FOMCが12月15ー16日に開かれて、恐らく利上げになるの であろう。ここまでは、ほとんどの市場関係者、評論家は同じ意見 である。 この利上げ後の予想が、大きく異なる。利上げ後は円安基調から円 高基調になるという評論家がいる。大方のエコノミストは、金利差 が拡大するので、円安は持続、または拡大になると見ている。 利上げされると、ドル上昇になり、資源価格が上昇になるので、資 源国通貨に注目が戻るという意見を言う評論家もいる。 多くは、資源価格は、受給で決まっているので低いままであろうと いう。 どうも、日本の多くのエコノミストは、日本に有利に見ているよう な気がする。世界から投資が日本に向かうという予想をする評論家 もいる。 利上げというイベントの影響を多くの評論家や市場関係者は、大き く見ているが、その方向性が大きく違うように感じる。 ということで、利上げされてみないと、その状況が見えないという ことのようだ。そのため、市場の動きが小さい。前日比1円77銭( 0.01%)高の1万9939円90銭で終えた。 相場全体は比較的底堅い展開を続けたものの、方向感には欠けた。 しかし、来週まで動きづらいように感じる。 世界経済が中国の景気減速を織り込んできたがどう動くか、米利上 げ後に分かるという感じである。 さあ、どうなりますか? ============================== 東証大引け、小反発 円安が支え、ECB理事会前に手控えムードも 2015/12/3 15:35日経 3日の東京株式市場で日経平均株価は小反発し、前日比1円77銭 (0.01%)高の1万9939円90銭で終えた。前日の米国の株式相場の 下落を受けて投資家心理がやや悪化。運用リスクを避ける動きから 売りが先行した。ただ指数が大方の参加者の予想ほど下げなかった こともあり、次第に下値の堅さが意識された。円相場が円安・ドル 高方向に振れたことも支えとなり、海外投資家らによる買いが大型 株を中心に広がった。 相場全体は比較的底堅い展開を続けたものの、方向感には欠けた 。日本時間今晩に予定される欧州中央銀行(ECB)理事会の結果 公表を前に、内容を見極めようとする投資家が積極的な売買を手控 えたためだ。ソシエテ・ジェネラル証券の杉原龍馬・株式営業本部 長は「売り方も買い方も手を出しづらい状況だった」とみていた。 東証1部の売買代金は概算で2兆1139億円だった。 JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比7.77ポイント (0.05%)高の1万4431.93だった。東証株価指数(TOPIX)は 3日続伸し、0.68ポイント(0.04%)高の1602.94で終えた。 売買高は18億6336万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体 の41%にあたる785、値下がりは974、変わらずは162だった。 トヨタや日本郵政、ゆうちょ銀が上昇。経営統合を目指すことで 基本合意したと発表したJXと東燃ゼネも買われた。石油や鉱業、 保険株も高かった。一方、ファストリが下落。 東証2部株価指数は3日続伸した。朝日インテクとJトラストが 上げ、ラオックスとケミプロが下げた。 〔日経QUICKニュース(NQN)〕