今日、東証は19000円の攻防を繰り広げている。ヘッジファン ドの資金が3兆ドルもあり、この資金で9月29日は空売りを仕掛 けて、今年最低の16901円まで持っていった。この時、空売り 比率が、43.4%にもなっていた。これと同じことが現時点、起 きている。 原油価格が1バーレル40ドル以下になり、今後イランが原油を増 産すると、35ドル以下になる可能性もあるが、これも空売りの可 能性がある。 市場の価格が大きく上下しているのは、ヘッジファンドの影響が大 きい。 この影響を受けるのが、シェールオイルであり、ハイイールド債の 30%がシェール関連であるが、このハイイールド債の金利が下が ってきている。 今後も原油価格が低いと、シェールオイル企業は難しいが、米国の 景気は、大きくは崩れない。石油価格が安いことで消費が伸びるこ とになる。 12月は、2つの大きなイベントがあり、1つはECBの金融緩和 であったが、期待値より少ないと売り込まれた。2つには16日に 発表があるFRBの金利引き上げである。0.25%になるが、市 場は、この利上げは織り込んでいるので、あまり大きくは動かない。 現時点、日本は金融相場の中に有り、日銀の金融緩和が続いている 限り、大きくは株価は落ない。企業業績は良いので23000円に なると、野村は見ているという。 なぜ、今日、株価が1900円の攻防をしているかというと、明日 が、SQ(オプション取引の決済日)であり、それでプットとコー ルのサイドで、19000円をめぐる駆け引きになっている。 このSQは、年4回あり、月の第2金曜日が決済日となっている。 このため、決済日前日は、このような攻防が起きる。 12月、3月、6月、9月の第2金曜日前日の木曜日は要注意が必 要である。 さあ、どうなりますか? ============================== 東証、午前終値は1万9049円 米株安、円高嫌気し続落 2015年12月10日 10時32分 10日午前の東京株式市場は、外国為替市場での円高ドル安の進行 や、前日の米国株安を嫌気した売り注文が優勢で、日経平均株価 (225種)は続落した。下落幅は一時200円を超え、取引時間中とし て約1カ月ぶりの安値水準となった。 午前終値は前日終値比251円41銭安の1万9049円66銭。東証株価指 数(TOPIX)は14・00ポイント安の1541・58。 原油価格の下落を受けた世界景気の先行き不透明感から、投資家 のリスク回避姿勢が強まった。一時1ドル=121円台前半まで円高が 進んだことから、輸出関連株を中心に幅広い銘柄が値下がりした。