5591.中国の経済指標より米国経済に疑念



東京証券の日経平均が、昨日600円近く下落して、今日は少し下
落する展開になっている。1つは、中東の地政学リスクであり、も
う1つが、中国の景気後退がまだ続いていることと、米国経済が、
それほど良くないのではないかという疑いがあり、その疑念でニュ
ーヨーク市場もダウ平均株価が400ドルも下落した。

中国経済より米国経済への疑念が大きい。そのため、ドルを売り円
を買う動きが大きいことになる。1ドル=118円台まで行った。
しかし、その買った円が東証に来ない。このため、円高で日経平均
も下がるということになる。ダブルパンチである。1932年以来
の嫌な感じだとWSJの評論家は述べている。

その動きは、1日で終わるかと思いきや、続いている。このため、
今日も値動きが下落方向になっている。トヨタなどの輸出株が安い。

しかし、昨日の有料版で述べた2つのことが、その日に2つともに
実現することになってしまった。1つが中東大戦争、もう1つが、
円高で、115円程度までにはなるということ。そのため、株価も
下がるとしたことである。

米国の利上げが年2回以上できるかどうか、危ういことになってき
たし、ヘッジファンドが買った円で日本国債を買い始めた感じてあ
り、何かを仕掛ける気でいるのかとの疑いもある。

さあ、どうなりますか?

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中国株、終日取引停止 大幅下落でサーキットブレーカー発動
2016/1/4 14:54 日経
【NQN香港=森安圭一郎】中国の上海と深?の両証券取引所は4日
、両市場の主要300銘柄で構成する株価指数「CSI300」の前営業
日比の下落率が7%を超えたため、13時33分(日本時間14時33分)
から…
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2016年 01月 4日 15:27 JST 
日経平均582円安、弱い中国指標で先物売り強まる
[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日ぶりに
大幅反落。下げ幅は一時600円を超え、2015年10月22日
以来の安値水準となった。昨年末の米国株安に加え、中東情勢の悪
化や弱い中国経済指標などを背景に先物主導で売り圧力が強まった
。年始で大口投資家の動きが鈍く、押し目買いが入りにくいことも
下げを助長したとみられている。
財新/マークイットが発表した12月の中国製造業購買担当者景気
指数(PMI)が48.2と、市場予想の49.0、前月の48.6
をいずれも下回り、短期筋にとって格好の売り材料となった。先物
市場へのまとまった売りが裁定解消売りを誘い、ファーストリテ
(9983.T)やKDDI(9433.T)、ファナック(6954.T)など値がさ株の
下げが目立った。
ドル/円JPY=EBSが120円を割り込み、円高方向に振れたこともト
ヨタ(7203.T)やキヤノン(7751.T)など主力輸出株の下げにつながっ
た。後場に中国株がきょうから導入されたサーキットブレーカー制
度の発動で終日取引停止になったことも、市場心理を悪化させたと
いう。投資家の不安心理を表す日経平均ボラティリティ指数.JNIVは
前日比2割高となった。
もっとも東証1部の売買代金は2兆2653億円と下げ幅の大きさ
に比べて膨らまず、先物売買に振り回された面が大きい。「新春相
場の流動性が薄いタイミングを狙って投機的な動きが強まったこと
が下げを加速させた。メインプレーヤーが戻れば押し目買いが入り
、株価も下げ渋りそう」(松井証券シニアマーケットアナリストの
窪田朋一郎氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、タカタ(7312.T)が一時ストップ高。同社に対し、国
内自動車メーカーが共で出資する「日の丸連合」案が浮上している
との一部報道が材料視された。タカタが午後2時、同報道に関して
「承知していない」とのコメントを発表したことを受け、株価は上
げ幅を縮小した。
また東芝(6502.T)が4日続伸。31日付の日本経済新聞は、官民フ
ァンドの産業革新機構と経済産業省が経営再建を進める東芝の事業
再編を支援すると報じた。赤字が続く白物家電事業をシャープ(6753.T)
の同事業と統合し、新会社に革新機構が出資する案などを検討する
という。これを材料視した買いが先行した。
東証1部騰落数は、値上がり170銘柄に対し、値下がりが1712
銘柄、変わらずが53銘柄だった。




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