5577.黒田総裁の騙しが市場からしっぺ返しに



現時点は、金融相場であり、実体経済の善し悪しではなく、中央銀
行の金融政策で、株価が決まる。黒田総裁の騙しは市場から総スカ
ンを食った。

金融の量的緩和を追加するような決定をしながら、それとは違う意
図であることを見破られたことと、国債が買いづらくなってきたこ
とを見透かされて、発表すぐには上昇したが、その後解析され、意
図が違うと日経平均は大幅反落した。

米国の利上げは、織り込み済みであったので、波乱なく消化したが
、日銀の追加緩和を期待していた向きと、緩和はないとしていた向
きのどちらでもない決定で、市場は混乱した。

そのため、気迷い相場になってしまった。黒田総裁の市場との対話
不足が、このような結果になったのである。しかし、市場を騙すの
が一番いけない。

もう一段の量的緩和ができないから、違う手段を得ようとしても市
場はNOを返したということである。

黒田総裁の限界が近い。

さあ、どうなりますか?

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日銀、金融緩和をさらに強化
賃上げ、設備投資促す
2015年12月18日 13時47分
 日銀は18日、金融政策決定会合を開き、大規模金融緩和の強化策
を決定した。買い入れている国債の満期までの期間を最大12年まで
延長し、設備投資や人材投資に積極的な企業を対象とする上場投資
信託(ETF)の買い入れ枠を新たに年間3千億円設定する。力強さに
欠く企業の設備投資や賃上げを活性化し、物価上昇を確実にする。
 景気の現状判断は「緩やかな回復を続けている」で据え置いた。
ETFの拡大は来年4月から実施する。日銀は今回の決定を「大規模緩
和を補完するための措置」と説明し、追加緩和ではないとの認識を
示した。
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東証14時、下値模索 下げ幅300円超、日銀措置へ分析進み
2015/12/18 14:21 nikkei
 18日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は下値模索となっ
た。1万9100円を下回り、下げ幅を300円超に広げる場面があった。
日銀が18日まで開いた金融政策決定会合で決定した施策の分析が浸
透。当初の受け止めと比べると物足りないとの見方がじわりと広が
り、手じまい売りが加速した。JPX日経インデックス400と東証株
価指数(TOPIX)も下げ幅を拡大している。
 日銀は上場投資信託(ETF)について年間3兆円をメドに買い
入れてきた従来の措置に加え、年間3000億円の買い入れ枠を設定し
た。日銀買いが加速するとの見方から上げ幅は一時500円超まで拡大
したが、時間の経過とともに失速。日銀がかつて買い入れた株式の
売却に伴う市場への影響を打ち消すための措置であることへの認識
がじわりと広がり、相場への影響は限られるとの受け止めが目立ち
始めた。
 14時現在の東証1部の売買代金は概算で2兆3707億円、売買高は
20億4215万株。東証1部の値下がり銘柄数は1076と、後場寄り時点
から増加。値上がりは717、変わらずは136銘柄だった。
 三菱UFJや三井住友FGなどの銀行株が小幅安。日経平均への
影響度が高いファストリやソフトバンクが下げた。一方、医薬品の
武田や塩野義などの医薬品株が高い。小野薬も高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕




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