5609.FOMCに失望売り



NYSEの株価が200ドルも下落したことは、FOMCの結果について失望
したことがわかる。利上げによって世界経済に多大な影響を与えた
ことを表明し、利上げ速度を明確に下げるという文言がない。

このため、FOMCの結果に市場は失望して、下落している。東京市場
も、NYSEの結果を受けて150円以上の下落になっている。

そして、日銀金融政策決定会合が開催されて、ここで追加緩和がな
いと、FOMCに続いて失望となり、一層の下落になると見る。

明日の午後には結果が分かると思うが、大変なことになる。日本企
業の業績は、原油の低価格に支えられて高収益になることが見えて
来たが、米国のヘッジファンドと米国の意思で世界市場に混乱を作
っている。これを止まられるのは、日本の意思しかない。

米国の従属から経済的には自立することが必要になってきたようで
ある。米中の経済戦争に日本が巻き込まれるのは勘弁である。

企業業績が良いのに、株価が大幅に下がるのは、どうしてもおかし
い。実態と違う株価には、国家が意識的に対処することが必要であ
る。

その辺が、日銀政策委員に問われるポイントでしょうね。

さあ、どうなりますか?


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2016年 01月 28日 04:52 JST 
米FOMC金利据え置き、世界の経済・金融動向注視
[ワシントン 27日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)
は、27日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利
据え置きを決定した。世界の経済・金融動向を注視する姿勢を示す
一方、米経済については前向きな判断を維持した。
声明では「世界の経済・動向を注視(closely monitoring)してお
り、それが労働市場やインフレに及ぼす影響を見極めている」と述
べた。
今回の声明では、経済見通しへのリスクが均衡している、との従来
の文言が外れ、代わりに世界経済や金融市場が見通しにどう影響し
得るかを検討している、との表現が加わった。
金融政策の道筋に関しては、新たな予想を示さなかったものの、労
働市場は引き続き力強さが増し、経済は「金融政策スタンスの段階
的な調整」が伴っても拡大する見通し、との判断を示した。
先物市場が織り込む3月の利上げ確率は、FOMC声明発表直前の
33%から発表後は32%に小幅低下した。
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2016年 01月 28日 05:15 JST 
米FOMCが世界動向注視:識者はこうみる
[27日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は、27日ま
で開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決
定した。世界の経済・金融動向を注視する姿勢を示す一方、米経済
については前向きな判断を維持した。
市場関係者のコメントは以下の通り。
●年内利上げ回数少なくなるとの見方後押し
<ウェスタンユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場
アナリスト、ジョー・マニンボ氏>
連邦準備理事会(FRB)のレーダー上に、世界リスクが再び点滅
し始めた。こうしたトーンは市場予想と一致するものだった。
今回のFOMC声明は若干ではあるが、ハト派的だった。FRBが
現時点で過度に懸念しているとは考えていない。FRBは世界情勢
による圧力を前に冷静な態度を保ったと見ている。
世界情勢が今後どのように進展していくのか、見守る必要がある。
市場では年内の利上げの回数は多くなるよりも少なくなるとの見方
が出ているが、今回の結果はこうした見方を後押しするものとなっ
た。
●年内2度の利上げ想定
<D.A.デービッドソンの債券ストラテジスト、シャロン・スター
ク氏>
米連邦準備理事会(FRB)に「利上げペースを緩める必要がある
」と表明する用意はまだない。その点は想定通りだ。次の動きが明
確になるまで、FRBは一段のデータを見極めなければならない。
市場は12月の利上げは間違いだったとFRBが認めることを期待
していたため失望しているが、FRBにはまだその必要はない。今
後の成長、インフレ指標が重要になる。
年内利上げは1、2度の公算が大きい。私の予想では6月と年末の
2度だ。経済がどのように反応するか、FRBは動向を注意深く監
視するだろう。
●4月もしくは6月まで利上げない
<ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントの首席ポートフォ
リオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブソン氏>
米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの一角はタカ派とみら
れるが、今回の声明は極めてハト派的な内容となった。次回利上げ
は早くても4月、もしくは6月になると考える。利上げは国際情勢
に関する文言が削除された後となるだろう。 
●年内利上げはない可能性
<SVBアセットマネジメント(サンフランシスコ)のポートフォ
リオ・マネジメント部門責任者、ニン・チュン氏> 
世界的な金融情勢によるインフレへの影響については、今回の声明
のトーンは前年9月の声明を踏襲したものとなった。 
世界情勢が反転すれば、4回の利上げが実施される可能性はまだあ
る。ただ現在の流れを踏まえると、連邦準備理事会(FRB)は年
内は利上げは実施できない公算が大きい。
世界情勢をめぐるFRBの見方が行きつ戻りつするなか、FRBが
今後どの程度の期間にわたりインフレ目標を達成できるとの自信を
持ち続けることができるのかは不明だ。
●世界経済著しく減速、利上げは無理
<サーハン・キャピタルの最高経営責任者(CEO)、アダム・サ
ーハン氏>
世界の市場は、米連邦準備理事会(FRB)が昨年12月に利上げ
に踏み切ったことが賢明な判断だとは考えていない。その後、相場
は世界的に急落した。
また世界経済は劇的に減速しており、リセッション(景気後退)に
向かっている。利上げの用意は整っていない。
●米経済が外的要因にぜい弱との見方示唆
<アリアンツの首席経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏>
FOMC声明は、米経済が「離陸」できない状態にあるなか、米経
済が外的な経済要因や金融市場の不安定性に対し引き続きぜい弱で
あるとの見方を示している。





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