有料版の皆様、あけましておめでとうございます。元日の無料版に 「5588.2016年はどうなるか?」を書いたが、その続きで ある。 津田より T、F:あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い します。恒例の2016年以降の予測を行います。 T:新アベノミックスの見通しはどうですか? F:新アベノミクスで、GDPを600兆円にすると豪語しましたが、 国民の所得が減って消費に向いていないし、米国の景気も利上 げでそれほどには回復しない。これにより、外需に依存する日 本の景気も上向かず、そのため、日本企業の設備投資も上向か ないし、将来に心配があるので賃上げもしない。儲かっている のは日本ではなく、米国などであり海外拠点の儲けが大きく見 えているだけである。株価は上昇しているが日本のGDPは、ほと んど変化がないことでもわかる。 2017年4月に消費税増税をするので、2016年は駆け込 みの消費があり若干増加するが、2017年はその分マイナス になる。よって、今後もアベノミックスに大きな成功はない。 T:今年の夏に参議院選挙がありますが、衆議院選挙との同時選挙 になりますか?結果はどうでしょうか? F:公明党が、衆参同時選挙に反対しているので、恐らくないでし ょうね?もしあれば、消費税増税の延期も自民党は公約に含め る可能性があったが、参議院選挙だけであれば、消費税延期の 公約もないですね。2017年4月に増税して、景気の回復を 待って衆議院選挙ということになる。2018年の選挙となり ますね。 参議院選挙は、自民党が勝つでしょうね。民主党に現在でも景 気を良くして、なおかつ格差が是正できる経済政策がない。自 民党は格差が拡大しても企業の利益が増して、株価が上昇して いるので、民主党の政策より良いと言えるので、どうしても自 民党に都市住民は期待することになる。 民主党は早く移民政策を確立させないと、経済政策で自民党に 負けている状態が続くことになる。 T:イスラム国との戦いはどうなりますか? F:イスラム国との戦いは、ある時点で終結する。空爆や物量が圧 倒的に違うので、イスラム国を維持し続けることはできない。 しかし、テロの脅威は世界に拡散するでしょうね。また、政府 統治が出来ていない地域に新しいイスラム国ができることにな る。 ロシアがシリア支援で中東地域に出てきたが、米国は中東から 出たいので、肩代わりをさせるようである。すると、トルコや イスラエル、サウジなどがロシアがシーア派を擁護しているの で、反発することになる。シーア派対スンニ派の戦いにロシア が巻き込まれることになるような気がする。イスラム国との戦 争が終わったら、中東で大戦争になる可能性がある。 米国の雰囲気はトランプ候補ではないが、イスラム教国同士の 戦いには巻き込まれない。世界の警察官としてではなく、米国 の利益を見て行動することになると思う。 T:中国はどうなりますか? F:中国の習近平の独裁政治は完成した。今後は中国の偉大さを世 界に知らしめる行動が出てくる。それが一帯一路であり、AIIB であり軍備拡張でありODAであり、中国の拡張主義がとどま るところを知らない状態になる。 過剰な生産物を海外に大量に出して、海外公共事業に使い維持 するので構造改革は進まない。人民元の世界的なバラマキで、 数年間は中国ではインフレ、海外ではデフレを起こることにな る。 それと中東戦争に巻き込まれて、当分は中東に意識が向かうの で、日中関係は安定することになる。東シナ海での激突は起き ない。中東大戦争後に日中戦争が起きるが、まだ当分先である。 数年前、中東大戦争が先か日中戦争が先か見通せなかったので 中国の脅威を意識してきたが、今は中東戦争が先と見えるので 対中国戦争の備えは、新世代兵器の研究開発を優先するべきで ある。核ミサイルを無効化するビーム兵器である。 T:世界経済はどうなりますか? F:米国経済が重要であり、米国経済はサマーズの長期停滞に陥っ ているので簡単に景気は回復しない。このため、利上げは年2 回できるかどうかで、景気が後退する可能性もある。 野村證券では、金利差が拡大するので円安になり、130円に なると言っているが、そうはならないような気がする。米国景 気の弱さを意識されたら、円は1ドル=115円までの円高に なる可能性があるが、衆参同時選挙がないとするなら、日銀は 追加の緩和をしないと思う。消費経済は円安にすると減少して しまう。 COP21で地球温暖化の方向が合意できて、石油の将来的な 需要はなくなる方向が明確化したので、サウジは石油を安くし て需要の減少を抑えようとしている。米国シェールオイルの生 産量も減少しないので、価格は当分低下の方向である。しかし 、シェールオイルも新しい井戸の開発ができずに、徐々に生産 は減少して、年後半は石油価格の上昇になるが、それでも50 ドル以下でしょうね。 EUはテロの脅威があり、シュンゲン協定を無視して国境管理 を強化せざるを得ない状況になっている。経済的にも重荷にな っている。英国もEUから離脱する可能性があり、EU見直し 議論が起きる。 新興国経済も米国経済が上向かないし、中国経済も低迷であり あまりよくないが、インド経済だけは世界から余剰資金が流れ 込み上向くようですね。7%成長程度は行くのでしょう。イン ド関連の投信案内が多数舞い込むので、それだけの資金がイン ドに行くので、それは経済成長が起きる。 T:世界の安全保障はどうなりますか? F:地政学リスクや経済的な混乱や戦争で、世界的な地殻変動が起 きている。今年もより強烈化するので、平和な時代は終わり、 戦争の時代になる。プーチン大統領はヒットラーの生まれ変わ りと思えるほど、似た行動を取るはず。 ということで、独ソ不可侵条約と同様な協定を日本と結ぶこと になる。日本も中国との関係があり、それを歓迎する。米国は ロシアの行動が世界平和を乱すと見ているので、日本の行動を 苦々しく思うが、批判はできない。英国は同様な行動を中国と しているので、米国はモンロー主義的な対応になる。 数年先ではあるが、中露とイランが、中東でサウジ、イスラエ ル、トルコとの戦争になり、核戦争になる。中東一帯は、核の 汚染が広がることになる。イスラエルもその地域にはいられな いことになる。イスラエルの滅亡が近い。日本は、福一の原発 事故で、核汚染対策技術を持っているので、世界から期待され ることになる。 キリスト教、ユダヤ教のエゼキエル書、ヨハネの黙示録の預言 書の予言が結果的に成就することになる。これも現時点で見通 せる状況になってきたようだ。 さあ、どうなりますか?