アレッポへの進撃を止めないロシアとシリアは、クルド人とも連携 して、トルコに圧力を加えている。 トルコのイスタンブールのテロではクルド人武装組織が犯行声明を 出している。シリア領内では、クルド人がシリア政府軍に向かわず に、反政府勢力を攻撃し始めている。 ロシアは、トルコ軍がシリアに侵入したら、今までのシリア軍＋ロ シア特殊部隊＋イラン・ヒズボラの合同軍が、今までのような進軍 ができなくなると、国連安保理にトルコ軍のシリア侵入は内政干渉 であるとして提訴した。 有料版で述べている予測通りに事が運んでいるように見える。 さあ、どうなりますか？ ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ アンカラ爆弾攻撃、トルコのクルド人組織が犯行声明 観光客に警告 2016年02月20日 08:13 発信地：イスタンブール/トルコ 【2月20日 AFP】トルコの首都アンカラ（Ankara）で28人が死亡した 爆弾攻撃で、クルド人武装組織「クルド解放のタカ（TAK）」が19日 、自動車を使った自爆攻撃を行ったとする犯行声明を出し、観光地 を標的とした新たな攻撃を予告した。 TAKは非合法化されたトルコのクルド人政党「クルド労働者党（PKK ）」と関連のある武装組織。犯行は「ファシストのトルコ共和国の 軍」が同国南東部で行った軍事作戦の報復だと主張し、外国人観光 客にトルコを訪問しないようウェブサイトで警告した。 トルコ軍の車両を狙った17日の爆弾攻撃は、軍司令部や国会議事 堂などの重要施設が集中するアンカラ中心部で起き、トルコ軍を標 的にした攻撃としては近年最悪の死者を出した。 トルコ政府はこの攻撃について、シリアの主要なクルド人組織「 民主統一党（PYD）」とその軍事部門「クルド人民防衛部隊（YPG） 」の犯行だと主張していたが、トルコの同盟国である米国は懐疑的 な姿勢を示している。PYDとYPGもトルコ政府の主張を否定し、攻撃 には一切関与していないと反論していた。 トルコのアフメト・ダウトオール（Ahmet Davutoglu）首相は、自 爆犯がシリア人でYPG戦闘員だったと主張していたが、TAKの声明に よれば自爆攻撃を実行したのはクルド人が人口の大多数を占めるト ルコ東部バン（Van）出身の1989年生まれのジナール・ラペリン （Zinar Raperin）という人物で、2011年にTAKに参加して以来クル ド人の「解放闘争」に関与してきたという。 TAKは英語の声明も追加で発表し、トルコ経済を支える観光産業を 「破壊する」と警告した。(c)AFP/Stuart WILLIAMS ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 9:24 - 2016年2月20日 gloomynews シリア北部でクルド人民防衛隊（YPG）が支配域を拡大、反発するト ルコがYPG拠点に砲撃している問題で、オバマ大統領は金曜にトルコ ・エルドアン大統領と電話会談、YPGは内戦を利用して支配域を拡大 すべきでないとし、トルコ側にはYPGへの砲撃を止め自制を促したと ホワイトハウス発表。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ シリア問題で安保理が緊急会合 トルコの地上作戦示唆巡り 2016/2/20 10:31日経 【ニューヨーク＝高橋里奈】国連安全保障理事会は19日、内戦が 続くシリア問題を巡る緊急会合を開いた。隣国トルコが地上作戦を 強行する可能性を示唆したとして、シリアのアサド政権を支援する ロシアが開催を求めた。ロシアは「シリアの主権を尊重し、国境で の砲撃を即座にやめ、領内への地上介入計画を放棄するよう求める 」とする決議案を提出。米英仏は反対しており、採決の見通しは立 っていない。 シリア内戦を巡っては米欧ロや中東などが停戦呼び掛けで合意し たものの、期限とした１週間以内の停戦は実現せず、アサド政権と 反体制派による戦闘が続いている。 反体制派を支持するトルコはサウジアラビアなどと地上作戦計画 の実行を示唆しているが、ロシアはこれを警戒。「シリアの内政干 渉につながる挑発的なレトリックや、扇動的な主張をやめるよう求 める」とする決議案を安保理に提出し、トルコをけん制した。 ロシアのサフロンコフ次席大使は会合後、「すべての国がシリア の主権を尊重し、地上作戦計画を放棄すべきだ」と記者団に語り、 決議案を「できるだけ早く採決に持ち込みたい」と訴えた。 米英仏はロシアが提出した決議案に強く反発。米国のパワー国連 大使は「既に安保理で採択済みの決議をロシアが履行すればいい」 と記者団に語った。常任理事国で拒否権を持つ米英仏の反対により 、ロシアの決議案の採決は難しい情勢だ。 トルコのチェビック国連大使も会合後の記者会見で「我々はシリ アの主権を支持し、政治的解決に賛成する」と主張。地上作戦につ いては「有志連合との共同作戦でない限り、トルコだけでシリアに 踏み込むことはない」とロシアに反論した。