5555.野村は株を勧める?



野村のセミナーに参加してきた。いろいろな資料を駆使して、どう
いう投資が最適化というセミナーである。債券投資より株投資を勧
めていた。

債券は、米金利が上がるので、値段が下がっている。今後も金利が
徐々に上昇するので、値段が下がる傾向になる。ハイ・イールド債
などの高利回り債券を買うことで、ヘッジするしかない。

株を勧めるのは、日本企業の利益が増えているためで、2016年
には株価は2万5千円になるという。

日本企業は、今年過去最高益を出している企業が多い。輸出企業の
予想円レートは、118円であったが、現時点122円と円安にな
り、1円円安になると1000億円程度の上ブレを起こすので、年
度の利益も過去最高になることが予想できる。このため、2万円を
うかがう展開になっている。

2万円を抜けるためには、1つ目には日銀の金融緩和。2つ目には
、アベノミクスでの述べている設備投資で生産性を高められるかで
ある。3つ目には円安が続くこと。貿易赤字が常態化して、円安か
ら円高になることは考えづらいので、輸出企業は高水準の利益を出
し続ける。

企業のPER15倍の値と日経平均株価が2004年以降、相関してい
る。企業の利益水準が上がると、株価も上がることになり、今後も
利益が上がるので、2万5千円になると予測しているという。

企業の輸出先としては一位米国25%程度、二位中国15%であり、
この2カ国が大きい。内需より外需頼みであるので、中国の景気減
速は、大きく日本企業に影響する。そのため、7ー9月に株価が下
落したのである。

しかし、現在、中国の影響は思いのほかないことが分かり、株価が
戻っている。中国の景気減速は事実であるが、急速に悪くなること
はない。政策余地が大きく、財政・金融での余裕が大きい。

日本企業は、二極化しているので、国際競争力のある大企業に投資
することが重要。グローバル企業か内需から外需に転換中の企業で
ある。

もう1つがROEでの企業選択であり、JPX日経400企業を選択すること
であるが、現時点でのJPX日経400登録企業は、値上がりしているの
で今後、それに登録を目指している企業の選択が必要である。

4週連続で、海外からの買い越しが続いているので、株価は値を上
げている。皆様も投資信託や株で資産を有効に増やしてください。

質問1:
人口減少社会で企業は投資をしないはずだが、どう見ていますか?
答え1:
内需は人口減少でダメであるが、外需は好調であるので、企業は外
需に向けた設備投資や人口減少で雇用がタイトになるので、IOTなど
の技術で雇用数を増やさないで生産性を上げる投資を行う。

質問2:
トヨタ自動車など製造業の大手企業の株価は高いが、それを買うこ
とを勧めているが、本当に大丈夫なのか心配である。
答え2:
大企業は今後も利益を拡大する可能性が有り、そうすればROE、PER
も上がり、株価も上昇する可能性がある。

コメント:
どうも、野村は投資信託や株を売ろうとしているが、値上がりする
と証券会社が言う時は売時で、値下がりして損切りを勧める時は買
時というが、どうであろうか?



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