一時、1万6000円台になり、心理的なリスク回避のポイントに なり、今後は、この16000円台の攻防になりそうである。 実体経済以上に、ヘッジファンドの空売りによる切り崩しが出て、 全般的に日経平均が下がった。日経平均先物に空売りが出たことで 、全般的な値下がりになっている。 そして、円高、株安にするパターンが定着した。円高の理由が中国 人民元の切り下げとか上海市場の混乱というが、上海市場は値上が りしている。このため、午後2時を越えた辺りから、少し値を戻し 、17240円で引けた。 中国の経済状態、人民元の切り下げ、上海市場の混乱、石油価格の 下落と、空売り材料は豊富である。12月の米雇用統計は29.2 万人増と米景気は良いが、石油価格というマイナス材料に圧された ようである。 日銀の量的緩和は、国債が足りなく続かないと見なされ、また量的 緩和でマネーサプライが増えないということで、円高にしようとい う米国の意向がある。これに対抗するためには、日銀が日経平均で ー1%を越えたらETFを買うという量的緩和をして株価維持、円安を 守ることである。 国債は発行額が増やせないが、日経平均は指数であるので、無限大 である。また、市中に資金が直接流れることになり、マネーサプラ イは確実に増える事になる。 また、ヘッジファンドの空売りを抑えることが出来る。実体経済に 即した株価が期待できる。株価が上昇したら、日銀の日経平均指数 売却で資金量を調節できることになる。量的緩和で今でも官製相場 であり、それなら、もう少し日銀を使った官製相場度を上げても、 あまり違いはない。 日本企業が円高で輸出ができなくなったら、日本は人口減少もあり 、世界の大国としては存在できなくなる。 日本に魅力がないと、移民政策もうまくいかないことになる。 さあ、どうなりますか? ============================== 日経平均大引け、大幅反落 474円安 心理悪化でリスク回避の売り 2016/1/14 15:09 14日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落し、前日比474円68 銭(2.68%)安の1万7240円95銭で終えた。米株安や円高進行を背 景に取引開始直後から売り注文が殺到。取引開始前に発表された昨 年11月の機械受注統計が市場予想を下回ったことも重荷となり、運 用リスクを避ける動きが強まった。主力株が全面安となり、日経平 均の下げ幅は一時700円を突破。心理的な節目となる1万7000円を下 回る場面もあった。東証1部の売買代金は概算で2兆8562億円(速 報ベース)だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕