5593.米国の製造業の減速が深刻に



米製造業に減速の兆しが強まっており、北アフリカや中東で緊張が
高まる中でも、石油価格には下落圧力がかかり続ける。事実、ドバ
イ原油は、1バレル30ドルを割った。

冷泉さんは、イランとサウジの国交断絶は、原油価格を上昇させる
ためのヤラセであるというし、これに追従する論評も見かけるが、
今日、30ドル割れをするように、そのようなことは考えられない
ことである。

米国の製造業、中国の製造業の減速が、石油価格やコモディティ価
格を下げているのである。このため、バルチック指数も過去最低に
なり、物資の動きが停滞していることが分かる。

供給過剰、需要不足な状態が世界的に起こり、解決方法がないのが
現状である。この中で米国は利上げしたので、それは米国も景気減
速になる。サマーズはFRBの利上げで出口を塞いだと非難している。

バランスシート不況という見立てで、企業の借金がなくなったので
景気は良くなるはずということであるが、それは違うようである。

現状の経済状況は、長期停滞論の見立てが必要である。若者に金が
なく、高齢者に金があるので、若者の消費を抑え、高齢者の投資資
金があるが、消費には使わないので、アンバランスになってしまっ
た。この解消は、高齢者に消費をさせて、若者の賃金を上げて、消
費を増やすことしかない。

人口減少社会は、徐々に消費が減るので、長期停滞社会の二乗みた
いなものに、絶対、自己解決ができずに、外需に頼る事になるが、
その外需を中国やドイツ、韓国などと奪い合いことになる。

しかし、外需が減少したら、それもできないことになる。

早く、長期停滞の対策を経済政策に日本は組み込まないと、景気は
元に戻らない。

金融緩和政策だけでは、景気浮揚はできない。人口減少を止めて、
若者に資金を渡して、消費してもらわないと無理がある。

さあ、どうなりますか?


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2016年 01月 7日 13:12 JST 
コラム:米製造業が減速、今年の石油需要に暗雲か
John Kemp
[ロンドン 6日 ロイター] - 米製造業に減速の兆しが強まって
おり、北アフリカや中東で緊張が高まる中でも、石油価格には下落
圧力がかかり続けそうだ。
米サプライ管理協会(ISM)の製造業総合景況指数は11月、12
月と続けて景気拡大・縮小の分岐点となる50を下回った。
この指数は景気循環に左右されやすく、減速するたびに景気後退が
訪れるわけではない。しかも製造業は国内総生産(GDP)の15
%未満しか占めていない。
しかし製造業のハードデータは昨年半ばから減速を続けており、年
末にかけては減少に転じた。
他の指標も昨年後半に製造業活動が減速したことを示している。
米運輸統計局によると、道路、鉄道、河川、パイプラインを通じた
昨年の貨物輸送は横ばいとなり、5年にわたる大幅な伸びに歯止め
がかかった。
米鉄道協会によると、7─12月のコンテナ貨物の鉄道輸送は前年
同期比横ばいだった。
米国勢調査局によると、製造業、卸売業者、小売業者が保有する原
材料、仕掛品、最終財の在庫は2014年末にかけて急増し、15
年10月まで高止まりが続いた。
米製造業の弱さが一時的なものか、あるいは長期の減速につながる
のかは定かでない。
しかし米国は昨年、石油需要が強かった数少ない国の一つだったた
め、製造業の減速は大きな影響を及ぼす。
米国のガソリン需要は昨夏、2007年以来で最も多かったが、第
4・四半期に鈍化し、年末には前年とほぼ同じ水準になっていた。
それでもこの季節としてはなお高水準だ。
しかし留出油の需要は、年末にかけて10年超ぶりの低水準まで減
少した。最後の4週間は前年同期に比べ日量約46万バレル、9%
少なかった。
この一因は米国の大半の地域が暖冬となったことにある。しかし留
出油はトラック運送や鉄道、船舶運航会社のほか建設現場のさまざ
まな路上外走行車に利用される主な燃料でもある。年末にかけて貨
物輸送が減速したことが、需要の弱さとなって表れた可能性がある。
石油輸出国機構(OPEC)、とくにサウジアラビアの高官らは、
今年も燃料油需要が力強い伸びを続け、石油の需給バランス回復に
手を貸すことを頼みにしている。
しかし昨年第4・四半期に米国の燃料需要が減速したことで、その
期待に暗雲が漂い始めた。
中国も景気減速からの回復に苦心しているし、中東など多くの新興
国市場はコモディティ価格の下落によって打撃を被り続けている。
中東における緊張の高まりは、この地域の景気減速に拍車をかけ、
燃料油需要を損なうだろう。
昨年の石油市場では供給サイドに焦点が当たり、需要についてはお
おむね安心感を持たれていた。
今年は世界経済の強さと燃料油需要の伸びにも、関心が戻ってきそ
うだ。
*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見
解に基づいて書かれています)
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2016年 01月 7日 15:21 JST 
日経1万8000円割れ、21年ぶりの年明け4連敗
[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続落。
この日の安値引けとなり、終値で2015年10月14日以来、約
3カ月ぶりとなる1万8000円割れとなった。日経平均が年初か
ら4日連続で下げるのは1995年以来21年ぶり。人民元安や中
国株の取引停止などでリスク回避ムードが強まったうえ、ドル安/
円高の進行が売りに拍車をかけた。
米株安を背景に軟調なスタートとなるなか、午前10時15分に人
民元の基準値が2011年3月以来の元安水準に設定されると中国
経済への懸念が広がり、日経平均は下げ幅を拡大。その後、中国株
式市場で取引開始後30分もたたずして主要株価指数が7%下落し
、サーキットブレーカーが発動。上海と深セン市場が終日取引停止
になったことも市場心理を冷え込ませた。
ドル/円JPY=EBSが一時118円割れと急速に円高方向へ振れたこと
も重しとなった。「富士重工業(7270.T)やデンソー(6902.T)など自
動車関連株の弱さが目立つ。大口の海外投資家などによる主力株を
外す動きが観測されている」(松井証券シニアマーケットアナリス
トの窪田朋一郎氏)という。日経平均は昨年末から1000円を超
す下げとなっているが、押し目買いや買い戻しの勢いは鈍く、後場
も下値模索が続いた。
東証業種別では電気・ガスを除く32業種が下落。東証1部の8割
以上が値下がりした。ルネサス(6723.T)株報道をめぐる増資懸念か
らソニー(6758.T)が売られたほか、米アップル(AAPL.O)による
「iPhone(アイフォーン)」減産報道が引き続き重しとなり
、日東電工(6988.T)やアルプス電気(6770.T)などが軟調だった。
東証1部騰落数は、値上がり239銘柄に対し、値下がりが1647
銘柄、変わらずが49銘柄だった。
日経平均.N225 
 終値      17767.34 -423.98 
 寄り付き    18139.77 
 安値/高値   17767.34─18172.04 
 TOPIX.TOPX 
 終値       1457.94 -30.90 
 寄り付き     1483.9 
 安値/高値    1456.61─1489.63 
 東証出来高(万株) 237486 
 東証売買代金(億円) 28338.37 
(杉山容俊)
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ドバイ原油、11年9カ月ぶり30ドル割れ 需要鈍化を意識
2016/1/7 11:20 
 アジアの原油相場が11年9カ月ぶりに1バレル30ドルを割った。
ドバイ原油のスポット価格は7日午前、前日比1.60ドル安の29.40ド
ルまで下げた。中東諸国をはじめ産油国の供給拡大が続いているう
え、中…





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