5563.利上げ後の状況が不透明



FOMCが12月15ー16日に開かれて、恐らく利上げになるの
であろう。ここまでは、ほとんどの市場関係者、評論家は同じ意見
である。

この利上げ後の予想が、大きく異なる。利上げ後は円安基調から円
高基調になるという評論家がいる。大方のエコノミストは、金利差
が拡大するので、円安は持続、または拡大になると見ている。

利上げされると、ドル上昇になり、資源価格が上昇になるので、資
源国通貨に注目が戻るという意見を言う評論家もいる。

多くは、資源価格は、受給で決まっているので低いままであろうと
いう。

どうも、日本の多くのエコノミストは、日本に有利に見ているよう
な気がする。世界から投資が日本に向かうという予想をする評論家
もいる。

利上げというイベントの影響を多くの評論家や市場関係者は、大き
く見ているが、その方向性が大きく違うように感じる。

ということで、利上げされてみないと、その状況が見えないという
ことのようだ。そのため、市場の動きが小さい。前日比1円77銭(
0.01%)高の1万9939円90銭で終えた。

相場全体は比較的底堅い展開を続けたものの、方向感には欠けた。

しかし、来週まで動きづらいように感じる。

世界経済が中国の景気減速を織り込んできたがどう動くか、米利上
げ後に分かるという感じである。

さあ、どうなりますか?

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東証大引け、小反発 円安が支え、ECB理事会前に手控えムードも
2015/12/3 15:35日経
 3日の東京株式市場で日経平均株価は小反発し、前日比1円77銭
(0.01%)高の1万9939円90銭で終えた。前日の米国の株式相場の
下落を受けて投資家心理がやや悪化。運用リスクを避ける動きから
売りが先行した。ただ指数が大方の参加者の予想ほど下げなかった
こともあり、次第に下値の堅さが意識された。円相場が円安・ドル
高方向に振れたことも支えとなり、海外投資家らによる買いが大型
株を中心に広がった。

 相場全体は比較的底堅い展開を続けたものの、方向感には欠けた
。日本時間今晩に予定される欧州中央銀行(ECB)理事会の結果
公表を前に、内容を見極めようとする投資家が積極的な売買を手控
えたためだ。ソシエテ・ジェネラル証券の杉原龍馬・株式営業本部
長は「売り方も買い方も手を出しづらい状況だった」とみていた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1139億円だった。

 JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比7.77ポイント
(0.05%)高の1万4431.93だった。東証株価指数(TOPIX)は
3日続伸し、0.68ポイント(0.04%)高の1602.94で終えた。

 売買高は18億6336万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体
の41%にあたる785、値下がりは974、変わらずは162だった。

 トヨタや日本郵政、ゆうちょ銀が上昇。経営統合を目指すことで
基本合意したと発表したJXと東燃ゼネも買われた。石油や鉱業、
保険株も高かった。一方、ファストリが下落。

 東証2部株価指数は3日続伸した。朝日インテクとJトラストが
上げ、ラオックスとケミプロが下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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