5614.東証が下落した



日銀のマイナス金利の賞味期限は、どのくらいかと見ていたが3日
程度であることがわかった。中国の景気後退と米国の鉱工業生産指
数が低下したことで、世界の景気が後退していることが明らかにな
り、日銀の金融政策だけでは、この景気後退を止められないことで
世界的な株価が下落し始めている。株価の下落を、少し停止はでき
ても止められないようだ。

日銀のマイナス金利は、ECBのドラギ総裁の緩和発言と同程度という
ことになる。

円は、120円前半まで円高になり、株価は110円程度の下落に
なった。もちろん、まだ、円高といっても120円であり、この円
安の局面では株価も大きくは落ちないようである。

しかし、徐々に10月〜12月の企業利益が出てきて、中国の影響
で多くの企業が業績を下げているようである。

ということで、東証も下落してくることになる。

株価を決めるのは、企業業績と金利とリスクプレミアムであるが、
今回は、リスクプレミアムが、企業業績低下で現実化することにな
りそうである。

原油価格の低下は企業業績を上げるが、中国の景気が悪いことで、
企業業績を下げている。この中国景気が悪い方が原油価格の低下よ
り、大きく企業業績に影響しているということのようである。

このコラム、有料版を見ている読者は、今後は予測できると思いま
すが、これからが正念場となるはずである。素人は株価が高い間に
早く退散したほうが良い。

さあ、どうなりますか?


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2016年 02月 2日 15:33 JST 
ドル120円半ばに下落、短期筋の持ち高解消や輸出勢の売り
[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨ
ーク市場午後5時時点に比べドル安/円高の120円前半。目立っ
た材料が見当たらない中で、日経平均株価に連れ安となった。短期
筋の持ち高解消や輸出企業のドル売りなども上値を重くしたという。
日経平均の弱含みや米WTI原油先物の下げなど地合いが悪くなり
、日銀の追加緩和後にドル買いでついていった短期筋の間で「投げ
る動きが出ていた」(国内金融機関)という。
安値でドルを手当てした輸入企業は、この水準では様子見姿勢だと
いう。「基本的に中銀のスタンスに従いたい参加者が多いと思うが
、マイナス金利の効果がどの程度あるのか読み切れない」(別の国
内金融機関)といい、積極的にドルを買う動きはみられない。その
一方、輸出企業のドル売りはそこそこ出てきているという。
午後、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)理事会が政策
金利を据え置くと決め、豪ドルが一時強含む場面があった。
<米国の追加利上げペースは緩やかか>
午前は前日からのドル売り/円買いの流れを受け、じりじり値を下
げた。米国で発表された1月のISM製造業景気指数が4カ月連続
で節目の50を下回ったことや、米連邦準備理事会(FRB)のフ
ィッシャー副議長が、年内の利上げペースについて、4回は検討さ
れている選択肢の一つだが、あらかじめ決まっているわけではない
との認識を示したことが背景という。
ただ、日銀がマイナス金利政策を決定した直後でもあり、120円
半ばを超える円買いには抵抗感も見られたという。
ドル/円JPY=  ユーロ/ドルEUR=  ユーロ/円EURJPY=
午後3時現在 120.42/44 1.0902/06 131.29/33
午前9時現在 120.83/85 1.0894/98 131.64/68
NY午後5時 120.98/01 1.0888/93 131.72/76
 (為替マーケットチーム)
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東証大引け、3日ぶり反落 原油安、円高が重荷 緩和政策支え
2016/2/2 15:34日経
 2日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落した。終値
は前日比114円55銭(0.64%)安の1万7750円68銭だった。原油先物
相場が下げ、投資家心理がやや悪化した。日経平均は前日まで大幅
に水準を切り上げてきたため、目先の利益を確定する売りに押され
た。
 外国為替市場で円相場が1ドル=120円台半ばまで円高・ドル安が
進み、企業の輸出採算が一段と改善するとの見方が後退した。輸出
関連株の重荷にもなった。
 もっとも、下値を探る動きは限られ底堅い展開だった。世界の中
央銀行による緩和政策が続くとの見方から下値では押し目買いが入
った。日経平均の日中値幅(高値と安値の差)は約180円と、2015年
12月30日の大納会以来およそ1カ月ぶりの狭さとなった。
 JPX日経インデックス400は3日ぶり反落し、102.32ポイント安
の1万3117.17だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反
落し、前日比10.63ポイント安の1452.04で引けた。
 東証1部の売買代金は概算で2兆9464億円、売買高は27億7148万
株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の6割を超える1246、値上が
りは606、変わらずは83だった。
 国際石開帝石や三井金など資源関連株の下げが目立った。今期業
績見通しを引き下げたNOKが安い。前日に株価水準を大きく切り
上げていたNTTドコモは売りに押された。一方、JR西日本など
運輸関連株がしっかり。日銀のマイナス金利導入に伴う悪影響が懸
念されているみずほFGや三菱UFJには押し目買いが入った。
 東証2部株価指数は5日ぶりに小幅に反落した。ラオックス、
SFJが下げ、象印やアートSHDは上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕



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