ
たので、久能山、日光、上野だというと、川越にある仙波東照宮で
、日光に遺骨を移動する時、4日間、この川越に安置されたので、
仙波東照宮が3大東照宮になるのであると。

このため、喜多院の隣の仙波東照宮にまず行った。その後、移設さ
れた三芳野神社の社殿と、川越氷川神社の本殿を見に行った。

しかし、彼の話は、非常に面白いので、こちらも引き込まれていっ
た。歴史をよく知っている。お父さんは検察庁に勤めていたが、40
歳代で死に、お母さんが民俗学者で、自分を育ててくれた。自分は
東大の史学科を出て、今は歴史学者になり、母の民俗学と歴史学の
2つの分野をつなぐことをしているという。

ということで、面白いのでお茶を飲みながら、もう少しお話をお聞
きした。話をするうちに、日本のビジネスパーソンが海外に出たと
きに、日本の文化を語れないのは問題であり、そのためには日本の
歴史をしっかりビジネス・パーソンに知ってもらう活動は重要であ
ると彼が言うので意気投合した。

そして、先生は、盛り上がったときに、「実を言うと昨日、飲みす
ぎて財布を落としてしまったので、お金がないので貸してくれ。」
というので、そこで1万5千円ほどお貸しした。

しかし、家に帰って東北大のサイトに行って彼の名前を探しても出
てこない。しかし、川越を案内してもらったお礼と思えば、それほ
どには高くはないと思っている。

しかし、皆様はご注意ください。


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